『黄金伝説』の記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 06:31 UTC 版)
ヤコブス・デ・ウォラギネ著の『黄金伝説』には聖十字架伝説に付随して女王の逸話が残る。ウォラギネ自身も内容に懐疑的な歴史書によると、アダムがエデンを追放される原因となった木の枝は大天使ミカエルを通じてセツ(アダムの子)に渡され、それが大きくなりソロモンの時代まで残っていた。この木を切り出して建設中の神殿の建材に使おうとしたが、どうにも長さが合わず沼の橋として捨て置いていた。その後、シバの女王がエルサレムへ訪れた際にこの橋を見ると、いつか世界の救い主がこの木に掛けられることを心眼で見抜き、その場で跪いて拝礼したという。ソロモンは女王からその話を聞くと、木を地下深く埋めた。月日が流れその地には神殿の犠牲獣を洗う堀が造られ、イエスの磔刑の際にひとりでに木が浮かび上がってきたという。
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