『闘技者トマスの書』に見るナザレのイエスと悟りの関連性とは? わかりやすく解説

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『闘技者トマスの書』に見るナザレのイエスと悟りの関連性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:29 UTC 版)

悟り」の記事における「『闘技者トマスの書』に見るナザレのイエスと悟りの関連性」の解説

福音書同じくイエス言行記した闘技者トマスの書』には、自力救済的な思想記されている。「自己知った者は、同時に、すでに万物深遠についての認識達している。」という言葉などにも、人が、心の中の悪を突き詰めていった「悟り」というものにつながっている部分あるようにも見える。『闘技者トマスの書』は、自力救済的な思想ありながらも、同じナグ・ハマディ文書トマス福音書とは異なり異端であるとはされなかった。 「人間救済する自己認識」の信念異色のものであると言えるこうした自力救済的な思想は、正統的教会にとっては異端として退けられるべきものである考えられる。しかし、岩波書店ナグ・ハマディ文書 によれば、「闘技者トマスの書」は、正統的教会の、いわば外延をなした修道者向けて編まれたものと思われるとされていて、その主な内容であるところの、欲望対す闘争は、キリスト教的な禁欲思想をつらぬくものとされている。

※この「『闘技者トマスの書』に見るナザレのイエスと悟りの関連性」の解説は、「悟り」の解説の一部です。
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