『花喰鳥』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 01:20 UTC 版)
かまくら春秋社が1984年4月に出版した尼僧高岡智照の自伝。上下巻2冊。1985年、高岡の恋愛相手として描かれた故人の遺族が、作品の内容が一部事実と異なっており名誉毀損にあたると主張した。同年、高岡はその主張が名誉毀損にあたるとして提訴した。かまくら春秋社は遺族らに映画化などを妨害されたとして横浜地裁に訴えたが棄却された。法律的には著作権を根拠にしてどこまで差し止めができるかが注目されたが、著作権で差し止めできるのは著作物の無断利用にかぎられており仮に妨害が事実だとしても著作権侵害には当たらないと1985年に判示された。遺族側も故人への名誉毀損に対する慰謝料を求めて反訴していたが、1992年、重版の際に記述を一部訂正・削除することなどを条件に和解した。
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