『山頭火著作集』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 13:38 UTC 版)
潮文社の功績として先ず挙げられるのは、俳人の種田山頭火(たねださんとうか)を世に広く認知させたことである。後にその句は小中学校の教科書にまで登場するようになるが、かつては五・七・五の定型や季語にとらわれない自由律の俳人・山頭火の名は、限られた俳句の世界やゆかりのある地域以外ではほとんど知られていなかった。一般の読者に向けての紹介に力を注ぎ 、山頭火ブームの原動力となった。『山頭火著作集』が生まれるきっかけとなったのは、上田都史の『俳人山頭火』であった。山頭火の俳句と彼の生きざまが、編集者であると同時に生き方の探究者としての小島正社長を動かし、出版となった。一方、山頭火の原稿を保存していた大山澄太は、山頭火が一般にはほとんど無名だったため、複数の出版社から出版を断られていた。上田都史の紹介により、大山澄太が持つ山頭火の原稿を順次出版することになったのである。
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