『居酒屋』"L'Assommoir", 1876年/古賀照一訳(新潮文庫、改版2006年)
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ゾラ最大の出世作で、最も重版した作品(日本語訳の数も「ナナ」と並び多い)。パリに出てきた洗濯女ジェルヴェーズ・マッカールが死にものぐるいで働き、自分の店を持つまでになるが、夫クーポーとジェルヴェーズとの生活にジェルヴェーズの前恋人ランチエがころがり込んでくると経済的に苦しくなる。やがてジェルヴェーズは、自分の店を他人に売り渡す。夫クーポーが酒に溺れ発狂して死んでしまい、さらに娘のナナが家出を繰り返し放蕩生活を送るようになると、ジェルヴェーズ自身も酒に溺れるようになり、破滅し、売春婦になろうとするがうまくいかず、飢え死にする。この続編が『ナナ』である。自然主義文学の特徴として人間の醜悪な部分を描いたため、当時のフランス社会に大反響をもたらした。
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