『偽史冒険世界』での小谷部全一郎評
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「義経=ジンギスカン説」の記事における「『偽史冒険世界』での小谷部全一郎評」の解説
長山靖生は『偽史冒険世界』で『成吉思汗ハ源義經也』の小谷部全一郎説を論評し、荒唐無稽な法螺話に過ぎない話がベストセラーになってしまったとして、余りにも売れすぎたため『中央史檀』で史家と称する者たちが反論した事に対し驚いている。 特に長山は蒙古王室並びに清朝はチンギス・ハンの子孫であり、源氏の末裔であるという内容について、政治的戦略として大陸侵攻に使われたとし、「過去の歴史に奇妙な空想を差し入れて史実をかき乱した奇書に留まらず、日本がアジア大陸をかき乱していく未来を予測し、戦乱への賛美を掲げた極めて政治的な書物だった」と、批判している。歴史学者の高桑駒吉が『中央史檀』の中で「満州、蒙古にある種の軍部の陰謀があり、書籍を多数買い上げて各方面へ配布した」と書いていて、満蒙進出に小谷部の本が利用されたのは事実のようである。
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