「陰之流 私」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 12:23 UTC 版)
「平澤家傅」には記載されて居らず「巻物」として代々同家に伝えられて居る、二代元香「宗通」の「陰之流 私」がある。 陰之流 私 一、兵法とは「縣侍」「表裏」の二つに尽きる。 二、此の流は性根を据えて学ばなければ会得出来ない。 初手に五ヶの稽古あり 一、立処 鬼面の如く立て 二、見処 釼先に目をつけ相手の二処を見放すな。 三、切処 切坪をはずすな。 四、程 我太刀を打ちつける折は矢の如く、引く折は用心して注意深くすべし。 五、玉歩 四方を面と心得て「玉歩」貴人の歩みをすべし。 中手 一、見処 敵の太刀の打ち処に目を付け、「明鏡」のようにする。 二、諾所 敵の剣が「死の位」に落ちたら水を提げて放す如くいっきに打ちかかれ。 三、勝所 一心一心、一眼に留め臆してはならない。 合処者 一、合処者 敵の太刀と吾が太刀が切り縮所拳で勝つ可し。 二、不合処者心・眼 左足の三つを以て勝つ可し、一つを外しても勝ち難し。 无手の根元 一、勝ちまじき処をキラふ是无手の根元也 二、勝ち可処を勝ず是臆病の根元也
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