「遠江」の名称と由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 16:50 UTC 版)
古くは「遠淡海国(とほつあはうみのくに)」と表記された。また飛鳥京跡苑池遺構から出土した木簡には「遠水海国」という表記がされている。「遠淡海」とは都(当時の奈良)から見て遠くにある淡水湖という意味であり、近江国の「近淡海(ちかつあはうみ)」の琵琶湖と対比される。この「遠淡海」に関しては、一般的に浜名湖を指すとされるが、一方国府のある磐田湖(大之浦)を指すとする説もある。ただし大之浦は名称の通り浦であり、淡水湖でないことに留意される。(当時の浜名湖は淡水湖であったが、明応7年(1498年)に起きた明応地震やそれに伴う津波により、浜名湖と海を隔てていた地面の弱い部分(砂提)が決壊し現在のような汽水湖となった。) 大池(大之浦の名残)
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