「散居村」と「散村」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/20 04:46 UTC 版)
家々が点在する集落形態を一般的には「散村」という。地理学の分野や社会科の教科書などでは「散村」の用語が使われ、国内で広く浸透している。一方、砺波平野が所在する富山県内では「散居村」の用語が定着している。富山県内において散村という用語は、教育現場や地理学界以外ではほとんど目にすることがなく、散村が山村と同音で混同するといった理由などで行政やマスコミでは「散居村」が使われ、一般化している。それぞれの用語の歴史について見てみると、「散村」は1909年に京都帝国大学の小川琢治教授が調査したのがはじまりである。「散居村」という用語について確認できる最も古い資料は1952年の『アサヒグラフ』の「散居村 ―富山県砺波平野にて―」というグラビアページである。この頃すでに「散居村」を使用していたことを示す資料ではあるが、「散居村」という用語が富山県内に広く普及していくのは1980年代(昭和50年代後半)以降である。
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