「冥府の裁き」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 00:22 UTC 版)
「ゴルギアス (対話篇)」の記事における「「冥府の裁き」」の解説
本篇の末尾では、死後の魂の行き場としての「冥府」(エーリュシオン・幸福者の島(英語版))の物語が語られる。 死後の魂の行き場としての「冥府」に関しては、『ソクラテスの弁明』や『クリトン』でも既に述べられていたが、本篇末尾にて改めて言及され、さらに『パイドン』『国家《エルの物語》』『パイドロス』といった中期対話篇においても、内容の改編・拡張を経つつ、繰り返し言及される。 プラトンの思想における「冥府」は、「不死の魂」と「生前の善行に基づく死後の裁き」とセットになっており、ソクラテス・哲学者が、世俗的・肉体的な快楽・欲望に屈せずに、正義・善行を貫徹するための重大な根拠となっている。
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