「トロのあしあと」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:44 UTC 版)
ここでの来歴は、2004年に開催された『どこでもいっしょSTORE-トロのあしあと-』にて展示されたトロのあゆみを元に執筆している。また、『トロ・ステーション』および関連作品である『トロともりもり』でも新たに設定が明かされているため、その内容も加えている。 トロは捨て猫である。気がついた時には既にダンボールの中に居た。両親とは既に死別している。通りがかる人達はトロをかわいがりはしたが拾ってくれず、自力でダンボールを脱出したトロはアパートの空き部屋に迷い込む。そこでひとりの人間と初めて出会い、コトバを教えてもらう(『こねこもいっしょ』)。幸せな日々を送っていたが、ある出来事をきっかけにトロは「自分は人間ではなく猫なのだ」ということに気づかされ、部屋を飛び出してしまった。当てもなく街を彷徨っていたところを親切な黒猫に導かれて、トロは井上寿司のご主人と出会った。ご主人は腹をすかせたトロにお寿司を食べさせたが、特にトロを好んで食べていたため、ご主人はこの猫をトロと名づけた。トロはこの井上寿司で成長する。 ところがある日、ご主人は救急車で運ばれ病院に担ぎ込まれてしまった。トロはご主人の言いつけで退院するまでの間、近くの空き地で暮らすことにする。その空き地には大勢の黒猫が住んでいた(『トロといっぱい』)。トロはこの後空き地を出て再び放浪の旅に出るが、その詳しい経緯は未だ明かされていない。 旅の途中で様々な人間と出会い、その度に助けられてきたトロは、改めて「自分もいつかこんな人間になりたい」と願うようになるのだった。
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