「カミカゼ実験」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:33 UTC 版)
「別府3億円保険金殺人事件」の記事における「「カミカゼ実験」」の解説
1976年(昭和51年)10月10日2時過ぎ、大分県別府市の別府国際観光港第3埠頭に白いマツダ・ファミリアが現れた。周辺は釣り場として知られ、その日も釣り人が夜釣りを楽しんでいた。その釣り人らの目の前で、時速約40キロメートルで走行してきた車は、そのまま海に飛び込み、瞬く間に別府湾に沈んでいった。 車が海に沈んでまもなく、海面に一人の男が浮かび上がってきた。釣り人の一人の110番通報を受けて駆け付けた別府警察署の警察官に対して、35歳の男は、「荒木の証言に疑問を持ったので実験した」とし、「計画的な場合はほぼ助かることがわかった。裁判の証人に立ってもよい。」と話した。警察は、犯罪性はないとして、事情聴取だけで済ませた。 新聞や週刊誌はこの件を「カミカゼ実験」などと呼んで報道したが、その内容は、その正義感を賞賛するものから、「日本一のお節介」とするものまで賛否は分かれた。荒木は弁護士からこの「実験」の話を聞かされたが、「売名行為」と歯牙にもかけなかった。
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