「はた迷惑な人たち」とピケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/22 08:57 UTC 版)
「ピケ (トランプゲーム)」の記事における「「はた迷惑な人たち」とピケ」の解説
モリエールの劇「はた迷惑な人たち(Les Fâcheux)」の第2幕第2場は、ピケで大失敗したプレイを詳細に記している。当時のルールでは36枚のカードを使っており、6がある。それ以外は上に記した古典的ルールと大差ない。 アルシップとサン・ブーヴァンの試合で、アルシップは相手にピークを食らわない限り勝てる状況にあった。その時のプレイはアルシップが親で、最初の手札はかなりよく、以下のようなものだった。 A♣ A♥ K♥ J♥ 10♥ 8♥ Q♠ 10♠ K♦ Q♦ (残り2枚不明、クラブか) アルシップは手札交換のときにダイヤとスペードの4枚を捨てて、Q♥ を得た(残り3枚は不明だが、状況からクラブかスペードの低位札と思われる)。ところが敵はアルシップが捨てた以外のすべてのダイヤを持っており(A♦ J♦ 10♦ 9♦ 8♦ 7♦ 6♦ の7枚)、長いダイヤのリードにアルシップはまったく勝つことができなかった。次に敵はスペードを4枚持っており、スペードを捨ててしまったアルシップには同じく対抗できなかった。アルシップは最後のA♣に期待して、ハートを捨てていったが、最後のリードで敵が出したのはあろうことか6♥であり、結局1トリックも取れずにカポが成立したためアルシップは負けてしまった。 手役については書かれていないが、状況から敵は7枚のダイヤで7点を得、また J♦-10♦-9♦-8♦-7♦-6♦ の6枚のシーケンスで16点を得たと思われる。 プレイそのものによって得られる点数は10以上のリードによって3-6点のいずれかになっていたはずで、最後のトリックにハートを残しておきさえすれば、全部足しても30に達することはないはずだった。
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「はた迷惑な人たち」とピケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/12 14:46 UTC 版)
「ピケ (トランプ)」の記事における「「はた迷惑な人たち」とピケ」の解説
モリエールの劇「はた迷惑な人たち(Les Fâcheux)」の第2幕第2場は、ピケで大失敗したプレイを詳細に記している。当時のルールでは36枚のカードを使っており、6がある。それ以外は上に記した古典的ルールと大差ない。 アルシップとサン・ブーヴァンの試合で、アルシップは相手にピークを食らわない限り勝てる状況にあった。その時のプレイはアルシップが親で、最初の手札はかなりよく、以下のようなものだった。 A♣ A♥ K♥ J♥ 10♥ 8♥ Q♠ 10♠ K♦ Q♦ (残り2枚不明、クラブか) アルシップは手札交換のときにダイヤとスペードの4枚を捨てて、Q♥ を得た(残り3枚は不明だが、状況からクラブかスペードの低位札と思われる)。ところが敵はアルシップが捨てた以外のすべてのダイヤを持っており(A♦ J♦ 10♦ 9♦ 8♦ 7♦ 6♦ の7枚)、長いダイヤのリードにアルシップはまったく勝つことができなかった。次に敵はスペードを4枚持っており、スペードを捨ててしまったアルシップには同じく対抗できなかった。アルシップは最後のA♣に期待して、ハートを捨てていったが、最後のリードで敵が出したのはあろうことか6♥であり、結局1トリックも取れずにカポが成立したためアルシップは負けてしまった。 手役については書かれていないが、状況から敵は7枚のダイヤで7点を得、また J♦-10♦-9♦-8♦-7♦-6♦ の6枚のシーケンスで16点を得たと思われる。 プレイそのものによって得られる点数は10以上のリードによって3-6点のいずれかになっていたはずで、最後のトリックにハートを残しておきさえすれば、全部足しても30に達することはないはずだった。
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