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まる豊

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 15:24 UTC 版)

まる豊
レストラン情報
開店 1982年昭和57年)
2020年(令和2年)3月18日(現在地に新規移転)
閉店 2023年(令和5年)3月25日
現オーナー 三八波グループ
種類 和歌山ラーメン
日本
和歌山県
和歌山市
住所 黒田2丁目2-4番
座標 北緯34度13分58.2秒 東経135度11分41.2秒 / 北緯34.232833度 東経135.194778度 / 34.232833; 135.194778座標: 北緯34度13分58.2秒 東経135度11分41.2秒 / 北緯34.232833度 東経135.194778度 / 34.232833; 135.194778
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2020年10月時点の3代目店舗

まる豊(まるとよ)はかつて和歌山県和歌山市に店舗を構えていたラーメン店。1982年昭和57年)に和歌山市有本で創業し、2017年平成29年)に移転するまでは店が傾いているラーメン店として知られていた[1][2][3]。創業者は豊田二郎。

沿革

会社員であった豊田二郎が脱サラし、1982年昭和57年)に和歌山市有本615の紀の川の土手沿いにある物置小屋を借り、店舗に改造した[1][2]。開店当時はカラオケ居酒屋だった[3]地盤が弱い地に立地していたためか、開店後5年後には地盤沈下で店が傾き始めたという[1][2]。毎年約1センチメートルずつ傾斜が進み、2015年(平成27年)の時点で傾きは8度まで達した[2][4]

この傾きによりラーメンの汁がこぼれるため、客は割り箸をラーメン鉢の下に入れていた[1]。そこで傾き対策として、店主の妻が「こぼれん棒」という長さ10センチ、幅3センチほどの平らな棒をラーメン鉢の下に入れ水平にするものを発案し、傾きを抑える[1]。しかし、「こぼれん棒」だけではまだ不安定だったため、常連客の一人が、カウンターに乗せて傾きを補正する「平板」(たいらいた)を作製し、店に寄贈した[1]

1990年代に入り、和歌山ラーメンブームで店がマスメディアによって取り上げられると知名度がアップし、全国各地から客が訪れるようになった[3][5]

2016年(平成28年)に立ち退きを求められ、2017年(平成28年)6月1日に和歌山市本町9丁目28番に移転開業[5]看板は旧店舗から移設し、外壁にわざとななめに貼り付けたほか、「こぼれん棒」と「平板」も使用できるようにした[5]。その後、事業は三八波グループに引き継がれ、2020年令和2年)3月18日、和歌山市黒田に新規移転した[6]が、2023年(令和5年)3月25日に閉店した。

関連項目

出典

  1. ^ a b c d e f 傾いたラーメン店、平らな新天地へ 別れ惜しむ客続々”. 朝日新聞社 (2017年5月18日). 2019年4月15日閲覧。
  2. ^ a b c d “傾いた”ラーメン店「まる豊」まっすぐに…創業35年、店舗老朽化で移転”. 産経新聞社 (2017年5月26日). 2019年4月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 傾いたラーメン店 まる豊移転”. ニュース和歌山 (2017年5月13日). 2019年4月15日閲覧。
  4. ^ “和歌山・店全体が傾いた「中華そば まる豊」移転へ 6月から新店舗へ”. 和歌山経済新聞. (2017年5月2日). https://wakayama.keizai.biz/headline/860/ 2021年9月23日閲覧。 
  5. ^ a b c 中華そば「まる豊」平らな新店舗に移転(写真付)”. 和歌山放送 (2017年6月1日). 2019年4月15日閲覧。
  6. ^ 斜めに建っていたことで一躍有名になったあのお店が再リニューアル!中華そばまる豊@和歌山市”. 2021年9月24日閲覧。

外部リンク




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