"ホムンクルス"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 18:20 UTC 版)
一次運動野では、様々な身体部位が正確に皮質上にマッピングされている。そこでは、脚部は正中線付近、頭部と顔は外側面付近に配置されている。腕と手の運動野は最も広く、中心前回にある脚と顔の領域の間に、かなりの部分を占めている。 ヒトにおいては、一次運動野の外側部は上から順に、尻、胴、肩、肘、手首、指、親指、まぶた、唇、顎と配置されている。大脳縦裂内に折りたたまれた運動野の内側部は脚部に相当する。 この様な配置はワイルダー・ペンフィールドらによって解明されたもので、運動野のホムンクルス (ラテン語で小人の意)と呼ばれる。右の図を参照のこと。 運動野において、全ての身体部位がそれぞれの大きさに応じて、同じ細胞の密度で表現されているわけではない。唇や顔の一部や手は運動野の細胞の特に大きい領域を占めている。症例から推測されるところによると、使われていない運動野の細胞は、麻痺や切断といった外傷によって運動野に欠損が生じたとき、その場所を受け持つように他の細胞から勧誘される。
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