2010年の日本シリーズ
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2010年の日本シリーズ | |
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MVPを獲得した今江 | |
ゲームデータ | |
日本一 千葉ロッテマリーンズ 5年ぶり4回目 4勝2敗1分 | |
試合日程 | 2010年10月30日-11月7日 |
最高殊勲選手 | 今江敏晃 |
敢闘賞選手 | 和田一浩 |
チームデータ | |
千葉ロッテマリーンズ(パ) | |
監督 | 西村徳文 |
シーズン成績 |
75勝67敗2分 (シーズン3位/CS優勝) |
中日ドラゴンズ(セ) | |
監督 | 落合博満 |
シーズン成績 |
79勝62敗3分 (シーズン1位/CS優勝) |
クライマックスシリーズ | |
セントラル・リーグ | |
パシフィック・リーグ | |
« 2009 2011 » |
概要
ロッテは「プロ野球史上最大の下剋上」を合言葉に、史上初めてリーグ戦3位からパ・リーグのクライマックスシリーズを勝ち上がった[注 1][注 2]。一方の中日は、セントラル・リーグはリーグ戦を優勝し、クライマックスシリーズでも勝利した。中日対ロッテの日本シリーズは1974年以来2度目。2005年以来5年ぶりに屋外球場での開催となった。
ロッテが4勝2敗(1分)で5年ぶり4度目の日本一達成。中日の落合博満監督とのロッテOB対決を制したロッテの西村徳文監督は就任1年目で日本一となり、初年度での日本一は史上9人目。また西村はパ・リーグでは初めてリーグ優勝経験なしでシリーズ優勝を果たした監督となった[注 3]。
ロッテは全7試合で76安打をマークし、これは7試合制シリーズのチーム最多安打新記録となった。
今シリーズの入場料収入は12億5457万円。選手・監督らへの分配金はロッテが9877万4884円、中日が6584万9923円。球団への分配金は両球団とも2億8838万6934円であった[1]。
対戦日程
- 10月30日 - 第1戦 ナゴヤドーム
- 10月31日 - 第2戦 ナゴヤドーム
- 11月2日 - 第3戦 千葉マリンスタジアム
- 11月3日 - 第4戦 千葉マリンスタジアム
- 11月4日 - 第5戦 千葉マリンスタジアム
- 11月6日 - 第6戦 ナゴヤドーム
- 11月7日 - 第7戦 ナゴヤドーム
試合開始時刻はナゴヤドーム開催分がすべて18:10、千葉マリンスタジアムでは第3・5戦は18:30、第4戦は18:15。
パ本拠地(千葉マリン)で開催された第3・4・5戦は、指名打者制を採用して行われた。
雨天等による中止の場合、当初は例年通りに第5戦まではその球場で1日ずつ順延で第5・6戦の間の移動日なしとしていた。ところが、ナゴヤドームでの第1・2戦開催予定日付近に台風14号の接近が予想され、この年は地上波の全国テレビ中継のない試合が最大3試合(第1・2・5戦)あることを踏まえ、第2戦までに中止があった場合には第2・3戦の間の移動日なし(第5・6戦の間の移動日はあり)と10月28日に変更した。しかし、第1戦から第5戦までの最大5連戦となる可能性があったものの、台風の影響が軽微だったため日程変更は行われなかった。
第7戦で中日が勝利または引き分けの場合には、第7戦までの対戦成績が中日勝利なら両チームともに3勝3敗1分け、引き分けの場合はロッテの3勝2敗2分けとなるため、1986年以来シリーズ史上2度目となる「第8戦」が翌11月8日にナゴヤドームで開催されることになっていた。決着が9戦目以降にもつれ込んでいた場合、11月9日を移動日として、11月10日に千葉マリンスタジアムで「第9戦」が開催されることになっていた。
注釈
- ^ これについて朝日新聞スポーツ部の西村欣也・解説委員は「もはや勝率一位=リーグ優勝ではない、CS突破球団が優勝者だ」と評している。2010年11月9日スポーツ面コラム「EYE」より。
- ^ ロッテは2005年もリーグ2位からプレーオフを勝ち上がって日本シリーズに出場しているが、このときはプレーオフ突破球団がリーグ優勝チームという扱いであった
- ^ セ・リーグでは本シリーズで対戦した中日の落合が、2007年の日本シリーズをリーグ2位から制した例がある
- ^ 上川以前に岩下光一(1962年・東映)、原辰徳(1981年・巨人)の2名が記録している。
- ^ 全試合原則ナイターとなった1995年から2017年まではデーゲームを含め一律15回
- ^ 他系列とのクロスネット局福井放送・テレビ宮崎では放送無し。
- ^ 独立局の岐阜放送・三重テレビ・びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山・KBS京都でも放送。
- ^ 日本テレビ系列とのクロスネット局テレビ大分では放送なし。
- ^ このために土曜プレミアム「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」と「あらゆる世界を見学せよ〜潜入!リアルスコープ」の放送が翌日にずれこんだ。
- ^ 他系列とのクロスネット局テレビ大分・テレビ宮崎では放送なし。
- ^ このために「パーフェクト・リポート」第4話が日付をまたいでの放送となったほか、「Mr.サンデー」「新堂本兄弟」の放送が翌日にずれこんだ。
- ^ 2010年当時は今江敏晃が着用していた。
- ^ この日はニッポン放送・NRN加盟局向けの中継で解説を務めたため、背広姿での登場だった。
出典
- 1 2010年の日本シリーズとは
- 2 2010年の日本シリーズの概要
- 3 クライマックスシリーズからのトーナメント表
- 4 出場資格者
- 5 試合結果
- 6 表彰選手
- 7 脚注
- 2010年の日本シリーズのページへのリンク