2010年の日本シリーズ 試合結果

2010年の日本シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 00:19 UTC 版)

試合結果

2010年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月30日(土) 第1戦 千葉ロッテマリーンズ 5 - 2 中日ドラゴンズ ナゴヤドーム
10月31日(日) 第2戦 千葉ロッテマリーンズ 1 - 12 中日ドラゴンズ
11月1日(月) 移動日
11月2日(火) 第3戦 中日ドラゴンズ 1 - 7 千葉ロッテマリーンズ 千葉マリンスタジアム
11月3日(水) 第4戦 中日ドラゴンズ 4 - 3 千葉ロッテマリーンズ
11月4日(木) 第5戦 中日ドラゴンズ 4 - 10 千葉ロッテマリーンズ
11月5日(金) 移動日
11月6日(土) 第6戦 千葉ロッテマリーンズ 2 - 2 中日ドラゴンズ ナゴヤドーム
11月7日(日) 第7戦 千葉ロッテマリーンズ 8 - 7 中日ドラゴンズ
優勝:千葉ロッテマリーンズ(5年ぶり4回目)

第1戦

  • ●中日 2-5 ロッテ○(ナゴヤドーム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロッテ 0 1 2 0 0 1 1 0 0 5 13 0
中日 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 6 0
  1. (中日0勝1敗)
  2. ロ:○成瀬(5回)- H薮田(1回)- H内(1回)- H伊藤(1回)- S小林宏(1回)
  3. 中:●吉見(3回)- 鈴木(2回)- 平井(2回)- 清水(2回)
  4. :成瀬(1勝)  :吉見(1敗)  S:小林宏(1S)  
  5. 本塁打
    ロ:清田1号(3回1点・吉見)、井口1号(7回1点・平井)
    中:和田1号(2回1点・成瀬)、谷繁1号(2回1点・成瀬)
  6. 審判
    [球審]渡田(セ)
    [塁審]中村(パ)、友寄(セ)、川口(パ)
    [外審]杉永(セ)、津川(パ)
  7. 開始:18時11分 有料入場者:38,066人 時間:3時間27分
  • オーダー
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[中]左清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[一]金泰均
小林宏
7[左]大松
走中岡田
8[捕]里崎
9[投]成瀬
根元
薮田
田中
伊藤
塀内
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[中]英智
野本
3[三]森野
4[左]和田
5[一]ブランコ
6[二]井端
清水
7[捕]谷繁
8[右]藤井
9[投]吉見
小池
鈴木
平田
平井
堂上直
  • 試合経過

ロッテは2回表二死二塁から大松の適時二塁打で先制、その裏中日は和田と谷繁のソロ本塁打2本で逆転。ロッテは3回表、清田のソロ本塁打と今江の適時打で再び逆転すると、6回表には西岡の適時打、7回表には井口のソロ本塁打で5対2として勝利している。

第2戦

  • ○中日 12-1 ロッテ●(ナゴヤドーム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 5 2
中日 4 3 3 0 0 2 0 0 X 12 14 0
  1. (中日1勝1敗)
  2. ロ:●マーフィー(1回1/3)- 小野(2回2/3)- 古谷(2回)- 吉見(2回)
  3. 中:○チェン(6回)- 河原(0回2/3)- 三瀬(0回1/3)- 髙橋(1回)- 浅尾(0回2/3)- 岩瀬(0回1/3)
  4. :チェン(1勝)  :マーフィー(1敗)  
  5. 本塁打
    中:ブランコ1号(6回2点・古谷)
  6. 審判
    [球審]津川(パ)
    [塁審]杉永(セ)、中村(パ)、友寄(セ)
    [外審]良川(パ)、笠原(セ)
  7. 開始:18時10分 有料入場者:38,065人 時間:3時間23分
  • オーダー
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[左]清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[一]金泰均
7[捕]里崎
的場
神戸
細谷
8[中]岡田
9[投]マーフィー
小野
青野
古谷
福浦
今岡
吉見
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[二]井端
岩﨑達
3[三]一森野
4[左]和田
髙橋
浅尾
岩瀬
5[一]ブランコ
堂上直
6[右]野本
英智
7[捕]谷繁
小田
8[中]大島
9[投]チェン
平田
河原
三瀬
小池
  • 試合経過

中日は1回裏、和田の適時打、谷繁の押し出し四球、大島の2点適時二塁打で4点を先制、2回裏、和田の2点適時二塁打と野本の適時打で3点を追加7対0とし、3回裏にも荒木の適時打とブランコの2点適時打で10対0とした。ロッテも4回表に今江の適時打で1点を返すが、試合は12対1で中日が勝利し、ロッテの日本シリーズでの連勝は8でストップした。

第3戦

  • ○ロッテ 7-1 中日●(千葉マリンスタジアム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 5 0
ロッテ 0 0 1 4 0 0 2 0 X 7 10 0
  1. (ロッテ2勝1敗)
  2. 中:●山井(3回2/3)- 鈴木(2回1/3)- 清水(2回)
  3. ロ:○渡辺俊(9回)
  4. :渡辺俊(1勝)  :山井(1敗)  
  5. 審判
    [球審]笠原(セ)
    [塁審]良川(パ)、杉永(セ)、中村(パ)
    [外審]渡田(セ)、川口(パ)
  6. 開始:18時33分 有料入場者:26,923人 時間:2時間47分
  • オーダー
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[二]井端
3[三]森野
4[左]和田
5[一]ブランコ
6[指]中田亮
7[捕]谷繁
小田
8[右]野本
9[中]大島
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[左]清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[指]福浦
7[一]金泰均
塀内
8[捕]里崎
9[中]岡田
  • 試合経過

3回表、中日は1死一、三塁から荒木の犠飛で先制、その裏ロッテはサブローの適時打で同点とし、4回裏には清田の満塁走者一掃適時三塁打と井口の適時二塁打で逆転し、5対1とした。7回裏、今江と福浦の連続犠飛で7対1とした。ロッテの先発の渡辺俊介は被安打5、1失点、97球で2005年の第2戦に次いで日本シリーズ2試合連続2度目の無四球完投勝利。日本シリーズで2試合連続の無四球完投勝利は史上初。シリーズで2度の無四球完投は史上3人目。

第4戦

  • ●ロッテ 3-4 中日○(千葉マリンスタジアム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
中日 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 1 4 12 1
ロッテ 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 9 1
  1. (ロッテ2勝2敗)
  2. 中:山本昌(3回)- ネルソン(2回2/3)- 三瀬(0回0/3)- H河原(2回)- H浅尾(1回2/3)- ○髙橋(1回1/3)- S岩瀬(0回1/3)
  3. ロ:唐川(3回1/3)- H古谷(0回1/3)- 小野(3回1/3)- H内(2回)- ●伊藤(2回)
  4. :髙橋(1勝)  :伊藤(1敗)  S:岩瀬(1S)  
  5. 本塁打
    ロ:井口2号(3回2点・山本昌)
  6. 審判
    [球審]川口(パ)
    [塁審]渡田(セ)、良川(パ)、杉永(セ)
    [外審]津川(パ)、友寄(セ)
  7. 開始:18時16分 有料入場者:27,197人 時間:4時間41分
  • オーダー
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[二]井端
3[三]一森野
4[左]和田
5[一]ブランコ
堂上直
6[指]野本
7[右]英智
8[捕]小田
谷繁
9[中]大島
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[左]清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[指]今岡
打指根元
打指福浦
7[一]金泰均
走一塀内
細谷
8[捕]里崎
9[中]岡田
  • 試合経過

ロッテが3回裏、西岡の適時二塁打と井口の2点本塁打で3点を先制。中日は4回表、和田の適時二塁打と野本の犠飛で2点を返し、続く5回表には井端の併殺打の間に三塁走者が帰って試合を振り出しに戻した。ここから試合は膠着状態に入り、両チームとも得点圏に走者を進めても決定打が出ないイニングが続き、9回を終わって3-3の同点で今シリーズ初の延長戦に突入した。ロッテは10回裏、一死満塁・一打サヨナラの好機を作ったが、福浦が三直併殺に倒れて無得点。対する中日は11回表二死二塁から大島が前進守備の中堅・岡田の頭上を越える適時三塁打を放って勝ち越し、その裏を髙橋・岩瀬が抑えて長時間の試合に決着をつけた。両チーム先発の唐川・山本昌はともにピリッとしない投球内容で、唐川は3回1/3で2失点、山本昌は3回3失点でそれぞれ降板。両チームともに早いイニングから継投に入ったが、2番手以降の投手が踏ん張りを見せて緊迫感の漲る試合を演出した。なお中日先発の山本昌は日本シリーズ出場選手の最高齢記録を更新し、また4時間41分の試合時間はシリーズ史上3番目(第4戦終了当時)となる長時間試合。ロッテは千葉マリンスタジアムを本拠地とした1992年以降、同球場での日本シリーズ初の敗戦。なお山本昌は、この試合でも勝ち投手になることはできず日本シリーズで勝ち投手になる事は一度もできなかった。

第5戦

  • ○ロッテ 10-4 中日●(千葉マリンスタジアム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中日 1 0 0 0 0 1 0 2 0 4 8 1
ロッテ 4 0 0 2 3 0 1 0 X 10 15 0
  1. (ロッテ3勝2敗)
  2. 中:●中田賢(5回)- 清水(2回)- 久本(1回)
  3. ロ:○ペン(5回1/3)- 古谷(0回2/3)- 薮田(1回)- 吉見(1回)- 小林宏(1回)
  4. :ペン(1勝)  :中田賢(1敗)  
  5. 本塁打
    中:ブランコ2号(8回2点・吉見)
    ロ:サブロー1号(4回2点・中田賢)
  6. 審判
    [球審]友寄(セ)
    [塁審]津川(パ)、渡田(セ)、良川(パ)
    [外審]笠原(セ)、中村(パ)
  7. 開始:18時30分 有料入場者:27,209人 時間:3時間22分
  • オーダー
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[中]大島
3[三]一森野
4[左]和田
岩﨑達
5[一]ブランコ
小田
6[指]野本
7[捕]谷繁
堂上剛
8[右]英智
藤井
中田亮
9[二]三堂上直
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[左]清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[指]福浦
7[一]金泰均
走一塀内
8[捕]里崎
9[中]岡田
  • 試合経過

中日は1回表一死二・三塁から和田の犠飛で先制するが、ロッテがその裏、一死満塁から今江の2点適時二塁打を皮切りに3連続適時打で4点を奪い、逆転に成功。4回裏にはサブローの2点本塁打、5回裏には西岡の犠飛と清田の2点適時打で追加点を重ね、先発全員安打の15安打10得点。試合の前半で大勢を決めた。ロッテの先発ペンは立ち上がりに失点したが、5回1/3を2失点にとどめ、その後は大量リードをバックに4投手の継投でまとめた。中日はレギュラーシーズンからほぼ1ヵ月ぶりの先発となった中田賢が5回で被安打13、9失点の大炎上。打線も先制しながらロッテの投手陣を攻めあぐね、6回表にブランコの適時二塁打、8回表には再びブランコが2点本塁打を放ったものの、反撃もここまで。ロッテは5年ぶりの日本一に王手をかけた。またロッテの清田は5回裏の2点適時打で今シリーズ通算6打点とし、上川誠二(1982年・中日、ロッテコーチ)以来となる新人選手の最多打点記録に並んだ[注 4]

第6戦

  • △中日 2-2 ロッテ△(ナゴヤドーム)

延長15回・規定により引き分け

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 R H E
ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2 8 1
中日 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 11 0
  1. (中日2勝3敗1分)
  2. ロ:成瀬(6回)- 内(2回)- H伊藤(1回)- H薮田(1回2/3)- 古谷(0回0/3)- H小野(2回1/3)- 小林宏(2回)
  3. 中:チェン(7回)- 浅尾(2回)- H髙橋(1回2/3)- H河原(0回1/3)- H岩瀬(1回)- Hネルソン(2回)- 久本(1回)
  4. 審判
    [球審]中村(パ)
    [塁審]笠原(セ)、津川(パ)、渡田(セ)
    [外審]川口(パ)、杉永(セ)
  5. 開始:18時11分 有料入場者:38,094人 時間:5時間43分
  • オーダー
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[左]中清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[一]金泰均
小林宏
7[捕]里崎
8[中]岡田
今岡
福浦
神戸
9[投]成瀬
青野
伊藤
細谷
薮田
古谷
小野
塀内
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[二]井端
3[三]一森野
4[左]和田
5[一]ブランコ
堂上直
6[捕]谷繁
7[右]小池
髙橋
河原
岩﨑達
岩瀬
ネルソン
久本
堂上剛
平田
8[中]右英智
打右野本
9[投]チェン
中田亮
浅尾
大島
  • 試合経過

ロッテが1回表二死二塁からサブローの適時打で先制するが、中日はその裏一死二塁から森野の適時二塁打で同点に追いつく。2回以降は両チーム先発の成瀬・チェンがともに素晴らしい投球で好機が作れないままイニングが進んだが、中日は6回裏一死一・二塁からブランコの適時二塁打で勝ち越しに成功。8回から勝利の方程式に入った中日だったが、2番手の浅尾が8回表二死二塁からサブローに同点適時打を許し、第4戦に次いで今シリーズ2度目の延長戦に突入。中日は10回裏から14回裏まで5イニング連続で得点圏に走者を進めたものの、薮田らロッテのリリーフ陣の粘りや送りバント失敗などのミスでいずれも得点を挙げられなかった。ロッテも11回表に勝ち越しの好機を迎えたが活かせず、試合が均衡状態のまま結局延長15回引き分けに終わり、優勝の行方は第7戦以降にもつれ込むこととなった。

日本シリーズの引き分け試合は1986年第1戦(西武 2-2 広島)以来24年ぶり史上7度目(平成では初)。また5時間43分の試合時間はシリーズ最長時間試合の、延長15回はシリーズ最長補回試合の、両チーム出場選手合計44名はシリーズ一試合での出場選手のいずれも新記録。中日の16残塁、両チーム合計24残塁はいずれもシリーズタイ記録。また延長戦の制度が1987年以後の「時間無制限・第7戦まで延長18回(ナイターは15回)まで[注 5]」というルール改正がなされてから、延長制限イニングを全うしたのは今回が初となった。また、これ以降シリーズは13回以降に突入したことはなく、2018年からは延長12回に短縮された。

第7戦

  • ●中日 7-8 ロッテ○(ナゴヤドーム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R H E
ロッテ 2 0 0 1 3 0 1 0 0 0 0 1 8 16 0
中日 3 1 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 7 13 1
  1. (中日2勝4敗1分)
  2. ロ:渡辺俊(2回)- 小野(1回)- 薮田(2回)- H内(3回)- 小林宏(2回)- ○伊藤(2回)
  3. 中:吉見(4回)- 河原(1回)- ネルソン(2回)- 髙橋(1回)- ●浅尾(3回2/3)- 岩瀬(0回1/3)
  4. :伊藤(1勝1敗)  :浅尾(1敗)  
  5. 審判
    [球審]杉永(セ)
    [塁審]川口(パ)、笠原(セ)、津川(パ)
    [外審]友寄(セ)、良川(パ)
  6. 開始:18時11分 有料入場者:38,075人 時間:4時間56分
  • オーダー
ロッテ
打順守備選手
1[遊]西岡
2[左]清田
3[二]井口
4[右]サブロー
5[三]今江
6[一]金泰均
小林宏
伊藤
7[捕]里崎
8[中]岡田
9[投]渡辺俊
小野
根元
薮田
神戸
塀内
中日
打順守備選手
1[遊]荒木
2[中]大島
3[三]森野
堂上直
平田
岩﨑達
4[左]和田
5[一]ブランコ
6[右]野本
7[捕]谷繁
8[二]井端
9[投]吉見
河原
堂上剛
ネルソン
中田亮
髙橋
浅尾
岩瀬
藤井
  • ベンチ入り
    • ロ: - 投手:吉見、内、古谷、小野、伊藤、小林宏、薮田、マーフィー
    • 野手:的場、今岡、福浦、塀内、根元、青野、神戸、南
    • 中: - 投手:岩瀬、鈴木、三瀬、浅尾、ネルソン、河原、久本、髙橋
    • 野手:小田、堂上直、岩﨑達、中田亮、藤井、平田、英智、堂上剛
  • 試合経過

ロッテが1回表、井口の適時打・サブローの犠飛で2点を先制したが、中日がその裏に森野・野本の適時打と谷繁の犠飛で3点を奪い、逆転した。2回裏には大島の適時打、3回裏にも荒木の犠飛と大島の適時打で4点リードとし、試合の主導権を握った。しかし、ロッテは4回表に岡田の適時打で1点を返すと、5回表には中日2番手の河原を攻略し、今江の適時打と里崎の2点同点適時打で同点に追い付いた。

7回表には2死から安打と和田の悪送球、ネルソンの暴投で三塁まで進んだ今江を、金泰均の勝ち越し適時打で返し、勝ち越しに成功。ロッテは9回裏に守護神・小林宏を投入するが、後のない中日は先頭の和田が左中間を破る三塁打を放つと続くブランコが同点犠飛を放ち試合を振り出しに戻し、2試合連続となるシリーズ3度目の延長戦に突入した。中日は9回表から登板していた5番手・浅尾が踏ん張ったが、12回表ロッテは先頭の今江が四球で出塁、投手伊藤の犠打で二塁に進め、二死後岡田が勝ち越しとなる適時三塁打を放った。ロッテは伊藤がこの裏も登板、最後は代打藤井を遊ゴロに打ち取り、2005年以来5年ぶり4度目の日本一となり、史上最大の下剋上が完成した。

敗れた中日はセリーグ1位のプライドをかけ果敢に激闘を演じたが前回シリーズ1974年のリベンジを果たすことができなかった。また中日はこれまで1982年の日本シリーズ及び2004年の日本シリーズでもパ・リーグ年間総合勝率順位2位以下のチーム相手にシリーズ敗退となっており、今回の敗退で12球団最多の3度目となった。

翌年のオープン戦からはボールカウントが「BSO」の順に変更されたため、この試合は「SBO」の順で実施された最後のゲームになった。


注釈

  1. ^ これについて朝日新聞スポーツ部の西村欣也・解説委員は「もはや勝率一位=リーグ優勝ではない、CS突破球団が優勝者だ」と評している。2010年11月9日スポーツ面コラム「EYE」より。
  2. ^ ロッテは2005年もリーグ2位からプレーオフを勝ち上がって日本シリーズに出場しているが、このときはプレーオフ突破球団がリーグ優勝チームという扱いであった
  3. ^ セ・リーグでは本シリーズで対戦した中日の落合が、2007年の日本シリーズをリーグ2位から制した例がある
  4. ^ 上川以前に岩下光一1962年東映)、原辰徳1981年・巨人)の2名が記録している。
  5. ^ 全試合原則ナイターとなった1995年から2017年まではデーゲームを含め一律15回
  6. ^ 他系列とのクロスネット局福井放送テレビ宮崎では放送無し。
  7. ^ 独立局の岐阜放送三重テレビびわ湖放送奈良テレビテレビ和歌山KBS京都でも放送。
  8. ^ 日本テレビ系列とのクロスネット局テレビ大分では放送なし。
  9. ^ このために土曜プレミアムバブルへGO!! タイムマシンはドラム式」と「あらゆる世界を見学せよ〜潜入!リアルスコープ」の放送が翌日にずれこんだ。
  10. ^ 他系列とのクロスネット局テレビ大分・テレビ宮崎では放送なし。
  11. ^ このために「パーフェクト・リポート」第4話が日付をまたいでの放送となったほか、「Mr.サンデー」「新堂本兄弟」の放送が翌日にずれこんだ。
  12. ^ この年以降2020年を除き毎年カードに関係なく放送。
  13. ^ 2010年当時は今江敏晃が着用していた。
  14. ^ この日はニッポン放送・NRN加盟局向けの中継で解説を務めたため、背広姿での登場だった。

出典

  1. ^ ロッテは平均247万円=日本シリーズ分配金-プロ野球 - 時事ドットコム、2010年11月30日
  2. ^ 日本シリーズ:第1戦と第2戦 地上波での全国中継はなし - 毎日新聞、2010年10月24日閲覧
  3. ^ 史上初!日本シリーズ地上波全国中継なし - 日刊スポーツ、2010年10月24日閲覧
  4. ^ 2009年10月30日~11月7日読売新聞ラジオ欄に掲載
  5. ^ NHKクロニカルデータベースにて確認





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