.com 歴史

.com

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 21:53 UTC 版)

歴史

1985年1月にDomain Name Systemが最初に実装されたときから、.comドメインは存在した。当初、ドメイン名は米国国防総省(DoD)によって管理されたが、DoDはSRIインターナショナルとドメイン名の管理についての契約を結んだ。SRIはthe NICInterNIC、SDN-NICまたはDDN-NICとも呼ばれる)を設立し[8]、ドメイン名nic.ddn.milでオンラインでアクセス可能にした。1991年10月1日に、運営契約はGovernment Systems Inc.(GSI)に移管され、ネットワーク・ソリューションズ(NSI)に外注された[9]

.comが主に非防衛的利益のために使用されていたことから、1993年1月1日に、アメリカ国立科学財団(NSF)が維持の責任を引き受けた。NSFは引き続きネットワーク・ソリューションズ(NSI)に業務を委託した。1995年、NSFはNSIに対し、.comドメインの開始以来初めて、登録者に年会費の請求を開始することを認めた。当初手数料は年間50ドルで、そのうち35ドルがNSIに、15ドルが政府資金に使われていた。新規登録には最初の2年間分を支払わなければならなかったため、新規ドメイン登録料は合計100ドルになる。1997年に、アメリカ合衆国商務省が全てのgTLDに対する権限を引き継いだ。現在は、ネットワーク・ソリューションズを買収したベリサインが運営している。ベリサインは後に、ネットワーク・ソリューションズのレジストリ以外の機能を別の会社に分割し、それをレジストラとして継続した。

.comドメインは元々商業事業体に対し割り当てられることを意図していたが[10]、1990年代半ば以降は制限が設けられていない。インターネットの商用化と普及に伴い、.comドメインはWebサイト、電子メールのための最も一般的なTLDとなった。1997年から2001年にかけて、「ドットコム企業英語版(dot-com company)」と呼ばれる多くのIT関連ベンチャー企業が設立され、株価が異常に上昇するインターネット・バブル(英語では「ドットコム・バブル(dot-com bubble)」)の時代が到来した。

世界中のどこの会社でも.comドメインを登録できるが、一部の国では国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の下に同様の目的のセカンドレベルドメインを設定している。オーストラリアのcom.au、中国のcom.cn、ギリシャのcom.gr、インドのco.in、インドネシアのco.id、日本のco.jp、メキシコのcom.mx、ネパールのcom.np、パキスタンのcom.pk 、韓国のco.kr、スリランカのcom.lk、台湾のcom.tw、イギリスのco.uk、ベトナムのcom.vnなどである。

2011年12月、ベリサインは、.comドメインの登録数は約1億件であると報告した[11]。ベリサインは、2009年3月の時点でドメインが926の認定レジストラによって提供されていると報告した[11]

2012年11月29日、米国商務省は、ベリサインとICANNとの間の.comレジストリ契約の更新を承認した。この協定により、ベリサインは2018年11月30日まで.comレジストリを管理した[12]


  1. ^ Symbolics.com WHOIS, DNS, & Domain Info - DomainTools”. WHOIS. 2016年10月19日閲覧。
  2. ^ RFC [https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc920 920: Domain Requirements]”. p. 2 (1984年10月). 2019年3月18日閲覧。 “COM = Commercial, any commercial related domains meeting the second level requirements.”
  3. ^ US shuts down Canadian gambling site”. The Register. 2012年11月28日閲覧。
  4. ^ Les ".com" peuvent être saisis par les autorités américaines”. PC World magazine. 2013年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月28日閲覧。
  5. ^ No need for SOPA, VeriSign seizes bodog.com for US authorities”. TECHSPOT. 2019年3月18日閲覧。
  6. ^ RFC 920, Domain Requirements, J. Postel, J. Reynolds, The Internet Society (October 1984)
  7. ^ The Domain Industry Brief”. 2019年3月18日閲覧。
  8. ^ Sitzler, Dana D.; Smith, Patricia G.; Marine, April N. (February 1992). Building a Network Information Services Infrastructure (英語). p. 3. doi:10.17487/RFC1302. RFC 1302. 2008年11月16日閲覧
  9. ^ Richard Schmalgemeier (1991年9月25日). “SRI-NIC services moving”. 2011年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月16日閲覧。
  10. ^ Jon Postel (1994年3月). “RFC 1591 Domain Name System Structure and Delegation”. p. 2. 2008年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月16日閲覧。
  11. ^ a b .com Monthly Transaction Report of December 2011
  12. ^ Department of Commerce Approves Verisign-ICANN .com Registry Renewal Agreement | NTIA
  13. ^ 100 oldest .com domains”. iWhois.com. 2013年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月10日閲覧。



COM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 21:13 UTC 版)

COM

COM

コンピュータ関係

その他

com

関連項目



Computer on Module

(.com から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 02:58 UTC 版)

Computer on Module(コンピュータ オン モジュール、CoM)は、語としてはSystem on a Chip(SoC)からの連想で、独立して計算ノードとして働くことができるコンピュータとして十分な機能が、「キャリアボード」とカードエッジで接続される(1枚の)基板(モジュール)に実装されたコンピュータである。System on Module(システム オン モジュール、SoM)とも呼ばれる。


  1. ^ a b 『組み込み開発の効率化に貢献するCOM PCI Expressを搭載の小型品が焦点に』 日経エレクトロニクス2009年9月21日号、100-104頁


「Computer on Module」の続きの解説一覧

com

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 16:12 UTC 版)

com(コム)は、2021年にデビューした日本の女性のアイドルグループである。




「com」の続きの解説一覧




.comと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「.com」に関係したコラム

  • バイナリーオプション業者の一覧

    2012年5月現在のバイナリーオプション業者の一覧は次の通りです。▼日本国内のバイナリーオプション業者日本国内のバイナリーオプション業者は、日本国内の法律に基づき金融商品取引業者として登録済みであり信...

  • 海外のFX業者一覧

    海外のFX業者とは、日本に現地法人を設立していないFX業者のことです。海外のFX業者と日本国内のFX業者との大きな違いは、日本国内の法律が適用されるかどうかです。日本国内のFX業者の場合は「金融商品取...

  • CFDの取引ができる業者の一覧

    CFDは、コモディティ、株価指数、株式、債券、FXなど、さまざまな商品の取引ができます。しかし、すべての業者がすべての商品を扱っているわけではありません。また、それぞれの商品は、業者によって扱う銘柄が...

  • MT4でFXやCFDの1日ごとの相場を表示するには

    MT4(Meta Trader 4)でFXやCFDなどのチャートを表示して、1日ごとの相場の動きを一目でわかるようにするインディケーターを紹介します。インディケーターは「Coloured_Days_o...

  • CFDの関連ニュースを提供しているサイトの一覧

    CFDでは、コモディティや株式、株価指数、債券などさまざまな商品を扱っています。ここでは、これらの商品に関連するニュースを提供しているCFD業者のサイトの一覧を紹介します。 CFD業者 ニュース名 D...

  • CFDのデモ口座が開設できる業者の一覧

    CFD業者では、デモトレード(デモ取引)ができるようにデモ口座を用意している場合があります。デモトレードは、実践の取引と同じような環境を体験できる無料のバーチャルシステムです。実践のトレードに臨む前に...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「.com」の関連用語

.comのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



.comのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの.com (改訂履歴)、COM (改訂履歴)、Computer on Module (改訂履歴)、com (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS