虎ノ門ヒルズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 17:06 UTC 版)
虎ノ門ヒルズ Toranomon Hills | |
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虎ノ門ヒルズのビル群。左からレジデンシャルタワー、森タワー、ビジネスタワー。森タワーの後ろにはステーションタワーがある。 | |
情報 | |
住所 | 東京都港区虎ノ門一丁目・二丁目・愛宕一丁目 |
座標 | 北緯35度40分00.47秒 東経139度44分57.87秒 / 北緯35.6667972度 東経139.7494083度 |
現状 | 完成 |
起工 |
2011年(平成23年)4月1日(森タワー) 2017年(平成29年)2月(ビジネスタワー) 2017年(平成29年)3月(レジデンシャルタワー) 2019年(令和元年)11月(ステーションタワー) |
竣工 |
2014年(平成26年)5月29日(森タワー) 2020年(令和2年)1月(ビジネスタワー) 2022年(令和4年)1月(レジデンシャルタワー) 2023年(令和5年)6月(ステーションタワー) |
開業 |
2014年(平成26年)6月11日(森タワー) 2020年(令和2年)6月6日(ビジネスタワー) 2023年(令和5年)10月6日(ステーションタワー) |
用途 | 事務所、店舗、賃貸住宅、ホテル、カンファレンス、駐車場など |
関係者 | |
建設業者 | 大林組、竹中工務店、鹿島建設 |
デベロッパー | 森ビルなど |
所有者 | 森ビルなど |
管理者 | 森ビル |
技術的詳細 | |
ビル | 森タワー、ビジネスタワー、レジデンシャルタワー、ステーションタワー |
開発面積 | 7.5万m2 |
ウェブサイト | |
https://www.toranomonhills.com/ |
概要
最初に完成した森タワーは、「環状第二号新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区」として東京都が施行、森ビル株式会社が特定建築者になって建設された。
2016年以降に建設された残り3つの超高層ビルは、それぞれ個別の再開発事業が元になっており、森タワーを含めた4つの再開発事業を組み合わせた上で、2023年に今日の虎ノ門ヒルズが全面開業した。
歴史
1946年、1946年(昭和21年)に最初の整備計画が決定された東京都市計画道路幹線街路環状第2号線は、用地買収の難航で着工できていなかったが、1998年(平成10年)に道路を地下化することで地元の合意を取り付け、着工に向けて動き出すことになった。当初は幅員が100mの道路になる予定だった。1950年、道路の幅員を40mにすることが決まる(その後しばらくの間計画は凍結されていた)。1989年(平成元年)- 立体道路制度が創設される。1998年(平成10年)- 道路を地下化することで地元が合意。
2002年、立体道路制度を活用して都道の上にビルを建設する構想を東京都が発表し、森ビルが参画を決めたことから事業化が進むことになった。この森ビルの参画は、公共事業に民間が計画の作成段階から参画する「事業協力者方式」の第1号となった。こうして事業計画の策定から参画したことから、4棟のビルを建設するとしていた東京都などによる初期の構想が、当時の森ビル社長である森稔が1棟への集約を主張したことで、超高層ビルを1棟建設する計画となるなど、森ビル側の意向が計画に強く反映される形となった。
2005年(平成17年)- 道路工事を着工。この事業計画の最初の目的で事業の中核の一つである環状第2号線の虎ノ門 - 新橋間約1.35kmは、2014年3月29日に開通した。この区間は、地下に片側2車線の本線、地上に片側1車線の車道と片側幅員13mの歩道・自転車道が整備されている。なお、地上街路の愛称は「新虎通り」と命名されている。この道路のため、当施設の敷地内には、高さ約50mの換気塔が設置されることになった[4]。
2011年4月1日、「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業」の一環として「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を着工する。2013年、建物を上棟、「虎ノ門ヒルズ」と命名される。2014年5月29日に竣工する。6月11日に開業する。
2016年4月、「虎ノ門ヒルズ(森タワー)」の隣接地の北にオフィスを中心とした「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」、南に住宅を中心とした「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」、西に、東京メトロ日比谷線の新駅(虎ノ門ヒルズ駅)と一体として「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の建設を予定することを発表する。
2017年1月、「ビジネスタワー」、「レジデンシャルタワー」が着工する。2019年11月、「ステーションタワー」を着工する。
2020年1月、「ビジネスタワー」が竣工するも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開業が延期される[5]。6月6日に「ビジネスタワー」に直結する「虎ノ門ヒルズ駅」が[6]、6月11日に「ビジネスタワー」が、「レジデンシャルタワー」は2022年1月[7]、「ステーションタワー」は2023年10月6日[8]にそれぞれ開業した。
- ^ “虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業”. 東京都港区 (2022年11月15日). 2023年11月3日閲覧。
- ^ “森ビル株式会社の民間都市再生事業計画を認定〜愛宕山周辺地区(I 地区)開発事業〜”. 国土交通省 (2017年2月23日). 2023年11月3日閲覧。
- ^ “虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業”. 東京都港区 (2023年3月20日). 2023年11月3日閲覧。
- ^ 木村敦彦「虎ノ門ヒルズ:開業 戦後焼け野原「顔」に 地権者の松本さん、換気塔で奔走」『毎日新聞』毎日新聞社、2014年6月12日。
- ^ 日本放送協会. “東京 虎ノ門 59店舗入る商業施設が開業 新型コロナで2か月遅れ”. NHKニュース. 2022年1月7日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2020年6月6日). “「虎ノ門ヒルズ駅」本日開業。日比谷線の約56年ぶりの新駅”. トラベル Watch. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー|虎ノ門ヒルズエリアプロジェクト|主要プロジェクト|森ビル株式会社”. www.mori.co.jp. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー|虎ノ門ヒルズエリアプロジェクト|主要プロジェクト|森ビル株式会社”. www.mori.co.jp. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “5. 虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合(虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業)” (PDF). 公益社団法人全国市街地再開発協会. 2022年9月24日閲覧。
- ^ 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー
- ^ 森ビル・ニュースリリース
- ^ 港区みどりの街づくり
- ^ 『「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年秋開業』(PDF)(プレスリリース)森ビル、2023年1月24日 。2023年1月24日閲覧。
- ^ 『「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工』(PDF)(プレスリリース)森ビル、2023年7月20日 。2023年7月20日閲覧。
- ^ “TOKYO BRTとは?|東京BRT”. 東京BRT. 2020年5月28日閲覧。
- ^ “東京BRT パンフレット” (pdf). 東京都都市整備局 (2020年2月14日). 2020年5月28日閲覧。
- ^ a b 「ぼく「トラのもん」 完成した虎ノ門ヒルズのマスコット発表」『MSN産経ニュース』、2014年6月5日。2024年1月12日閲覧。オリジナルの2014年10月27日時点におけるアーカイブ。
- ^ Tokyo_Motsura (2019年9月4日). “「やあ! ぼく、トラのもん!」”. Charalab(キャララボ). プリンツ21. 2024年1月12日閲覧。
- ^ “「虎ノ門ヒルズ」のキャラクター『トラのもん』が登場!”. MORI NOW. 森ビル株式会社 (2014年6月17日). 2024年1月12日閲覧。
- ^ “トラのもんくん”. 虎ノ門ヒルズ - Toranomon Hills. 2024年1月12日閲覧。
- ^ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細)関東総合通信局 - 放送
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