葛飾郡 備考

葛飾郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 06:49 UTC 版)

備考

  • 現在の葛飾区にその名前を残すほか、北葛飾郡は現在も存続している。
  • 千葉県の東葛飾郡にはかつて葛飾村(1931年葛飾町)があったが、1937年昭和12年)に船橋町などと合併して船橋市の一部となった。旧葛飾町の区域内に船橋市立葛飾小学校船橋市立葛飾中学校、葛飾郡総社葛飾神社などがある。また、この区域を通過する京成電鉄京成本線に「葛飾駅」があったが、1987年(昭和62年)に「京成西船駅」と改称した。
  • 市川市にある葛飾八幡宮、松戸市にある千葉県東葛飾旅券事務所(現在は閉鎖)、千葉県東葛飾土木事務所、柏市にある千葉県立東葛飾高等学校、春日部市(旧北葛飾郡庄和町)にある春日部市立葛飾中学校などにも、その名をとどめている。
  • 現在も流山市、野田市、松戸市、柏市、鎌ヶ谷市は一般的に「東葛地域」と呼ばれる(我孫子市は、南相馬郡だったが、この地域に入る)が、これも東葛飾郡の名残である。東葛の名前を冠した施設は随所に見受けられる(東葛テクノプラザ、東葛クリニック病院、コープみらいコーププラザ東葛など)。
  • 北葛飾郡市では、北葛という名称は医師会名(北葛北部医師会)やフットサルチーム名(北葛SC)に使われる程度で、他は隣接する埼玉郡市とともに埼葛という名称を使うことの方が、どちらかといえば多い(埼葛広域農道、埼葛テスト、埼葛斎場組合さいかつ農業協同組合など)。

脚注

参考文献

関連項目

先代
-----
行政区の変遷
- 1879年
次代
南葛飾郡東京府
北葛飾郡中葛飾郡埼玉県
東葛飾郡千葉県
西葛飾郡茨城県

  1. ^ 江戸川の社会史、pp.52-53、松戸市立博物館編著、同成社、2005年1月31日発行、ISBN 4-88621-311-1 「古代に行政区画が作られたときには、江戸川の両岸は葛飾郡という一つの地域だった。川が境界になるばかりでなく、川の両側が一つのまとまりとして認識されていた。」執筆者は、松尾昌彦(松戸市立博物館学芸員)
  2. ^ 渡良瀬川はその後の利根川東遷事業によって、江戸川(古くは、太日川(おおいがわ又はふといがわ・太日河))となった。
  3. ^ 葛飾の歴史”. 2021年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月30日閲覧。
  4. ^ 万葉集 巻9 挽歌 9-1807 「鶏が鳴く 東の国に 古へに ありけることと 今までに 絶えず言ひける 勝鹿の 真間の手児名が 麻衣に 青衿着け ひたさ麻を 裳には織り着て 髪だにも 掻きは梳らず 沓をだに はかず行けども 錦綾の 中に包める 斎ひ子も 妹にしかめや 望月の 足れる面わに 花のごと 笑みて立てれば 夏虫の 火に入るがごと 港入りに 舟漕ぐごとく 行きかぐれ 人の言ふ時 いくばくも 生けらじものを 何すとか 身をたな知りて 波の音の 騒く港の 奥城に 妹が臥やせる 遠き代に ありけることを 昨日しも 見けむがごとも 思ほゆるかも」。
  5. ^ この国境の武蔵国側は現在の加須市(小野袋、向古河、旗井、琴寄、北大桑、川口)および古利根川の西岸。
  6. ^ a b c スカイツリー634m 一考 - 武蔵・下総の国境、隅田川”. 2012年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月16日閲覧。;谷口榮「『東京35区』の境界線を歩く」東京人353号(2015年5月);これらによれば、牛島・永代島は、江戸時代に干拓に伴い下総国および葛飾郡と地続きとなり現在に至る。
  7. ^ 区内中央に大河が流れていた」(押上一丁目仲町会)
  8. ^ したがって中世までは現在の隅田川東岸の牛島(墨田区向島、吾妻橋、東駒形ほか)、永代島(江東区永代、佐賀、福住)も豊島郡に属した。
  9. ^ 村数の数え方には諸説あり、「角川日本地名大辞典」の記述では「旧高旧領取調帳」では武蔵国289村・12万3,595石、下総国340村・12万4,316石とある。


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