知ってるつもり?!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 03:01 UTC 版)
知ってるつもり?! Do You Really Know About It ?! | |
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番組の収録が行われた生田スタジオ | |
ジャンル | 教養番組 / ドキュメンタリー番組 |
出演者 |
関口宏 高木希世子 千野志麻 水野真紀 ほか |
オープニング | 「ビスマルク出動」(戸塚修) |
エンディング | 当該節参照 |
製作 | |
製作総指揮 |
高橋靖二 重松修 大井紀子 ほか |
プロデューサー |
小山正 小山啓 大澤弘子 大野彰作 |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年10月8日 - 2002年3月24日 |
放送時間 | 日曜 21:00 - 21:54 |
放送分 | 54分 |
公式サイト |
概要
毎回歴史上の人物を取り上げて紹介していた。大半がその人物の生涯を振り返るものであったが、中には番組放送当時にも現役で活躍している人物を取り上げることもあった。杉原千畝やマルセル・ジュノー、中村久子など、当時は一般にはあまり知られていなかった人物の功績や活躍を取り上げることもあった。取り上げる内容については、一般的に認知されている事柄以外の意外な一面をクローズアップするようにしており、意外性の少ない人物については強引な構成となることがあるほど、ありきたりの伝記番組には収まらないように工夫されていた。
流れとしては、司会の関口宏が番組の要所や終わりに、「さっ、(ここまで)いかがでしたか?」とパネリスト1人ひとりに感想を求め、最後にエンディングテーマ曲とともに関口が箴言調のまとめ文を朗読して番組を終えるというパターンが多かった。
タイトルの「?!」は、通常の「!?」とは逆の表記になっている。これは「聞いて、驚く」という順序を表している[1]。またごく初期のころはエンターテインメント型情報番組という位置づけで、「巨泉のこんなモノいらない!?」から引き続いて「"THAT'S INFOR-TAINMENT" (ザッツ・インフォーテインメント)」のサブタイトルを冠としていた。
番組の歴史
番組開始前、司会の関口宏が高橋進(当時プロデューサー、後に読売テレビ専務)らとともに、「先人たちの生き方の中にわれわれ現代人が生きるヒントを得られるような番組はできないものか」と企画。数か月に及ぶ準備期間を経て、日曜午後9時枠での1時間番組という条件で編成に持ち込み、番組開始が決定された。放送第1回目で取り上げた人物は平賀源内であった。
この番組は『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』に続く「日本テレビクイズプロジェクト」第2弾の番組と位置付けられており、1991年ごろまではクイズ番組的な要素も含んでいた。しかし、そのクイズは2択(3択の場合もあり)が主であり非常に簡素なもので番組のメイン要素ではなく、正答者に対しても賞品や賞金などは出なかった。これはプロデューサーが、地味な伝記番組では企画が通らないだろうと、クイズ番組と偽って企画書を出したためである。
当初の視聴率は1桁台で、萩原敏雄(当時の日本テレビ編成部長、後に同局社長)は、「日曜のゴールデンタイムでこんな地味な番組が視聴率を取れるわけがない、と思った」と述べている[2]。しかし、その後はじわじわと数字を上げていき、放送1周年を迎える頃には20%を突破した。そして、日本テレビが10年連続年間視聴率四冠王を獲得する「黄金の90年代」を代表する番組へと成長していった。最高視聴率は、1993年10月10日放送分の「ジョン・F・ケネディ伝説」(2時間スペシャル)で26.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
番組開始から1998年ごろまでは、日本テレビスタジオ(主にドラマ収録を行う生田スタジオ)での公開収録の形式であった。しかし、水野真紀が3代目アシスタントになった1999年ごろからはスタジオ収録が減り、ロケーション場所での収録(観客非公開)が多くなっていった。
伝記VTRも、初期には死への過程までが再現で生々しく紹介されていた。榎本健一の回にはダウンタウンがゲスト出演した。
番組の終焉とその後
末期は徐々に視聴率が低下しながらも、21世紀に入ってからも12%前後の水準を維持していた。しかし2002年3月をもって12年半・全584回の歴史に幕を下ろした。
最終回の90分スペシャルでは、世界の思想・良心に影響を与える釈迦、イエス・キリストの2聖人を2週にわたって取り上げ、最後に「感動のグランドフィナーレ」という字幕スーパーが表示され、関口への花束贈呈の様子を映して番組を終了した。
同年4月からは、後継番組としてそれまで不定期に放送されていた『絶対に訴えてやるぞ!!芸能人vs弁護士軍団・大爆笑!法律バトル』をレギュラー化させた『行列のできる法律相談所』(2021年10月から『行列のできる相談所』に改題)を開始した。なお、行列になってからはパネリストである加山雄三や堺正章は複数回ゲスト出演しているが司会の関口は一度も出演経験がない。
2023年11月現在、BS12トゥエルビで『知ってたつもり!? [3]』という番組が放送されているが、直接的な関連は無い。
注釈
- ^ 水戸光圀の回にパネリストとして番組に出演していた。
- ^ なお、1993年4月1日以降はテレビ朝日系列局。
- ^ 日曜21時台は、『花王名人劇場』→『花王ファミリースペシャル』(関西テレビ・東阪企画制作)を同時ネットしていたため、90分遅れの22:30 - 23:24に時差ネット。
- ^ ネット開始は1990年1月7日から。テレ朝系とクロスネット期間中の1991年3月24日までは時差ネット。ANNを離脱し、NNSに加盟した同年4月7日からは同時ネット(1990年1月7日、1991年3月24日、4月7日付信濃毎日新聞テレビ欄より)
- ^ ネット期間中は不定期放送(休止期間あり)。
- ^ 1993年3月までは沖縄テレビが不定期放送していた。
出典
- ^ 知ってるつもり?!、3月末で終了 先人の生き方探って584回 関口宏に聞く - 読売新聞 東京本社版夕刊 2002年3月13日
- ^ 【TVレシピ】日テレ系「知ってるつもり?!」12年半のエピソード - 産経新聞 2002年1月13日
- ^ こちらの番組は「?!」ではなく、通常の「「!?」」である。
- ^ https://web.archive.org/web/20210707162338/https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken_jiko/ichiran/ichiran_10/hachioji.files/tv_pdf.pdf
- ^ 『山形新聞縮刷版平成5年3月号』、554頁(山形新聞社)。及び『山形新聞』1993年3月21日、朝刊8面。
- ^ 『山形新聞縮刷版平成5年4月号』、98頁(山形新聞社)。及び『山形新聞』1993年4月4日、朝刊18面。
- 1 知ってるつもり?!とは
- 2 知ってるつもり?!の概要
- 3 出演者
- 4 ネット局
- 5 本番組のパロディ
固有名詞の分類
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