毎度おさわがせします
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 22:12 UTC 版)
概要
パート1・2[注 1]は多摩ニュータウンの多摩センター駅界隈、パート3は横浜市青葉区のたまプラーザ駅界隈を舞台に、「性」への興味津々な思春期な年頃の男子中学生・高校生3人組が繰り広げるちょっとエッチな騒動に頭を抱える大人たちとのやり取りをコミカルに描いたドラマである。
それまでゴールデンタイムのドラマではほとんど取り上げられなかった思春期の青少年が抱く「異性」「性欲」に対する好奇心を中心に、その家族や周囲との関係をコミカルに、時にシリアスに描いている。卑猥と捉えられかねない言動(下ネタ)が多く、男女とも下着や半裸(主に入浴絡み)姿の場面が多々あった。毎回、ストーリーの脈絡から脱線したプロレスラーを交えた乱闘シーンが挿まれているのも本作の特徴である。子どもの性への疑問や悩みを大人が真面目な顔で解説して聞かせるという設定であったが、その場面では「セックス」「射精」「ポコチン」「バージン」など性に関連する単語を包み隠さずストレートに使用していた。そのため、メインターゲットの青少年視聴者の父母などからは「中学生が主人公のドラマとしては内容が過激すぎる」などとの批判的な声も多く上がった[要出典]。ドラマ自体は中高生の男子を中心に大ヒットし、シリーズ1とシリーズ2は平均視聴率20%を記録。最高視聴率は第1シリーズの最終回で記録した26.3%(関東地区)。関東以外の地域でも人気を博し、関西では最高視聴率32.0%に達した。1985 - 1987年当時は、日本の中、高校ではまだ現在のような性教育は教育科目として確立されておらず、あっても初潮や妊娠などを簡略的に教える程度だった。そういった中で、本シリーズは世の中や教育界に、性教育の必要性を印象付け、問題提起を問いかけた作品となった。このドラマの数年後となる1990年代以降には、男女平等に思春期に必要な性教育をする、という時代になってきている[独自研究?]。
このドラマの作風と手法は、後に松雪泰子主演の『毎度ゴメンなさぁい』、『毎度おジャマしまぁす』、1999年からの昼ドラマ『キッズ・ウォー』シリーズに活かされた[注 2][独自研究?]。
1シリーズ完結後、続編・シリーズ化され、パート2ではほぼ同じキャストで制作された。パート2は大晦日でも特番などで返上されることなく、通常放映されるという珍しい編成をされた[注 3]。パート3ではキャストが一新された。
C-C-Bが担当した主題歌「Romanticが止まらない」もヒットし(1985年の音楽#総合年間TOP50(邦楽・洋楽)を参照)、パート2・3でも彼らの楽曲が起用された。また、主役級のキャストが挿入歌をタイアップするようになった。
本作の森のどか役でデビューした中山美穂は、一躍トップアイドルとなった。一時期[いつ?]の再放送やビデオでは、パート1での中山のセミヌードシーンが編集でカットされていた(乳首はニプレスで隠されているので映っていない)[注 4]。
なお、パート1とパート3(第10話[注 5]を除く)で男子は、白無地のブリーフ[注 6]を着用していた。
1987年には祥伝社から、本作のコミカライズ作品『新・毎度おさわがせします』が発売された。作画を担当したのは、後に『ポケットモンスター』のキャラクターデザイナーとなる杉森建である。
注釈
- ^ パート1、2はDVD化もされている。
- ^ 特にキッズ・ウォーシリーズでは、主人公・茜の男勝りな性格や兄弟の部屋に勝手に入り込むなど行動の多くが本作ののどかのそれと一致する他、パート3以降では大人達の歓談場として茜の母親のパート先でもあるサンドイッチカフェが登場する。
- ^ 中山美穂が映画『ビー・バップ・ハイスクール』の撮影などで急激に過密スケジュールになり、止むを得ず撮影を遅らせることとなったため、パート2は12月放送開始になったことからの措置。大晦日に放送された第4話は、他局の大晦日特番の影響で極端に視聴率が低くなることを想定し、3話からストーリーの繋がりの薄い番外編的な内容になっている。
- ^ DVDやTBSチャンネルでの再放送ではごく一部差し替えられているものがある。
- ^ 伊豆に温泉旅行に行く回で、トランクスを着用している。
- ^ DVD-BOXのパッケージにもブリーフのイラストや写真カットを配していたが、パート2とパート3の中盤からは特に種類を換えた事情のくだりも無くトランクスに変更されている。パート2では、番組オリジナルキャラクターが背面(お尻側)に大きくプリントされたブリーフや、文字がプリントされたショーツ(女性エキストラが着用)という変わり種のデザインも登場した。
- ^ a b 第1シリーズでは「多摩市立南台中学校」の銘板が映し出されるシーンがあり、台詞からも徹らが受験をすることがわかり、私立の中高一貫校である光南学園は第2シリーズからの後付けの設定である可能性が高い。
- ^ 第2話のシャワー室の場面でも、マスコットキャラのモザイクが入る男子の全裸シーンがあり、後藤久美子の降板の一因になったと言われている。https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzo_201811_post_182104/
出典
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