歯科衛生士 資格取得のプロセス

歯科衛生士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 06:51 UTC 版)

資格取得のプロセス

専門教育課程(歯科衛生士養成所)を修了し、歯科衛生士国家試験に合格した者が、歯科衛生士となれる。3年制以上の専門学校短期大学での養成課程が一般的であるが、歯科医療の高度化、多様化に伴い、大学課程(歯学部口腔保健学科等の名称)、大学院課程(修士課程のみ)も有る。

日本の歯科衛生士養成所・学校

専門分野と実践場面

歯科衛生士が活躍する場は、一般的な歯科医院だけでなく大学病院や企業、行政などさまざまなものがある。

病院勤務

従来の歯科医院勤務に加えて、総合病院などでは歯科口腔外科を標榜するところも増えていることや、周術期口腔機能管理が保険導入されたこともあり積極的に歯科衛生士を採用する総合病院・市中病院も増えている。

また、病院歯科衛生士として、診療補助業務に加えて、NST(栄養サポートチーム)、ICT(院内感染対策チーム)などのチーム医療に参加するところも多い。

行政歯科衛生士

特に大卒歯科衛生士の勤務先の一つとして、保健所市町村保健センターがある。市区町村が実施する1歳6か月歯科健診、3歳児健診、乳幼児歯科相談等や、学校歯科保健による就学時健診(6歳)など、ライフステージごとの特性を踏まえた口腔保健指導を実施している。

養護教諭

広島大学歯学部(口腔保健学専攻)、梅花女子大学(口腔保健学科)、埼玉県立大学(口腔保健科学専攻)、九州看護福祉大学(口腔保健学科)など多くの大学で養護教諭課程を設置しており、歯科衛生士と養護教諭の同時取得も可能となっている。

産業歯科衛生士・大学・研究機関

数%ではあるが、ライオン (企業)・ライオン歯科衛生研究所や帝人メディカルテクノロジーなど一般企業や研究機関に勤務する歯科衛生士もいる。また、大学院にて博士課程を取得後、歯科衛生士養成所で教員として勤務する者も増えている。

認定制度

専門・認定歯科衛生士

歯科衛生士の資格を持つ著名人


注釈

  1. ^ 2022年現在男子学生を受け入れている養成校は121校であり、全体の68.8%である
  2. ^ 前掲報告書、図8男子在学生数の推移によれば歯科衛生士を目指す男子学生数の増加がみられる

出典

  1. ^ 歯科衛生士法 | e-Gov法令検索”. elaws.e-gov.go.jp. 2022年9月14日閲覧。
  2. ^ a b 平成26年6月25日法律第83号
  3. ^ 厚生労働省HP 歯科衛生士法の一部改正の施行について(通知)(平成26年10月23日)(医政発1023第7号
  4. ^ “就業歯科技工士数3万4495人で微減 衛生士は11万6299人”. 日本歯科新聞 (東京都千代田区: 日本歯科新聞社): p. 2. (2015年7月28日) 
  5. ^ 衆議院HP 立法情報 >制定法律情報 >第002回国会 制定法律の一覧>法律第二百四号(昭二三・七・三〇)
  6. ^ 歯科衛生士法の一部を改正する法律(昭和30年8月16日法律第167号)
  7. ^ 九州初の男性歯科衛生士は、当時女子しか入学できなかった歯科衛生士養成校に学則を変更してもらい入学することができた
  8. ^ 男性が「超レア」な世界 歯科衛生士や保育士、なぜ一向に増えないか【国際男性デー】
  9. ^ a b 歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告
  10. ^ 衛生行政報告例 / 令和2年度衛生行政報告例 統計表 隔年報 第3章-2 歯科衛生士・歯科技工士・歯科技工所
  11. ^ 全体のわずか2%、「行政歯科衛生士」という職業 | 1D歯科ニュース”. 1D(ワンディー). 2020年8月3日閲覧。
  12. ^ a b c 福田弘美、太田正美「わが国の歯科衛生士教育の変遷について」『順正短期大学研究紀要』第34号、順正短期大学岡山県高梁市、2005年、91-106頁、ISSN 0389-6188NAID 110004323635 
  13. ^ a b 榊原悠紀田郎「小野 巌 歯科衛生士教育に熱意を注いだ市井の病理学者」『続歯記列伝』(第1版)クインテッセンス出版東京都文京区、2005年5月10日、89-91頁。ISBN 4874178529NCID BN13665318 
  14. ^ 歯科衛生士総合研修センターとは | 東京医科歯科大学 歯科衛生士総合研修センター”. www.ikashikaeiseisi.com. 2023年4月30日閲覧。
  15. ^ 歯科衛生士研修センター”. 大阪歯科大学. 2023年4月30日閲覧。
  16. ^ 歯科衛生士教育研修センター”. 歯学部 | 広島大学. 2023年4月30日閲覧。
  17. ^ 一般財団法人日本口腔衛生学会 認定歯科衛生士専門審査制度について http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/hygienist_application.html


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