松林山古墳 遺跡歴

松林山古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 23:06 UTC 版)

遺跡歴

墳丘

後円部墳頂

墳丘の規模は次の通り[1][2]

  • 墳丘長:107メートル
  • 後円部 - 3段築成。
    • 直径:66.5メートル
    • 高さ:10.6メートル

出土品

出土品
東京国立博物館展示(他画像も同様)。
貝釧

1931年(昭和6年)の調査で竪穴式石室から出土した副葬品は次の通り[6][1]

  • 銅鏡 4
  • 装身具類
    • 碧玉製琴柱形石製品 1
    • 碧玉製石釧 2
    • スイジガイ製釧 3
    • 硬玉製勾玉
    • 碧玉製管玉
  • 武器・武具類
    • 大刀
    • 鉄鏃
    • 銅鏃
    • 長方板革綴短甲 1
  • 巴形銅器 3
  • 農工具類
    • 鉄斧
    • 刀子
    • 砥石

これらの副葬品は、現在では東京国立博物館東京都台東区)で保管されている。近年の研究では、松林山古墳出土と大墓古墳(奈良県五條市)とで出土短甲の混同が判明しており、中期古墳の始まりの様相を再検討する必要が指摘される[7]

そのほかの出土品としては、前方部出土と伝える仿製鏡1面がある。また墳丘の発掘調査では、円筒埴輪(朝顔形・壺形埴輪含む)・形象埴輪(盾形・家形埴輪か)が検出されている[1]。このうち壺形埴輪には巴形の透かし孔が認められる[1]

関連施設


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 松林山古墳(平凡社) 2000.
  2. ^ a b 史跡説明板。
  3. ^ 御厨古墳群パンフレット 2009.
  4. ^ a b c 御厨古墳群 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  5. ^ a b 新いわた文化財だより 第6号 (PDF) (磐田市教育委員会文化財課、2005年(リンクは磐田市ホームページ))。
  6. ^ 松林山古墳(古墳) 1989.
  7. ^ 中期古墳のイメージ(東京国立博物館)。


「松林山古墳」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  松林山古墳のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「松林山古墳」の関連用語

松林山古墳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



松林山古墳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの松林山古墳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS