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松林尚志

松林尚志の俳句

よろけては春の真中を行く棒か
使徒でなく俘虜でなく吹雪を行く
夢醒めて冬日の藁でありしかな
太陽は毛深いものか桃熟れる
幾鉈を受けて仏の笑み給ふや
春が来る老人に杖鯰に髭
未明舞いきて鶴ほどの雪地を濡らす
森が抱く湖真青な胃となりて
泥葱も階段上がつて来るなり
滑らかな石くれとなり下流に覚む
骨はかく崩るるならむ霜柱
 

松林尚志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 08:13 UTC 版)

松林 尚志(まつばやし しょうし、1930年[1]2022年10月16日[2])は、日本詩人俳人

経歴・人物

長野県松本市出身[1]松本県ヶ丘高校慶應義塾大学経済学部卒業[1]現代俳句協会現代詩人会の各会員[1]俳句雑誌「木魂」代表、「海原」同人[1][3]

1985年、第4回現代俳句評論賞受賞[4][5]1998年–2018年[要出典]現代俳句協会現代俳句評論賞選考委員[6]

著書

句集

詩集

  • 『木魂集』1983年、書肆季節社 
  • 『初時雨』2020年、砂子屋書房[1]

評論

  • 『古典と正統 伝統詩論の解明』1964年、星書房
  • 『日本の韻律 五音と七音の詩学』1996年、花神社
  • 『瀧春―鑑賞』2001年、沖積舎
  • 『子規の俳句・虚子の俳句』2002年、花神社
  • 『現代秀句 昭和二十年代以降の精鋭たち』2005年、沖積舎
  • 『斎藤茂吉論 歌にたどる巨大な抒情的自我』2006年、北宋社
  • 『芭蕉から蕪村へ』2007年、角川学芸出版
  • 『俳句に憑かれた人たち』2010年、沖積舎
  • 『桃青から芭蕉へ 詩人の誕生』2012年、鳥影社
  • 『和歌と王朝 勅撰集のドラマを追う』2015年、鳥影社
  • 『一茶を読む やけ土の浄土』2018年、鳥影社
  • 『詩歌往還遠ざかる戦後』2021年、鳥影社[1][8]

出典

  1. ^ a b c d e f g h 松林尚志『詩歌往還遠ざかる戦後』鳥影社、2021年12月。ISBN 978-4-86265-930-9https://books.google.co.jp/books/about/%E8%A9%A9%E6%AD%8C%E5%BE%80%E9%82%84%E9%81%A0%E3%81%96%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%88%A6%E5%BE%8C.html?id=W5S2zgEACAAJ 
  2. ^ ◆物故会員”. 日本現代詩人会 (2022年12月26日). 2023年1月21日閲覧。
  3. ^ 松林尚志『初時雨: 松林尚志詩集』砂子屋書房、2020年11月。ISBN 978-4-7904-1774-3https://books.google.com/books?id=Cf4SzgEACAAJ&newbks=0&hl=ja 
  4. ^ 『初時雨』巻末 「経歴」
  5. ^ 現代俳句評論賞”. 現代俳句協会. 2022年12月10日閲覧。
  6. ^ 「現代俳句」2007年1月号”. 現代俳句協会. 2022年12月10日閲覧。
  7. ^ 山法師”. 出版社ふらんす堂. 2022年12月11日閲覧。
  8. ^ 詩歌往還 遠ざかる戦後 - 松林尚志”. 鳥影社. 2022年12月11日閲覧。

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