志木市 概要

志木市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 03:53 UTC 版)

概要

埼玉県南東部の荒川西岸に立地する。

江戸時代、市内を流れる新河岸川舟運により引又河岸(現在の市役所付近の新河岸川周辺)が商業地として発展した。この周辺の経済基盤を背景として、大正期には東武東上線が誘致され、その開業と同時に志木駅が設置された。昭和後期には、館の柳瀬川河畔に志木ニュータウンが造成され柳瀬川駅が開業し、現在は東京圏ベッドタウンとなっている。

面積は日本の市の中で6番目に小さい[2]

全国に先駆け、2002年平成14年)より市独自に小学校低学年の少人数学級を導入した[3]。ほかにも、新成人自らが毎年企画・運営して成人式を開催するなど、進んだ教育施策をとっている[4]。 こうした取り組みは、周辺自治体から一定の評価を受けたようで、2004年(平成16年)に内閣府経済社会総合研究所が全国自治体を対象に実施した「生活者の視点による地域活力・活性化に関するアンケート調査」において、当市は「目標とする自治体」の全国第4位となっている[5]

地理

志木市柏町付近の柳瀬川(2009年4月)
柳瀬川に沿って建つ志木市役所

市内を新河岸川および柳瀬川が流れ、両川は市内で合流する。市東端のさいたま市境には、一部を除き荒川が流れる。秋ヶ瀬橋の上流側で当市域の一部が東岸(左岸)に突き出ており、その突出部に秋ヶ瀬取水堰がある。

当市は荒川と新河岸川に挟まれた荒川低地、駅周辺を含む武蔵野台地、武蔵野台地が柳瀬川によって浸食されてできた柳瀬川低地の3つに分けることができる。荒川低地は標高5メートル程度、武蔵野台地は標高10-20メートルである[6]

隣接する自治体(行政区)

  • 朝霞市 - 当市南東側で隣接する。当市と一体化した市街地を形成。旧内間木村は現志木市・旧水谷村と共に志紀町を構成していた。
  • さいたま市桜区) - 市北側で、荒川を挟んで隣接する。羽根倉橋秋ヶ瀬橋で接続され、バスも走る。但し、前者を渡る場合、渡る前に一旦富士見市南畑新田を通ることになる。
  • 新座市 - 市南側で隣接し、その全域で一体化した市街地を形成。東武東上線志木駅や志木陸橋は新座市に位置する。その他「志木」を含んだ施設の名称は、新座市側でも多く見られる。
  • 富士見市 - 市西側で隣接する。富士見市水谷東などでは当市市街に近く、繋がりが強い。旧水谷村は現志木市・旧内間木村と共に志紀町を構成していた。
  • 入間郡三芳町 - 市最南西端で柳瀬川を挟んで隣接し、隣接面は400mほど。唯一、志木大橋で結ばれている。

平成の大合併の折には新座市、朝霞市、和光市との合併計画があったが、住民投票の結果、和光市の賛同が得られず実現しなかった。

地名の由来

  • 古代の律令制施行による国郡里制以来の武蔵国新羅郡(しらぎぐん)→新座郡(にいくらぐん)の「志木郷」に由来する。
  • 1874年、いわゆる明治の大合併のとき、引又宿(ひきまた)と舘本村(たて)が合併することになったが、新村名を経済力に秀でた引又とするか歴史ある舘とするかで大もめとなり、県に仲裁を仰ぐこととなった。県は『和名抄』にあった「新座郡志木郷」の名を取って志木とすることを提案し、志木宿 と名付けられた。その後、合併や分裂による町域の変更に伴い何度も町の名前が変わり、志紀町足立町を名乗ったこともあったが、市制施行の際に志木市となった。



  1. ^ 現行の5か年計画「ゆとりとチャンスの埼玉プラン」(計画期間:2007年度-2011年度)では、南西部に区分けされている。 地域別計画埼玉県ホームページ、2010年11月閲覧。埼玉県#10地域区分参照。
  2. ^ カッパ伝説と川の街 埼玉県 志木市 独立行政法人水資源機構、2017年12月14日
  3. ^ 志木市ホームページ(志木市教育委員会)[リンク切れ]2010年10月閲覧。
  4. ^ 志木市ホームページ (志木市教育委員会)[リンク切れ]2010年10月閲覧。
  5. ^ 生活者の視点による地域活力・活性化に関するアンケート調査結果(速報)について pdf(平成16年11月24日 内閣府経済社会総合研究所)p.72010年10月閲覧。
  6. ^ 『志木市地域防災計画』志木市防災会議、平成19年
  7. ^ 『図典 日本の市町村章』p73
  8. ^ 『寓意草』、文化6年(1809年)発行
  9. ^ 『山島民譚集』柳田國男大正3年(1914年)発行
  10. ^ a b 令和2年3月16日文部科学省告示第27号
  11. ^ 2009年平成21年)1月29日毎日新聞』毎日jp 地域ニュース 埼玉版
  12. ^ 朝日屋調査報告書(平成14年11月) (PDF)
  13. ^ かわら版「朝日屋原薬局」(2007年10月27日発行) (PDF)
  14. ^ 志木市教育委員会
  15. ^ アカデミー(大宮アルディージャ)
  16. ^ アカデミー使用施設(大宮アルディージャ)






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