国鉄スニ40形客車
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国鉄ワキ8000形貨車 | |
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ワキ8000形、ワキ8952 1984年、岡山駅 | |
基本情報 | |
車種 | 有蓋車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 日本国有鉄道 |
製造年 | 1970年(昭和45年) - 1973年(昭和48年) |
製造数 | 45両 |
種車 | ワキ10000形 |
改造数 | 59両 |
消滅 | 1987年(昭和62年) |
主要諸元 | |
車体色 | 銀+青15号 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 15,850 mm |
全幅 | 2,984 mm |
全高 | 3,859 mm |
荷重 | 30 t |
実容積 | 89.6 m3 |
自重 | 22.5 t |
換算両数 積車 | 4.5 |
換算両数 空車 | 2.2 |
台車 | TR203 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 2,000 mm |
台車中心間距離 | 10,850 mm |
最高速度 | 95 km/h |
ワキ8000形
- 車両運用の共通化を企図して開発された荷貨物兼用車で、1970年(昭和45年)から1973年(昭和48年)にかけて45両(ワキ8000 - ワキ8011、ワキ8500 - ワキ8532)が製作されたほか、ワキ10000形から59両(ワキ8750 - ワキ8792、ワキ8950 - ワキ8955)が改造された。
- ワキ8000 - ワキ8011とワキ8750 - ワキ8792は蒸気暖房管のみ、ワキ8500 - ワキ8532とワキ8950 - ワキ8955は蒸気暖房管に加え電気暖房引き通し線有りを表す。新製車、改造車ともに全長は15,850mmである。1980年(昭和55年)よりワキ8000 - ワキ8011,ワキ8750 - ワキ8792,は電気暖房引き通し線設置改造を受けワキ8540 - ワキ8594,へと改番された。[3]
ワサフ8000形
- ワキ8000形に車掌室と緩急設備を付加した荷貨物兼用車で、1970年 - 1974年(昭和49年)に39両(ワサフ8000 - ワサフ8015, ワサフ8500 - ワサフ8519, ワサフ8800 - ワサフ8802)が製作された。: ワキ8000形同様暖房装置の差異により番号で区分されていて、ワサフ8000 - ワサフ8015は蒸気暖房のみ、ワサフ8500 - ワサフ8519は蒸気暖房に加え電気暖房装置を設備する。後に昭和55年よりワサフ8000 - ワサフ8015は電気暖房対応改造を受けワサフ8530-ワサフ8545へと改番された。[4]
- またワサフ8800 - ワサフ8802は特急「北星」に運用されていた、AREB電磁自動空気ブレーキを搭載する20系客車に併結して新聞輸送に供するため、特に番号を区分して製作された専用車である。これら3両は制動装置が標準のCLブレーキから電磁給排弁を付加したCLE電磁自動空気ブレーキに変更され、元空気溜管(MRP)と電磁指令ブレーキ回路のための制御信号線の引き通しを実施されている。このように機能的に他のワサフ8000形とは大きく異なっていたことから、識別のため外部塗色は側引戸を含む車体全体を20系客車の基本色である青15号とした。
- ^ ワム80000形などの貨車に使用する平パレットとは異なり、小荷物用のものはケージ状の筐体に移動用のキャスターを設けた「ロールボックスパレット」の一種である。
- ^ 尾久客車区 - 上野駅地平ホーム間の推進運転時にはこの扉を開け、車端のブレーキ管に延長ホースをつないで車内へ引き込み、ブレーキ弁、プレーキ管圧力計、警笛が接続される。
- ^ クリエイティブ モア「荷物車・郵便車の世界」134Pより
- ^ クリエイティブ モア「荷物車・郵便車の世界」136Pより
- ^ 形式上は貨車に分類されるが、使用開始時から小荷物運用に限定して使用された。兼用車ではあるが、貨物列車への使用例はない。
- ^ 1982年(昭和57年)11月ダイヤ改正で急行列車としての運転を終了している。
- ^ 小学館 『コロタン文庫22 ブルートレイン全百科』p207。1975年(昭和50年)3月10日から同年11月23日まで連結された。上りは仙台から上野まで回送扱いで連結された。
- ^ 1975年(昭和50年)3月ダイヤ改正で寝台特急に格上げされた。この運用は急行時代のものである。なおこの時期の当列車が絵本「やこうれっしゃ」に描かれており、スニ41も登場している
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