国鉄スニ40形客車 派生形式

国鉄スニ40形客車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 05:31 UTC 版)

派生形式

国鉄ワキ8000形貨車
ワキ8000形、ワキ8952
1984年、岡山駅
基本情報
車種 有蓋車
運用者 日本国有鉄道
所有者 日本国有鉄道
製造年 1970年(昭和45年) - 1973年(昭和48年)
製造数 45両
種車 ワキ10000形
改造数 59両
消滅 1987年(昭和62年)
主要諸元
車体色 銀+青15号
軌間 1,067 mm
全長 15,850 mm
全幅 2,984 mm
全高 3,859 mm
荷重 30 t
実容積 89.6 m3
自重 22.5 t
換算両数 積車 4.5
換算両数 空車 2.2
台車 TR203
車輪径 860 mm
軸距 2,000 mm
台車中心間距離 10,850 mm
最高速度 95 km/h
テンプレートを表示

ワキ8000形

車両運用の共通化を企図して開発された荷貨物兼用車で、1970年(昭和45年)から1973年(昭和48年)にかけて45両(ワキ8000 - ワキ8011、ワキ8500 - ワキ8532)が製作されたほか、ワキ10000形から59両(ワキ8750 - ワキ8792、ワキ8950 - ワキ8955)が改造された。
ワキ8000 - ワキ8011とワキ8750 - ワキ8792は蒸気暖房管のみ、ワキ8500 - ワキ8532とワキ8950 - ワキ8955は蒸気暖房管に加え電気暖房引き通し線有りを表す。新製車、改造車ともに全長は15,850mmである。1980年(昭和55年)よりワキ8000 - ワキ8011,ワキ8750 - ワキ8792,は電気暖房引き通し線設置改造を受けワキ8540 - ワキ8594,へと改番された。[3]

ワサフ8000形

ワキ8000形に車掌室と緩急設備を付加した荷貨物兼用車で、1970年 - 1974年(昭和49年)に39両(ワサフ8000 - ワサフ8015, ワサフ8500 - ワサフ8519, ワサフ8800 - ワサフ8802)が製作された。: ワキ8000形同様暖房装置の差異により番号で区分されていて、ワサフ8000 - ワサフ8015は蒸気暖房のみ、ワサフ8500 - ワサフ8519は蒸気暖房に加え電気暖房装置を設備する。後に昭和55年よりワサフ8000 - ワサフ8015は電気暖房対応改造を受けワサフ8530-ワサフ8545へと改番された。[4]
またワサフ8800 - ワサフ8802は特急「北星」運用されていた、AREB電磁自動空気ブレーキを搭載する20系客車に併結して新聞輸送に供するため、特に番号を区分して製作された専用車である。これら3両は制動装置が標準のCLブレーキから電磁給排弁を付加したCLE電磁自動空気ブレーキに変更され、元空気溜管(MRP)と電磁指令ブレーキ回路のための制御信号線の引き通しを実施されている。このように機能的に他のワサフ8000形とは大きく異なっていたことから、識別のため外部塗色は側引戸を含む車体全体を20系客車の基本色である青15号とした。

  1. ^ ワム80000形などの貨車に使用する平パレットとは異なり、小荷物用のものはケージ状の筐体に移動用のキャスターを設けた「ロールボックスパレット」の一種である。
  2. ^ 尾久客車区 - 上野駅地平ホーム間の推進運転時にはこの扉を開け、車端のブレーキ管に延長ホースをつないで車内へ引き込み、ブレーキ弁、プレーキ管圧力計、警笛が接続される。
  3. ^ クリエイティブ モア「荷物車・郵便車の世界」134Pより
  4. ^ クリエイティブ モア「荷物車・郵便車の世界」136Pより
  5. ^ 形式上は貨車に分類されるが、使用開始時から小荷物運用に限定して使用された。兼用車ではあるが、貨物列車への使用例はない。
  6. ^ 1982年(昭和57年)11月ダイヤ改正で急行列車としての運転を終了している。
  7. ^ 小学館 『コロタン文庫22 ブルートレイン全百科』p207。1975年(昭和50年)3月10日から同年11月23日まで連結された。上りは仙台から上野まで回送扱いで連結された。
  8. ^ 1975年(昭和50年)3月ダイヤ改正で寝台特急に格上げされた。この運用は急行時代のものである。なおこの時期の当列車が絵本「やこうれっしゃ」に描かれており、スニ41も登場している


「国鉄スニ40形客車」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄スニ40形客車」の関連用語

国鉄スニ40形客車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄スニ40形客車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄スニ40形客車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS