フィンランドの文化 スポーツ

フィンランドの文化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/04 02:29 UTC 版)

スポーツ

フィンランドでは様々なスポーツが行われている。フィンランド野球とも言われるペサパッロはフィンランドの国技である。また、報道があり、人気のスポーツとしてはF1アイスホッケーフットボールなどがある。アイスホッケーフィンランド代表は世界最高レベルである。以前は、スポーツにおいてフィンランドとスウェーデンはアイスホッケーを含む多くの競技でライバル関係にあった。アイスホッケー選手のテーム・セランネとヤリ・クリはどちらもNHLで500ゴールを超えた。サッカーもまた人気があるものの、サッカーフィンランド代表FIFAワールドカップUEFA欧州選手権の本大会に出場した経験はない。サッカー選手ではサミ・ヒーピアヤリ・リトマネンが知られる。

キミ・ライコネン、2008年カナダ

フィンランドは少ない人口にもかかわらず、数多くの優秀なドライバーを輩出する世界でも有数のモータースポーツ大国である。F1ワールドチャンピオンケケ・ロズベルグミカ・ハッキネンキミ・ライコネンの3人。さらに上記3人とヘイキ・コバライネンバルテリ・ボッタスの5人のフィンランド人F1ウィナーがいる。また、ケケ・ロズベルグの息子、ニコ・ロズベルグ2016年のワールドチャンピオンに輝いている。ただし、ニコ・ロズベルグは母親の母国であるドイツの国籍で参戦していた。その他のフィンランド人F1ドライバーとしてはレオ・キンヌネン、J.J.レートミカ・サロなどが有名である。ラリーでも非常に優秀な選手を輩出している。WRCではマーカス・グロンホルムユハ・カンクネンハンヌ・ミッコラトミ・マキネンティモ・サロネンアリ・バタネンの6人がチャンピオンを獲得している。二輪のWGPではヤーノ・サーリネンが1972年に250ccクラスのワールドチャンピオンになっている。一方では、2021年現在フィンランド国内で開催されるモータースポーツのビッグイベントはラリー・フィンランドのみである。しかし、新たに建設されたキュミリングというサーキットを開催地としてMotoGPのフィンランドGPが復活することがドルナスポーツより発表されている[22](2019年に復活する予定であったが、サーキット建設の遅れと新型コロナ流行の影響により2021年現在未だ開催できていない)。

冬季スポーツではフィンランドはスキージャンプが最も成功している。フィンランドのジャンパー、マッチ・ニッカネンはほぼ間違いなくスキージャンプで最高の選手である。特に、彼は5回のオリンピックですべてメダルを取っており、そのうち4つが金メダル、ノルディックスキー世界選手権では9回栄冠に輝き、5回が金であった。現在ではヤンネ・アホネンが世界的に有名であるが、当時に比べると勢いは落ち着いている。アルペンスキーではカッレ・パランデルが良く知られており、世界選手権とクリスタルボールで優勝経験がある。また、タニヤ・ポウティアイネンははオリンピックで銀メダルを獲得しており、アルペンスキー・ワールドカップでも良い成績を残している。

ヤンネ・アホネン、2010年バンクーバー

その他の特筆すべき選手ではハンネス・コーレマイネンパーヴォ・ヌルミビレ・リトラなどが知られている。彼等は1910年代から1920年代の陸上選手であるが、いずれもオリンピックで多くの金メダルを獲得している。彼等は世界レベルのフィンランド中長距離走選手の最初の世代と考えられており、彼等や、フィンランドの優秀なスポーツ選手たちは"フライング・フィン"と渾名される。1972年と1996年のオリンピックではラッセ・ビレンがそれぞれ2つずつ、計4つの金メダルを獲得している。

体力などの力を競うストロングマンコンテストではリク・キリ、ヨウコ・アホラ、ヤンネ・ヴィルタネンが国内で最も強く、1993年から2000年にかけてワールドストロンゲストマン選手権でフィンランドを勝利に導いている。

1952年夏季オリンピックとなったヘルシンキオリンピックはフィンランドの首都ヘルシンキで行われた。他の有名なスポーツイベントでは1983年と2005年に世界陸上選手権大会が行われている。

一般人に人気の高いスポーツはフロアボールノルディックウォーキングランニングサイクリングスキーなどである。


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  3. ^ Swedish form: "Svenskar äro vi icke längre, ryssar vilja vi icke bli, låt oss alltså bli finnar." Finnish form: "Ruotsalaisia emme ole, venäläisiksi emme tule, olkaamme siis suomalaisia".
  4. ^ Finnish Pagan Religion”. Overview Of World Religions. 2009年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月20日閲覧。
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  11. ^ A time of tradition”. this is FINLAND. 2011年2月20日閲覧。
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  13. ^ Seeking the real Finnish sauna”. this is FINLAND. 2011年2月20日閲覧。
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  20. ^ Worldwide Press Freedom Index 2006”. Reporters Without Borders. 2006年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月22日閲覧。
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  22. ^ https://jp.motorsport.com/f1/news/study-into-finland-f1-race-at-new-motogp-track/4325591/





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