バイナリィランド バイナリィランドの概要

バイナリィランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 07:01 UTC 版)

バイナリィランド
ジャンル アクションパズル
対応機種 PC-8801 (PC88)
FM-7 (FM7)
MZ-2200 (MZ22)
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
プログラマー 菊田昌昭
美術 菊田昌昭
人数 1人
メディア フロッピーディスク
クイックディスク
発売日 1983121983年12月
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
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その後の移植作品としては、携帯電話アプリとして2001年にiアプリ版、2004年にEZアプリ版が配信、ゲームボーイアドバンス用ソフト『ハドソンベストコレクションVol.4 謎解きコレクション』(2005年)にファミリーコンピュータ版が『ナッツ&ミルク』(1983年)、『サラダの国のトマト姫』(1984年)とともに収録された他、2011年にはWiiバーチャルコンソールで、2013年にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信が開始された。

本記事では、主にファミリーコンピュータ版を扱う。

概要

不思議の国バイナリィランドの鏡の迷宮に閉じこめられたペンギンのグリンとマロンを操作し、ゴールを目指す[1]

ゲームは全99面で、中央で二分割された画面の下の左と右にプレイヤーが操るペンギンがいる状態から始まり、ペンギンを画面上にある檻に入ったハートのある場所まで操り、二羽を同時のタイミングでハートに触れさせれば一面クリアとなる[1]。クリアするたびにグリンとマロンがキスをする演出が見られる[1]。99面をクリアしてもエンディングはなく、1面に戻るループとなる[1]

ただし、ペンギンは左右対称な動きをし、コントローラの右を押せば画面右側のペンギンは右に動くが画面左側のペンギンは左に動き、コントローラの左を押せば画面右側のペンギンは左に動くが画面左側のペンギンは右に動く。これに、左右画面で違う配置の障害物による迷路、ランダムな動きをする敵キャラクターなどが加わり、いかにして二匹のペンギンをゴールまで導くかを考えるパズル的要素も含まれている[1]

2羽がクモの巣にかかるか、片方が敵キャラと接触するとミスとなる。クモの巣やクモはスプレー(るんるんガス)で倒すことができるが、火の玉は無敵状態で無いと倒すことができない。

音楽は二曲しかなく、ステージの音楽は、エリック・サティ作曲『ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)』(ハ長調)を元に作られている。ステージクリアの音楽は、ベートーヴェン作曲『歓喜の歌』(ニ長調)から。ゲーム音楽自体はそれぞれ変ロ長調へ移調し統一されている。

パソコン版ではグリンとマロンは人間の男の子と女の子のキャラクターであったが、ファミリーコンピュータ移植にあたって、ペンギンのキャラクターへ変更された[1]

システム

ゲームは全99面で、中央で二分割された画面の下の左と右にプレイヤーが操るペンギンがいる状態から始まり、ペンギンを画面上にある檻に入ったハートのある場所まで操り、二羽を同時のタイミングでハートに触れさせれば一面クリアとなる[1]。クリアするたびにグリンとマロンがキスをする演出が見られる[1]。99面をクリアしてもエンディングはなく、1面に戻るループとなる[1]

ただし、ペンギンは左右対称な動きをし、コントローラの右を押せば画面右側のペンギンは右に動くが画面左側のペンギンは左に動き、コントローラの左を押せば画面右側のペンギンは左に動くが画面左側のペンギンは右に動く。これに、左右画面で違う配置の障害物による迷路、ランダムな動きをする敵キャラクターなどが加わり、いかにして二匹のペンギンをゴールまで導くかを考えるパズル的要素も含まれている[1]

2羽がクモの巣にかかるか、片方が敵キャラと接触するとミスとなる。クモやクモの巣はスプレー(るんるんガス)で倒したり消す事ができるが、火の玉は無敵状態でないと倒せない。


  1. ^ a b c d e f g h i j M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』(2016)、84ページ。
  2. ^ ペンギンは一般に「-羽」と数えられるが、ここでは取扱説明書の表記に倣う。
  3. ^ 伊藤大地 (2001年6月4日). “ハドソン、「タマリンDX」など2つのiアプリゲームを提供”. ケータイ Watch. インプレス. 2018年12月31日閲覧。
  4. ^ ハドソン、iアプリ向けに『i・超兄貴』『バイナリィランド』など4タイトル追加!”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2001年6月14日). 2020年5月3日閲覧。
  5. ^ 滝沢修 (2004年11月25日). “ハドソン、EZweb「着信☆あぷり♪」にて「バイナリィランド」と「バレットラリー」を配信”. GAME Watch. インプレス. 2018年12月31日閲覧。
  6. ^ ハドソンの「着信☆あぷり♪」にバイナリィランドとバレットラリー”. ITmedia Moblie. アイティメディア (2004年11月26日). 2020年5月3日閲覧。
  7. ^ ボーダフォン向け「燕風-ENFU-」と「バイナリィランド」”. ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年3月1日). 2020年5月3日閲覧。
  8. ^ ボーダフォン向け「燕風-ENFU-」と「バイナリィランド」”. ねとらぼ. アイティメディア (2005年3月1日). 2020年5月3日閲覧。
  9. ^ 石田賀津男 (2005年12月16日). “ハドソン、16本のファミコンソフトをGBAで復刻。GBA「ハドソンベストコレクション」Vol.1~6”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月3日閲覧。
  10. ^ 「バーチャルコンソール」7月26日配信作品”. iNSIDE. イード (2011年7月22日). 2020年5月3日閲覧。
  11. ^ 梶原製作所/木原卓 (2011年7月27日). “週刊 ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年7月第6週分”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月3日閲覧。
  12. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2013年7月31日). “鏡合わせに動く2羽のペンギンを出口へ導け『バイナリィランド』3DSバーチャルコンソールで配信決定”. iNSIDE. イード. 2020年5月3日閲覧。
  13. ^ 木原卓 (2003年8月5日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2013年9月第5週分、10月第1週分”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月3日閲覧。
  14. ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、84頁。 
  15. ^ a b c 罰帝 (G-trance)「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト100選 パズル部門」『ユーゲー 2003 No.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション、2003年6月1日、62 - 65頁、雑誌17630-6。 
  16. ^ お試しかっ!. “2008年12月8日第33回放送分の放送後記”. テレビ朝日. 2011年1月17日閲覧。
  17. ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』(2016)、105ページ。
  18. ^ 『バイナリィランド』祝・御成婚バージョンの真相が判明!!
  19. ^ 桜田名人さんはTwitterを使っています: 「バイナリィランド御結婚バージョンの続報です。 結論から言うとカセットは存在します。 流通量は数十本。 生産は任天堂の工場。 作られた経緯はキクメグさんではない、別の社員の結婚式用です。」 / Twitter
  20. ^ 【ゲーム雑記】バイナリィランドご祝儀バージョンについてのまとめ&推論
  21. ^ 2008年9月1日付の高橋名人のブログ


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