ニンジャスレイヤー
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刊行情報
原語版
現行版は複数の雑誌で個別に掲載されたエピソードをまとめたもので、Ninja Entertainment[注 42]から発行されたが、発行部数が非常に少ないため入手は困難だという。1996年に発行された初期版の「the Ninja Slayer」は「プロトニンジャスレイヤー」と呼ばれており、現行版とはストーリーやキャラクター設定が異なっている。また著作権上の問題があるため公開を禁じているという[39]。一部の翻訳を許可されたというファンサイトの情報では、2000年の時点で9巻まで出版されておりAmazon.comでも取り扱っていたという(現在はデータベースに存在せず)。またフィギュアなどの商品展開もあったとされる。書籍の現物は2021年現在でも確認されていない。
「ゼロ・トレラント・サンスイ」のサウンドドラマ公開に合わせ、公式Facebookに原文の一部が公開されている。2014年4月からは日本のコンテンツを海外に紹介するTokyo Otaku Modeのサイトにおいて、原語版の「マシン・オブ・ヴェンジェンス」の連載された。
日本語版
2012年にはエンターブレインが日本語版書籍の独占出版権[40]を獲得、イラストにわらいなく[注 43]を起用した第1部の日本語版が出版された[41][42]。翻訳チームでは当初から書籍出版をめざしており[17]、アカウントの開設から18ヶ月目に最初のオファーがあったとされる[17]。エンターブレインから出版される翻訳小説としては、2007年に刊行されたスティーブ・ベリーのミステリ以来であった[注 44]。
2021年4月現在、第1部は全4巻、第2部は全8巻、第3部は全9巻で完結。また、第3部と第4部の間を描いたスピンオフ作品「スズメバチの黄色」が出版されている。Twitter上で連載中である第4部は、2021年4月現在、書籍化の予定は無いとアナウンスされている[43]。
書籍版ではTwitter連載版に改訂・加筆修正が加えられている。また、書籍版書き下ろしエピソードがほぼ全巻に存在する。巻末にはわらいなくのイラスト入りニンジャ名鑑のほか、第1部4巻以降はファンから募集したファンアートが掲載されている。
B6サイズで無線綴じされており、カバーを外すと左綴じになった表紙が現れるなど、洋書のペーパーバックをイメージした装丁が施されている。
電子書籍版はAmazon KindleやBook☆Walkerなどの各種サービスで、全巻が配信されている。
エンターブレインの直販サイトではTシャツなどのグッズが付属する「ebtenDXパック」を取り扱っている。
- 第1部 「ネオサイタマ炎上」
- 「ネオサイタマ炎上 1(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 1)」2012年10月11日初版発行(9月29日発売[44])、ISBN 978-4-04-728331-2
- 「ネオサイタマ炎上 2(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 2)」2012年12月12日初版発行(11月30日発売[45])、ISBN 978-4-04-728480-7
- 「ネオサイタマ炎上 3(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 3)」2013年2月12日初版発行(1月31日発売[46])、ISBN 978-4-04-728481-4
- 「ネオサイタマ炎上 4(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 4)」2013年4月11日初版発行(3月30日発売[47])、ISBN 978-4-04-728690-0
- 「ネット限定版」同日発売[48]、ISBN 978-4-04-728858-4
- 第2部 「キョート殺伐都市」
- 「ザイバツ強襲!(NINJA SLAYER Shadow of Zaibatsu)」2013年7月11日初版発行(6月29日発売[49])、ISBN 978-4-04-728945-1
- 「ドラマCD付き特装版」同日発売[50]、ISBN 978-4-04-728946-8
- 「ゲイシャ危機一髪!(Ninja and Geisha)」2013年9月12日初版発行(8月31日発売[51])、ISBN 978-4-04-729120-1
- 「荒野の三忍(Three Dirty NINJA Bond)」2013年11月12日初版発行(10月31日発売[52])、ISBN 978-4-04-729253-6
- 「聖なるヌンチャク(Nunchaku of Destruction)」2014年1月9日初版発行(2013年12月28日発売[53])、ISBN 978-4-04-729261-1
- 「ドラマCD付き特装版」同日発売[54]、ISBN 978-4-04-729353-3
- 「ピストルカラテ決死拳(Reboot Raven)」2014年4月24日初版発行(4月12日発売[55])、ISBN 978-4-04-729362-5
- 「マグロ・アンド・ドラゴン(Maguro and Dragon)」2014年7月18日初版発行(7月9日発売[56])、ISBN 978-4-04-729755-5
- 「キョート・ヘル・オン・アース(上)(Kyoto: Hell on earth)」2014年10月24日初版発行(10月14日発売[57])、ISBN 978-4-04-729932-0
- 「ドラマCD・サウンドトラック付き特装版」同日発売[58]、ISBN 978-4-04-729933-7
- 「キョート・ヘル・オン・アース(下)(Kyoto: Hell on earth)」2015年2月5日初版発行(1月24日発売[59])、ISBN 978-4-04-730189-4
- 「ザイバツ強襲!(NINJA SLAYER Shadow of Zaibatsu)」2013年7月11日初版発行(6月29日発売[49])、ISBN 978-4-04-728945-1
- 第3部 「不滅のニンジャソウル」
- 「秘密結社アマクダリ・セクト(Amakudari Sect)」2015年4月28日初版発行(4月16日発売[60])、ISBN 978-4-04-730418-5
- 「死神の帰還(Who Killed Ninja Slayer?)」2015年8月6日初版発行(7月25日発売[61])、ISBN 978-4-04-730606-6
- 「キリング・フィールド・サップーケイ(Killing Field Sappukei)」2015年12月11日初版発行(11月30日発売[62])、ISBN 978-4-04-730790-2
- 「ケオスの狂想曲(Tunnus Thunderbolt)」2016年4月12日初版発行(3月31日発売[63])、ISBN 978-4-04-734021-3
- 「開戦前夜ネオサイタマ(Dark Side of the Moon)」2016年6月10日初版発行(5月30日発売[64])、ISBN 978-4-04-734176-0
- 「リフォージング・ザ・ヘイトレッド(Reforging the Hatred)」2016年11月30日初版発行(同日発売[65])、ISBN 978-4-04-734409-9
- 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ(上)(The Longest Day of Amakudari)」2017年6月30日発売[66]、ISBN 978-4-04-734176-0
- 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ(下)(The Longest Day of Amakudari)」2017年12月28日発売[67]、ISBN 978-4-04-734952-0
- 「ネヴァーダイズ(Never Dies)」 2019年4月30日発売[68]、ISBN 978-4-04-735245-2
- スピンオフ
- 「スズメバチの黄色」 2019年6月28日発売[69]、ISBN 978-4-04-735712-9
その他の言語
台湾(繁体字)圏において2013年12月3日に刊行。漢字タイトルは「忍者殺手」となっている。またハングル版「닌자 슬레이어」も刊行されている。
オーディオドラマ
ネオサイタマ炎上 4の特典としてオーディオドラマダウンロード権を記載したカードが付属された。また「ザイバツ強襲!」「聖なるヌンチャク」「キョート・ヘル・オン・アース(上)」にドラマCD付きの特装版が存在。YouTubeでは「ゼロ・トレラント・サンスイ」のサウンドドラマが公開されている。特定書店での先着特典としても「マグロ・アンド・ドラゴン」購入者にドラマCDが配布されたことがある。
- 担当声優
- 主要担当声優は上述。ここではそれ以外のキャラについて記す。
- ナレーション(地の文) - ゴブリン
- コッカトリス - 金光宣明
- ホゼ - 斎藤寛仁
- ミニットマン - 菅原正志
- イクエイション - 三浦祥朗
- ソニックブーム - 黒田崇矢
- シ・ニンジャ - 田中敦子
- ウミノ・スド - チョー
- ジャイゴ - 稲田徹
- ベツリキ - 中國卓郎
- ダイコク・ニンジャ - 家弓家正
- ジャイアントマンティス - 喜多田悠
- ジェイドソード - 山下誠一郎
- クラミドサウルス - 深町寿成
- エクスキューショナー - 斉藤壮馬
- オカヨ - 菅谷弥生/ 諏訪彩花(フロムアニメイシヨン)
- マチ - 松井恵理子
- ブナコ - Lynn
- ヤンク - 前田一世
- ヤンク - 矢野正明
- ヤンク、チンピラ - 烏丸祐一
- ヤンク - 斉藤寛仁
- 笑い爺 - 稲葉実
- ノナコ - 名塚佳織
- タオシ・ワンツェイ - 大木民夫
- クラミドサウルス - 深町寿成
- ナッツクラッカー - 拝真之介
- バズキル - 鴨田翔平
- エレクトリックイール - 佐々木義人
- ソードダンサー - 高口公介
- サードアイ - 古川慎
- マイコ - 高野麻里佳/ 湯浅かえで(フロムアニメイシヨン)
- 老婆 - アサコ
- アナウンサー - 宮本誉之
- バジリスク - 置鮎龍太郎
- トラッフルホッグ - 桜井敏治
- バーバヤガ - 谷育子
- オフェンダー - 江川大輔
- スキャッター - 水島大宙
- ミュルミドン - 下山吉光
- ^ 原語版のタイトル。日本語書籍版の表紙にも「NINJA SLAYER」と大きく書かれているが、正式タイトルは「ニンジャスレイヤー」と片仮名表記される。
- ^ KADOKAWAエンターブレイン)のサイトなど一部の媒体では「フィリップ・N・モーゼズ」の表記。
- ^ 『ニューロマンサー』で用いられたサラリーマンの表現(正確には「さらりまん」)。
- ^ (ほんだ ゆう)。主にボンドが執筆した部分を担当。
- ^ (すぎ らいか)。主にモーゼズが執筆した部分を担当。
- ^ 複数のiphone用クライアントを使い分ける傾向にある。
- ^ ニンジャスレイヤーの書籍版刊行後は、こじつけに近い形で書籍を宣伝する台詞が挿入されている。
- ^ 通称「スリケンマーク」。
- ^ 日常茶飯事(an everyday experience)。
- ^ 丑三つ時 (Witching hour) (in the dead of night)。
- ^ 翻訳チームによれば "actually" の日本語訳である。原文中頻繁に使われているとのこと。
- ^ ニンジャヘッズきりたん『マルノウチスゴイタカイビルとは?【忍殺語解説】』(動画共有サービス)株式会社ドワンゴ、ニコニコ動画、2021年5月14日 。2022年9月25日閲覧。視聴時間 03分32秒。
- ^ twilogおよびTogetterでのアーカイブは正式に認められている[22]。
- ^ なおほんやくチーム側もバリキジャンプの公開を許可している[26]。
- ^ 文中ではこの表現が頻繁に使われる。
- ^ 劇中では敵同士であっても「〜サン」と敬称を付けて呼び合うのが基本。
- ^ インペイルメントは「フーンク!」としか喋れないが、シツレイとされたことは無い。ザ・ヴァーティゴも初登場時には会話不能だったため、手近なクローンヤクザを殺し、ショドーすることでアイサツとした。
- ^ 空手の三戦に由来するという[31]。
- ^ 柔道やレスリングなどをミックスしたフランス発祥の格闘技[32]。
- ^ 書籍版では「グレーター・ウケミ」。
- ^ みかじめ料。
- ^ 第5話「レイジ・アゲンスト・トーフ」。
- ^ 第一部に登場した「スコルピオン」は、メキシコから泳いできたと語っており、ニンジャであればこの限りではない。
- ^ サブロ老人から息子がオムラにいると聞いたフジキドが「カチグミですね」と発言している。
- ^ この「○○な」という形容動詞表現は、作中で頻繁に使われている。
- ^ エピソードによっては「バイオヤクザ」という表記もある。
- ^ ニューロマンサーのガジェットも参照。
- ^ 書籍版ではバジリスクの所有に変更されている。
- ^ エンターブレインの宣伝PVのみ。
- ^ 作中では「anti(アンチ)」の訳として使われている。
- ^ 「Undercard」は「前座試合」の意味。
- ^ Hasteは急速などの意味。
- ^ Exhaustionには消耗、疲労困憊という意味がある。
- ^ 「デイ・オブ・ザ・ロブスター2」「デイ・オブ・ザ・ロブスター3」は原作者の書き下ろしと公式発表されている。「デイ・オブ・ザ・ロブスター2」は書籍やコミックの購入者限定冊子に収録されていたが、アニメのBlu-ray第2巻に「1」「3」と共に特典として付属。後にTwitter上にも掲載された。
- ^ 原文では「Me is」。
- ^ 初登場した「マシン・オブ・ヴェンジェンス」において、交渉に来たソウカイヤの「アーソン」に対し「アーソン(放火犯罪)?ホー、ホー、ホー」と笑うシーンがある。
- ^ アニメ版では本名。
- ^ 台詞の大半が「01」になっていることが多い。
- ^ 集団戦法で圧倒したり、瀕死のニンジャを一人で倒した例はある。
- ^ Redemption(贖罪)。
- ^ Absolution(赦免)。
- ^ 日本語書籍や販促PVなどにも「Ninj@ Entertainment」のコピーライトが記載されている。
- ^ 公式アカウントのアイコンも担当。
- ^ 発売当初公式サイト内では、第1巻がベリーの作品と同じく「その他」の区分、第2巻が「ホビー書籍」に分類されるなど、元々翻訳作品が少なかった(ベリーの小説以外には漫画一冊のみ)エンターブレインではサイト上での区分けが曖昧になっていた(現在では新設された「文芸」にまとめられている)。また書店でも置かれている棚がライトノベルやSF、海外小説であったりするなど一定していない。なおAmazon.co.jpでは「英米文学」のカテゴリーに分類されている。
- ^ 前日談であるエピソード「ネオヤクザ・フォー・セール」の内容も含まれている。
- ^ 2本立て放送で、後半に「ザゼン・アンド・ニンジャ」を放送。これは第1部エピソード「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」より抜粋されたエピソードである。
- ^ 「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」、「ジ・アフターマス」、「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」、「ゼロ・トレラント・サンスイ」、「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」、「フジ・サン・ライジング」、「ガイデッド・バイ・マサシ」、「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」、「ニュー・メッセンジャー・オブ・ホワット」、「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」、「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」、「バイオテック・イズ・チュパカブラ」、「コロス・オブリヴィオン」をダイジェストに収録したエピソード。
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