ニンジャスレイヤー 刊行情報

ニンジャスレイヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 16:50 UTC 版)

刊行情報

原語版

現行版は複数の雑誌で個別に掲載されたエピソードをまとめたもので、Ninja Entertainment[注 42]から発行されたが、発行部数が非常に少ないため入手は困難だという。1996年に発行された初期版の「the Ninja Slayer」は「プロトニンジャスレイヤー」と呼ばれており、現行版とはストーリーやキャラクター設定が異なっている。また著作権上の問題があるため公開を禁じているという[39]。一部の翻訳を許可されたというファンサイトの情報では、2000年の時点で9巻まで出版されておりAmazon.comでも取り扱っていたという(現在はデータベースに存在せず)。またフィギュアなどの商品展開もあったとされる。書籍の現物は2021年現在でも確認されていない。

「ゼロ・トレラント・サンスイ」のサウンドドラマ公開に合わせ、公式Facebookに原文の一部が公開されている。2014年4月からは日本のコンテンツを海外に紹介するTokyo Otaku Modeのサイトにおいて、原語版の「マシン・オブ・ヴェンジェンス」の連載された。

日本語版

2012年にはエンターブレインが日本語版書籍の独占出版権[40]を獲得、イラストわらいなく[注 43]を起用した第1部の日本語版が出版された[41][42]。翻訳チームでは当初から書籍出版をめざしており[17]、アカウントの開設から18ヶ月目に最初のオファーがあったとされる[17]。エンターブレインから出版される翻訳小説としては、2007年に刊行されたスティーブ・ベリーのミステリ以来であった[注 44]

2021年4月現在、第1部は全4巻、第2部は全8巻、第3部は全9巻で完結。また、第3部と第4部の間を描いたスピンオフ作品「スズメバチの黄色」が出版されている。Twitter上で連載中である第4部は、2021年4月現在、書籍化の予定は無いとアナウンスされている[43]

書籍版ではTwitter連載版に改訂・加筆修正が加えられている。また、書籍版書き下ろしエピソードがほぼ全巻に存在する。巻末にはわらいなくのイラスト入りニンジャ名鑑のほか、第1部4巻以降はファンから募集したファンアートが掲載されている。

B6サイズで無線綴じされており、カバーを外すと左綴じになった表紙が現れるなど、洋書ペーパーバックをイメージした装丁が施されている。

電子書籍版はAmazon KindleBook☆Walkerなどの各種サービスで、全巻が配信されている。

エンターブレインの直販サイトではTシャツなどのグッズが付属する「ebtenDXパック」を取り扱っている。

  • 第1部 「ネオサイタマ炎上」
    1. 「ネオサイタマ炎上 1(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 1)」2012年10月11日初版発行(9月29日発売[44])、ISBN 978-4-04-728331-2
    2. 「ネオサイタマ炎上 2(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 2)」2012年12月12日初版発行(11月30日発売[45])、ISBN 978-4-04-728480-7
    3. 「ネオサイタマ炎上 3(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 3)」2013年2月12日初版発行(1月31日発売[46])、ISBN 978-4-04-728481-4
    4. 「ネオサイタマ炎上 4(NINJA SLAYER Neo-Saitama in Flames 4)」2013年4月11日初版発行(3月30日発売[47])、ISBN 978-4-04-728690-0
  • 第2部 「キョート殺伐都市」
    1. 「ザイバツ強襲!(NINJA SLAYER Shadow of Zaibatsu)」2013年7月11日初版発行(6月29日発売[49])、ISBN 978-4-04-728945-1
    2. 「ゲイシャ危機一髪!(Ninja and Geisha)」2013年9月12日初版発行(8月31日発売[51])、ISBN 978-4-04-729120-1
    3. 「荒野の三忍(Three Dirty NINJA Bond)」2013年11月12日初版発行(10月31日発売[52])、ISBN 978-4-04-729253-6
    4. 「聖なるヌンチャク(Nunchaku of Destruction)」2014年1月9日初版発行(2013年12月28日発売[53])、ISBN 978-4-04-729261-1
    5. 「ピストルカラテ決死拳(Reboot Raven)」2014年4月24日初版発行(4月12日発売[55])、ISBN 978-4-04-729362-5
    6. 「マグロ・アンド・ドラゴン(Maguro and Dragon)」2014年7月18日初版発行(7月9日発売[56])、ISBN 978-4-04-729755-5
    7. 「キョート・ヘル・オン・アース(上)(Kyoto: Hell on earth)」2014年10月24日初版発行(10月14日発売[57])、ISBN 978-4-04-729932-0
    8. 「キョート・ヘル・オン・アース(下)(Kyoto: Hell on earth)」2015年2月5日初版発行(1月24日発売[59])、ISBN 978-4-04-730189-4
  • 第3部 「不滅のニンジャソウル」
    1. 「秘密結社アマクダリ・セクト(Amakudari Sect)」2015年4月28日初版発行(4月16日発売[60])、ISBN 978-4-04-730418-5
    2. 「死神の帰還(Who Killed Ninja Slayer?)」2015年8月6日初版発行(7月25日発売[61])、ISBN 978-4-04-730606-6
    3. 「キリング・フィールド・サップーケイ(Killing Field Sappukei)」2015年12月11日初版発行(11月30日発売[62])、ISBN 978-4-04-730790-2
    4. 「ケオスの狂想曲(Tunnus Thunderbolt)」2016年4月12日初版発行(3月31日発売[63])、ISBN 978-4-04-734021-3
    5. 「開戦前夜ネオサイタマ(Dark Side of the Moon)」2016年6月10日初版発行(5月30日発売[64])、ISBN 978-4-04-734176-0
    6. 「リフォージング・ザ・ヘイトレッド(Reforging the Hatred)」2016年11月30日初版発行(同日発売[65])、ISBN 978-4-04-734409-9
    7. 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ(上)(The Longest Day of Amakudari)」2017年6月30日発売[66]ISBN 978-4-04-734176-0
    8. 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ(下)(The Longest Day of Amakudari)」2017年12月28日発売[67]ISBN 978-4-04-734952-0
    9. 「ネヴァーダイズ(Never Dies)」 2019年4月30日発売[68]ISBN 978-4-04-735245-2
  • スピンオフ

その他の言語

台湾繁体字)圏において2013年12月3日に刊行。漢字タイトルは「忍者殺手」となっている。またハングル版「닌자 슬레이어」も刊行されている。

オーディオドラマ

ネオサイタマ炎上 4の特典としてオーディオドラマダウンロード権を記載したカードが付属された。また「ザイバツ強襲!」「聖なるヌンチャク」「キョート・ヘル・オン・アース(上)」にドラマCD付きの特装版が存在。YouTubeでは「ゼロ・トレラント・サンスイ」のサウンドドラマが公開されている。特定書店での先着特典としても「マグロ・アンド・ドラゴン」購入者にドラマCDが配布されたことがある。

担当声優
主要担当声優は上述。ここではそれ以外のキャラについて記す。

  1. ^ 原語版のタイトル。日本語書籍版の表紙にも「NINJA SLAYER」と大きく書かれているが、正式タイトルは「ニンジャスレイヤー」と片仮名表記される。
  2. ^ KADOKAWAエンターブレイン)のサイトなど一部の媒体では「フィリップ・N・モーゼズ」の表記。
  3. ^ ニューロマンサー』で用いられたサラリーマンの表現(正確には「さらりまん」)。
  4. ^ (ほんだ ゆう)。主にボンドが執筆した部分を担当。
  5. ^ (すぎ らいか)。主にモーゼズが執筆した部分を担当。
  6. ^ 複数のiphone用クライアントを使い分ける傾向にある。
  7. ^ ニンジャスレイヤーの書籍版刊行後は、こじつけに近い形で書籍を宣伝する台詞が挿入されている。
  8. ^ 通称「スリケンマーク」。
  9. ^ 日常茶飯事(an everyday experience)。
  10. ^ 丑三つ時 (Witching hour(in the dead of night)。
  11. ^ 翻訳チームによれば "actually" の日本語訳である。原文中頻繁に使われているとのこと。
  12. ^ ニンジャヘッズきりたん『マルノウチスゴイタカイビルとは?【忍殺語解説】』(動画共有サービス)株式会社ドワンゴニコニコ動画、2021年5月14日https://www.nicovideo.jp/watch/sm387315622022年9月25日閲覧 視聴時間 03分32秒。
  13. ^ twilogおよびTogetterでのアーカイブは正式に認められている[22]
  14. ^ なおほんやくチーム側もバリキジャンプの公開を許可している[26]
  15. ^ 文中ではこの表現が頻繁に使われる。
  16. ^ 劇中では敵同士であっても「〜サン」と敬称を付けて呼び合うのが基本。
  17. ^ インペイルメントは「フーンク!」としか喋れないが、シツレイとされたことは無い。ザ・ヴァーティゴも初登場時には会話不能だったため、手近なクローンヤクザを殺し、ショドーすることでアイサツとした。
  18. ^ 空手の三戦に由来するという[31]
  19. ^ 柔道レスリングなどをミックスしたフランス発祥の格闘技[32]
  20. ^ 書籍版では「グレーター・ウケミ」。
  21. ^ みかじめ料。
  22. ^ 第5話「レイジ・アゲンスト・トーフ」。
  23. ^ 第一部に登場した「スコルピオン」は、メキシコから泳いできたと語っており、ニンジャであればこの限りではない。
  24. ^ サブロ老人から息子がオムラにいると聞いたフジキドが「カチグミですね」と発言している。
  25. ^ この「○○な」という形容動詞表現は、作中で頻繁に使われている。
  26. ^ エピソードによっては「バイオヤクザ」という表記もある。
  27. ^ ニューロマンサーのガジェットも参照。
  28. ^ 書籍版ではバジリスクの所有に変更されている。
  29. ^ エンターブレインの宣伝PVのみ。
  30. ^ 作中では「anti(アンチ)」の訳として使われている。
  31. ^ 「Undercard」は「前座試合」の意味。
  32. ^ Hasteは急速などの意味。
  33. ^ Exhaustionには消耗、疲労困憊という意味がある。
  34. ^ 「デイ・オブ・ザ・ロブスター2」「デイ・オブ・ザ・ロブスター3」は原作者の書き下ろしと公式発表されている。「デイ・オブ・ザ・ロブスター2」は書籍やコミックの購入者限定冊子に収録されていたが、アニメのBlu-ray第2巻に「1」「3」と共に特典として付属。後にTwitter上にも掲載された。
  35. ^ 原文では「Me is」。
  36. ^ 初登場した「マシン・オブ・ヴェンジェンス」において、交渉に来たソウカイヤの「アーソン」に対し「アーソン(放火犯罪)?ホー、ホー、ホー」と笑うシーンがある。
  37. ^ アニメ版では本名。
  38. ^ 台詞の大半が「01」になっていることが多い。
  39. ^ 集団戦法で圧倒したり、瀕死のニンジャを一人で倒した例はある。
  40. ^ Redemption(贖罪)。
  41. ^ Absolution(赦免)。
  42. ^ 日本語書籍や販促PVなどにも「Ninj@ Entertainment」のコピーライトが記載されている。
  43. ^ 公式アカウントのアイコンも担当。
  44. ^ 発売当初公式サイト内では、第1巻がベリーの作品と同じく「その他」の区分、第2巻が「ホビー書籍」に分類されるなど、元々翻訳作品が少なかった(ベリーの小説以外には漫画一冊のみ)エンターブレインではサイト上での区分けが曖昧になっていた(現在では新設された「文芸」にまとめられている)。また書店でも置かれている棚がライトノベルやSF、海外小説であったりするなど一定していない。なおAmazon.co.jpでは「英米文学」のカテゴリーに分類されている。
  45. ^ 前日談であるエピソード「ネオヤクザ・フォー・セール」の内容も含まれている。
  46. ^ 2本立て放送で、後半に「ザゼン・アンド・ニンジャ」を放送。これは第1部エピソード「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」より抜粋されたエピソードである。
  47. ^ 「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」、「ジ・アフターマス」、「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」、「ゼロ・トレラント・サンスイ」、「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」、「フジ・サン・ライジング」、「ガイデッド・バイ・マサシ」、「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」、「ニュー・メッセンジャー・オブ・ホワット」、「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」、「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」、「バイオテック・イズ・チュパカブラ」、「コロス・オブリヴィオン」をダイジェストに収録したエピソード。





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