デンコードー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 16:54 UTC 版)
概略
1957年に青森県青森市で電飾施工会社「電巧堂」として創業。その後ラジオ等の家電製品販売を行う株式会社電巧堂チェーンを経て、1965年に青森県八戸市に株式会社電巧堂を設立。東北地方太平洋側へ多店舗展開する(株式会社デンコードー)。
1990年、北斗電気を吸収合併して北海道に進出。1991年に株式会社電巧堂チェーンと株式会社デンコードーが統合した。
2004年に神奈川県を中心に店舗を展開していたワットマンが家電事業から撤退した為、同県と東京都の一部店舗を継承。「デンコードー」として初めて首都圏へ出店した[注 1]。
2005年に誕生した、プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスのオフィシャル・スポンサーとなり、2006年・泉区に竣工した練習グラウンドの野球場の命名権を取得。「デンコードースタジアム泉」と命名された。ただし、店舗名をケーズデンキに統合する(後述)ことを受け2007年で命名権を返上、「イーグルス泉練習場」という本来の名称に戻された。オフィシャルスポンサーは店舗名をケーズデンキに移行してからも継続している。
ケーズホールディングス傘下へ
2006年12月4日にギガスケーズデンキ(2007年2月28日に「ケーズホールディングス」に改称)に買収されることが発表され[1]、2007年4月1日の株式交換によって同社の完全子会社とされた。これに先立ち同年3月末に上場廃止となった。この買収発表の時点ではデンコードーの店舗名が存続することが見込まれていた[1]ものの、のちの2007年7月に店舗名もケーズデンキに統一することが発表された[2]。なおケーズHDとの経営統合前、デンコードーは単年度売上1千億円以上を達成しており、東北地方売上No.1の家電量販店に成長していた。
首都圏の店舗(前述)はケーズHD傘下となったのち、閉店およびケーズHDへの譲渡が行われ、当社としては2009年までに首都圏から撤退した。
ケーズHDの傘下となったのちは他のケーズHD傘下の企業との統合も行われ、2007年10月1日に東北ケーズデンキ(本社・茨城県水戸市、本部・福島県郡山市)を、2008年4月1日にフジヤ(本社・北海道釧路市)を吸収合併している。
2015年8月1日には、ケーズHDが株式交換によって完全子会社化した池田(本社・北海道伊達市)を吸収合併した[3][4][5]。
注釈
出典
- ^ a b “ギガスケーズデンキ、株式交換でデンコードーを子会社化”. Impress Watch (2006年12月4日). 2022年1月20日閲覧。
- ^ 松田潔社 (2007年7月30日). “ケーズHD: デンコードー店舗をケーズブランドに統一-コスト削減へ”. Bloomberg. 2022年1月20日閲覧。
- ^ “当社との簡易株式交換による株式会社池田の完全子会社化及び株式会社池田と当社連結子会社である株式会社デンコードーとの簡易吸収合併に関する基本合意書の締結”. 株式会社ケーズホールディングス. (2015年5月27日) 2015年5月28日閲覧。
- ^ “当社と株式会社池田との簡易株式交換契約及び株式会社池田と当社連結子会社株式会社デンコードーとの簡易吸収合併契約締結について”. 株式会社ケーズホールディングス. (2015年6月15日) 2015年8月1日閲覧。
- ^ “ケーズHD(8282)、フランチャイジーの完全子会社と吸収合併”. M&A Times. (2015年5月27日) 2015年5月28日閲覧。
- ^ a b 『財界ふくしま 15(11)』1986年11月、115頁。
- ^ a b “デンコードー 業態のご案内”. 2022年2月3日閲覧。
固有名詞の分類
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