テトラカイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 08:08 UTC 版)
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
投与方法 | 局部, 硬膜外, 脊髄 |
薬物動態データ | |
血漿タンパク結合 | 75.6 |
識別 | |
CAS番号 | 94-24-6 136-47-0 (塩酸塩) |
ATCコード | C05AD02 (WHO) D04AB06 (WHO)N01BA03 (WHO)S01HA03 (WHO) |
PubChem | CID: 5411 |
KEGG | D00551 |
化学的データ | |
化学式 | C15H24N2O2 |
分子量 | 264.363 g/mol |
薬理作用
Na+チャネルの開口部に内側から入り込みチャネルに結合し、Naの透過を阻害して活動電位の振幅と伝導速度の低下させる。製剤が粉末[5]であるため、5%糖液を溶媒とすれば高比重液、蒸留水を溶媒とすれば低比重液を作成でき、脊髄くも膜下麻酔時の髄腔内での薬液の広がりを調節しやすい。しかし、脊髄くも膜下麻酔用に適応が拡大されたブピバカインの方が、作用時間が長いために、テトラカインよりも麻酔科医に好まれるようになっている[6][7]。
注意点
脚注
参考文献
- “Tetracaine” (英語). アメリカ国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information、NCBI). 2023年6月23日閲覧。- 非常に充実した総説
- ^ Stringer, Christopher M.; Lopez, Michael J.; Maani, Christopher V. (2023), Tetracaine, StatPearls Publishing, PMID 30571058 2023年6月30日閲覧。
- ^ “医療用医薬品 : マーカイン (商品詳細情報)”. www.kegg.jp. 2022年12月12日閲覧。
- ^ “製造販売中止のご案内”. 杏林製薬株式会社. 2023年6月22日閲覧。
- ^ Giordano, Davide; Raso, Maria Gabriella; Pernice, Carmine; Agnoletti, Vanni; Barbieri, Verter (2015-11-27). “Topical local anesthesia: focus on lidocaine–tetracaine combination”. Local and Regional Anesthesia 8: 95–100. doi:10.2147/LRA.S41836. ISSN 1178-7112. PMC 4669927. PMID 26664201 .
- ^ “医療用医薬品 : テトカイン (テトカイン注用20mg「杏林」)”. www.kegg.jp. 2022年12月12日閲覧。
- ^ 恵子, 木内; 美里, 中川; 清和, 香河; 薫, 松浪; 智明, 清水 (2006). “脊髄くも膜下麻酔 —高比重ブピバカイン+モルヒネ”. 日本臨床麻酔学会誌 26 (5): 576–582. doi:10.2199/jjsca.26.576 .
- ^ 収, 平尾、恵子, 木内、純一, 春名「高比重塩酸ブピバカインを用いた帝王切開の脊髄くも膜下麻酔」『麻酔 = The Japanese journal of anesthesiology : 日本麻酔科学会準機関誌』第52巻第9号、2003年9月、953–958頁。
- 1 テトラカインとは
- 2 テトラカインの概要
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