スイス料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 16:22 UTC 版)
ドイツ語圏のレシピ
- エルプラーマグロネン(Älplermagronen、アルプスの牧夫のマカロニ):牧夫がアルプスの山小屋でマカロニ、ジャガイモ、タマネギ、ベーコン細切れ、溶かしたチーズなどの手元にある食材で作った質素な一品料理。伝統的に、野菜やサラダの替わりにアップルソースを添えて供される。
- ベルナープラッテ(Bernerplatte、ベルン風プレート):、舌やバラ肉、テールを含む様々な部位の食肉をゆでて、ザワークラウトやゆでジャガイモなどの付け合わせを添えて供される一品料理。
- ツーリッヒャー・ゲシュネッツェルテス : この料理はレシュティを添えて供される。
- レシュティ :ハッシュブラウンに似た、この簡単なジャガイモ料理は、伝統的にドイツ語圏スイスのお気に入りとされている。スイスのドイツ語圏とフランス語圏の境界に仮想的境界を「レシュティ溝」と呼ぶが、フランス語圏でも食べられている。
- エメンタール・アプフェル・レシュティ(Emmentaler Apfelrösti、エメンタール風のリンゴレシュティ):古くなったパン、リンゴ、砂糖といった日常の食材を使い簡単に調理できるため、大変人気がある料理である。このレシピは、エメンタールチーズの原産で有名なベルン州エメンタール(エメン渓谷)で考案された。
- フォッツェル(Fotzel):この料理の名前の由来は不詳である。Fotzelの意味は引き裂いた紙片であるが、バーゼルの方言で不審人物を意味する。固くなったパンを薄切りにして、小麦粉少々を混ぜた溶き卵を吸わせ、バターを引いたフライパンで両面を焼いたもの。塩味の場合には、溶き卵に塩コショウと刻みチャイブを加え、盛り付ける際にコショウを振りかけてレタスを添える。一方甘口の場合には、切ったパンをあらかじめバターで焼いてから溶き卵を吸わせ、再度バター焼きにして、盛り付る際にシナモンシュガーやジャムを添える。固くなったパンを使うことができるため、パンを捨てない習慣の主婦に最適のレシピである。かつては軍隊での給食における定番料理でもあった。
- リーツ・カシミール(Riz Casimir、カシミール風ライス):カレーソースのライスと豚挽き肉と、パイナップル、バナナ等のトロピカルフルーツ、サクランボ、時に干しブドウを添えた料理。1952年に最初にモーベンピック ホテル&リゾートの国際チェーンにより供された。
- ツォップ (Zopf) :スイスには何十という種類のパンがあるが、ツォップは生地を三つ編みにして焼いたもので、典型的な日曜日向けのスイス名産品である。
- ビルヒャーミューズリー(Birchermüesli):オーガニック、自然食品の先駆者である医師マクシミリアン・ビルヒャー=ベンナー(1867-1939)が発明した。
- Tirggel:チューリッヒの伝統的なクリスマスビスケット。小麦粉と蜂蜜で作る、薄く、固く、甘い菓子である。
- ^ a b c d e f g h i 和田憲明 (2017年10月20日). “スイス料理 絶品の郷土料理10選、主食やデザートは?”. All About. p. 1. 2023年2月3日閲覧。
- ^ a b c ネプフリン松橋由香「コツ37 チーズ&じゃがいもを使ったシンプルなスイス料理」 『知っていればもっと楽しめる スイス旅行術 ガイドブックに載らない達人の知恵50』メイツ出版、2018年、98頁。ISBN 978-4780421118。
- ^ Ticino Tourism
- ^ “スイスの動物保護団体、犬猫食の禁止を請願 国民の3%が食べる” (2014年11月26日). 2021年3月21日閲覧。
- ^ a b 和田憲明 (2017年10月20日). “スイス料理 絶品の郷土料理10選、主食やデザートは?”. All About. p. 2. 2023年2月3日閲覧。
- ^ 「スイス」 『W07 世界のグルメ図鑑: 116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説』地球の歩き方、2021年、96頁。ISBN 978-4059196228。
- ^ a b スイス政府観光局 郷土菓子・銘菓
- 1 スイス料理とは
- 2 スイス料理の概要
- 3 ドイツ語圏のレシピ
- 4 イタリア語圏のレシピ
- 5 関連項目
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