サクラノ詩 登場人物

サクラノ詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 05:43 UTC 版)

登場人物

(出典:[14]

主人公

草薙 直哉くさなぎ なおや
弓張学園3年生。
無口でストイックなクール系を気取っており、普段は無気力な生活を送っている(「クール系を勘違い」「死にそうなくらいダルそう」などと真琴に揶揄されている)。しかし実際は熱血漢かつ負けず嫌いであり、何かきっかけがあると異常なほどの行動力を見せる。自己犠牲精神が強く、その在り方を圭は「ヒーロー」と例えている。また稟や里奈など他の人間からも、何かと色々なことに首を突っ込んでは他人と関わる人間のようにも思われている。
天才にして世界的な画家となった草薙健一郎を父にもつ。天賦の才と、健一郎による画家としての英才教育もあり、神童と呼ばれるほどの油絵を残している。ニューヨークで開かれた草薙親子の個展では、直哉の絵を80万円相当で買った人物もいたという。
しかし約6年前に描いた「櫻日狂想」を最後に、周囲にはただ「絵は辞めた」と言って筆を折っており、デッサンなどの練習は密かに続けているが、“自分の作品”と呼べるものは残していない。その理由は、右腕を怪我して障害が残り、以前のような絵を描けなくなったせいであり、真琴や圭などには薄々そのことを察せられているが、それでも絵を描いて欲しいと思われている。
母を失った後、父も死去したため、親戚にあたる夏目家の人間が住む夏目屋敷で、彼らと共に暮らすようになる。以後は料理が得意なため、夏目屋敷の台所を切り盛りする。また夏目家の人間は皆朝が弱いため、朝はよく皆を起こして回っている。
ほとんどは日本の弓張市で生活しているが、一時期は父の仕事の関係もあり、家族でニューヨークチェルシーにて生活していたため、日常会話程度の英語はできる。他の科目では成績にむらが多く、数学などは得意だが、美術史以外の世界史・地理は特に弱い。方向音痴で、地元の弓張市でも時折迷う事がある。
美術部員ではないが、美術準備室に冷蔵庫や電子レンジがあるなど居心地が良いため、よく美術部に入り浸っている。そのため真琴から「部室の使用料」として、新入部員勧誘などの美術部活動に参加させられている。さらに稟や優美に、油絵の基礎を教えることになる。
V章では、圭の訴える言葉や行動、吹との絵での勝負などを経験して、ついに再び筆を取り、圭と共に絵で世界を目指す事を夢見るようになる。そしてムーア展のために描いた絵は、圭の絵と同時にノミネートされた。ところがその直後の悲劇によって、絵を描く目標を見失ってしまう。
VI章では浪人した後、藝大に進学して卒業。その後、母校であった弓張学園の非常勤美術講師となって、藍もいなくなった夏目屋敷を守るため、実家のマンションも売り、夏目屋敷にひとりで住んでいる。学生、特に女生徒からの人気は高いが、自分の学生時代もその後も、誰とも付き合ったことがない。草薙健一郎のことや、有名人となった御桜稟がいた美術部のことについて聞かれても、関係がないように装っている。

ヒロイン

御桜 稟みさくら りん
萌花ちょこ
T155 B88/W59/H90 5月14日生まれ。
直哉の幼なじみ。直哉のことは主に「なおくん」と呼んでいる。約6年前に島根県にある父の実家に引っ越して直哉とは離ればなれになっていたが、物語冒頭の新学期に弓張学園3年生として転入してきて直哉と再会し、直哉、真琴、圭のクラスメイトとなる。その後、自ら希望して美術部新入部員となった。弓張市に戻ってきたのは、ずっと気にかけていた直哉のことなどを直接確認するよう祖母に後押しされたためだが、弓張市に住み続けていた父とは折り合いが悪いため、自分は親戚が大家であるアパートで一人暮らししている。
性格は明るく温厚。学業成績は非常に良く、全国模試で100人の中に入り、それまでずっと弓張学園の成績学年1位だった弘瀬琢磨から首位の座を奪ったほど。洞察力に優れ、順応性も高く人付き合いもうまい完璧超人であり、特に真琴のことは「まこちゃん」と呼ぶようになって親しくなっている。一方で、パニックになったり自分の世界の没入したりすると、とんでもないことを口走ることがある。特に直哉がらみのこととなると、ぼろぼろと自爆発言を繰り返してしまう。また幼い頃、直哉と共にエロ漫画をあさっていた事があり、引っ越してからも「気になる連載があって」とエロ漫画を買い続けていたため、自分から下ネタをいう事はほとんどないが耳年増であり、他人の下ネタについ乗ってしまうこともある。
「受け身を上手くできるようになりたい」と思い、転校先の中学に入ってから弓張に戻るまで柔道をやっていた時期があり、正面から突っ込んできた明石を避けきれず、思わず見事に一本背負いを決めたことがあるほど。自ら「割と武闘派」と称し、人に対して「投げ飛ばしてやろうかと思った」「出足払いかけてから、腕挫十字固めで片腕を粉砕骨折させるから」などと、笑顔で物騒な発言をすることもある。
弓張市から引っ越す前の幼い稟は、超能力と言えるような絵画・具現化能力と空間認識能力を持っており、稟が道路に落描きしていた絵を偶然見た草薙健一郎が驚愕したほどで、瞬間的にも、空中に絵を描いたと錯覚させることすらあった。だが彼女は“天才”として自分だけの閉じた世界の中におり、他人に絵を見せることで成立する“芸術”の意味を理解しておらず必要性も感じていなかった(そのため健一郎は稟を「美に呪われた少女」などと称している)。そこで健一郎は彼女を弟子にして芸術論を教え、また当時感情がなかった雫に引き合わせて、彼女を感動させる絵を描かせることを試みている。なお当時の稟は直哉の前では絵を描かなかったため、後に死期が近くなって帰国してきた健一郎に聞かされるまで、直哉は稟の才能を知らなかったが、「たぶん、(自分の絵が直哉の絵に)吞み込まれちゃうよ」「だから、(直哉と一緒に絵を描くのは)まだ早いんだよ」と稟が話していたことを雫が語っている。
弓張市にいた約6年前に、自宅の火災で母を失う。自分は2階から飛び降りて脱出したところを直哉に受け止められて助かったが、そのため直哉の腕には障害が残ってしまう。その後、稟は伯奇神社で、千年桜を空中に“描く”ことによって母親を蘇らせようとし、実際に千年桜を咲かせたが、伯奇の力で雫が吞み込んだ結果、母親の死や、雫に関する稟の記憶と絵画能力は失われた(最初、直哉はただ、千年桜が稟の記憶を奪ったと思っていた)。ゆえに稟が弓張市に戻ってきて、弓張学園の美術部に入ってからも平凡な絵しか描けず、雫とも弓張市に帰ってきてから初対面したものと思い込んでいた。また事故直後の稟は、人形を母に見立て、車椅子に乗せて“散歩”させていたため、「稟が心を病んだ」と思った稟の父は、彼女を強引に“人形”と引き離して自分の実家に引っ越させ、それから「母は死んだ」と告げている。また直哉も、弓張市に戻ってくる前の稟から手紙が来ても、稟の記憶が蘇って彼女が苦しまないよう、敢えて返事を書かないでいた。
V章で起こった事件を切っ掛けに、稟は記憶と絵画能力を復活させ、ロンドンの美術大学とアメリカの大学院を卒業後、贖罪として直哉と圭の意志を継ぐように、VI章では世界的アーティストとして活動している。だが「櫻達の足跡」に起こった事件と現在の直哉を見るため一時帰国。その際、直哉と直接顔を合わせなかったが、直哉に芸術家としての心が残っていることを感じ取り、最後は真琴に「みんな」との再会を約束して去って行った。
学生時代の稟は、の処女作、『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』の音羽(神楽ひなた)ルートのみにも登場し、同作の主人公である弘瀬琢磨と、同作の主な舞台である沢衣村で出会い、それからしばらく後、名前は出ないが弓張学園と思われる場所[15]で再会して会話する場面がある。キャラクターの外見や設定で本作と多少の差異はあるが[16]、『H2O』では稟が「草薙直哉」「なおくん」の名前を出す場面のほか、別れても会いたい人物にはまた会えばいいこと、稟も「会いたい人物」に会うため沢衣村から戻ったことを、琢磨に語っている。
夏目 藍なつめ あい
声:澤田なつ
T145 B77/W56/H76 8月25日生まれ。
弓張学園教師であると共に同学園のOG。夏目家の長女で、圭と雫の姉。直哉、真琴、圭、稟のクラス担任で、教科は現国を担当。美術部の顧問でもある。学園では「小さくて可愛い先生」と、男子にも女子にも人気。武道を嗜んでおり、クラス担任になったときには、生徒から志願者一名が、藍の当て身を食らうのが恒例行事になっている。
夏目琴子の死後、夏目家の大黒柱として、自分が強く愛着を持っている夏目屋敷を管理している。学校では教師として振る舞うが、直哉や家族の前では良き姉、良き保護者としての性格が出る。
幼いときは、後に直哉の母となる水菜と、当時は埋木舎、あるいは小音羽こおとわの屋敷と呼ばれていた夏目屋敷に2人だけで住んでいた。その頃、屋敷にやって来るようになった健一郎が即興で描く絵や絵本が好きになり、彼に懐く。その後、水菜と健一郎が出会った場所である弓張学園を進学先に志望しており、美術教師だった健一郎の影響で、自分も教師になっている(ただし藍本人に画力はなかったため、現国の教師となった)。料理は苦手だが、健一郎が好きだったチャーハンだけはうまく作れるようになっている。マッハIIIというバイクを愛車にするようになるが、これも元は健一郎のバイクで、彼が日本にいたとき乗っていたもの。健一郎が死期を間近にして帰国し入院したときは、なぜそのような状態になるまで帰ってこなかったのかと、涙を流しながら怒ったという。
健一郎と水菜の子である直哉のことも赤ん坊の時からよく知っており、さらに健一郎や直哉が夏目家のためにしてくれたことも知っているため、直哉を弟かそれ以上の家族のように思っている。
かつて、雫と引き合わせるため、健一郎が夏目屋敷に稟を連れてきたときに、稟と出会っていた。だがその後直哉や雫が、詳細はわからないが稟に過去のことを隠していることに気付いたため、自分も弓張に戻ってきた稟とは、初対面であるかのように装っている。
夏目姓になっているのは、夏目琴子にひきとられたためだが、それ以前の姓は不明(IV章では、親の家に一時的に帰っている場面もあるが、藍の姓は出ていない)。
VI章では、弓張学園の姉妹校である女子校で起きた問題の解決のため転任させられており、夏目屋敷を去っている。だがその後弓張に戻ってきて、“家族”として直哉と共に、夏目屋敷に帰っていく。なお外見はほとんど老けていない。
夏目 雫なつめ しずく
声:早瀬ゃょぃ
T151 B80/W58/H79 12月12日生まれ。
弓張市の隣の市にある聖ルーアン女学院1年生。夏目家の次女で、圭と藍の妹。
普段は無口で、あまり感情を表に表さず、素のようにボケた発言をすることが多いがあくまで冗談で「雫の冗談は、知らない人間には通じない事が多い」と藍や圭達に言われている。直哉と稟に懐いており、特に稟と一緒にいるときは表情が豊かになる。直哉に対しては、性的な冗談を言う事が多く、時にそれを聞いて、真に受けた藍などが取り乱す事もある。整理整頓が得意で、健一郎あるいは直哉と暮らしていたときは、彼らの荷物を整理し、几帳面に帳面まで作っていた。
本来は芸能界に興味はなかったが、演技は得意な方であるため「草薙 葛佳くさなぎ くすか」の芸名で、女優として活動している。
中村章一の妾の子として生まれたため、幼い頃、夏目屋敷で琴子や藍と共に住んでいた時期がある(見知らぬ人間が来たらすぐ隠れるように言われていたため、夏目屋敷に出入りしていた直哉も、当時の雫を知らなかった)。その後、生まれついての伯奇としての性質に加え、琴子の死が切っ掛けとなり、感情がなくなったが、健一郎が連れてきた幼い稟が描く絵の世界を見せられて、徐々に感情が生まれていく(そのため雫は「私の心は稟のコピーみたいなもの」と語っており、雫の直哉に対する好意も、稟の直哉に対する好意が元だと健一郎は語っている)。その後、千年桜の力で母を蘇らそうとした稟から、母の記憶と絵の能力を「夢」「虚構」だとして、伯奇として覚醒し奪ったあと、雫を中村家から守ろうとする健一郎に匿われて、彼と共にニューヨークで生活するようになる。
健一郎が病気で日本に帰国するとき一緒に連れてこられ、直哉に預けられた時には「草薙 葛くさなぎ くず」という偽名を使っており(葛は「しずく」を逆に読んで「死」を連想させる「し」を取ったもの)、直哉がかつて母と暮らしていたマンションで、直哉と共に2人で暮らしていた時期がある。
その後、健一郎の資産約9億円と、約6億円相当の「櫻七相図」のうち6枚、合計15億円と引き替えに、中村家は雫の身柄を諦める事に同意。以後「夏目雫」として普通の生活を送れるようになり、藍や圭の妹として、改めて夏目屋敷で暮らすようになった。なお直哉は「葛」の本名を敢えて知らないようにしており、中村家との関係を隠すためにも、直哉と雫は、健一郎の死期に夏目家でお互い“初対面”したことにしている。芸能活動を行っているのは、かつて自分を救ってくれた直哉に恩返ししたいと思い、金を貯めているため。また藍や圭も、健一郎と直哉が雫を救った事に気付いていた。
VI章では、世界で活動する稟の付き人のように行動しており、稟と共に真琴と再会している。
鳥谷 真琴とりたに まこと
声:五行なずな
T158 B90/W58/H89 2月14日生まれ。
弓張学園3年生。美術部の現部長。直哉とは1年生の時からのクラスメイト。
自ら「傍若無人」を称し自分勝手に振る舞うように見えて、実際は繊細で優しい性格。直哉が裕福でないのを知っており、キマイラにやってきた直哉に、よく「試供品」として、試しに作ってみた菓子などを与えるなどのサービスをしている。「貸し」「借り」ということに非常にこだわり、他人に「借り」を作る(単純に善意として受け取る)ことをよしとしない。逆に他人に「貸し」を作ったときは、その代償を求める事もある。勘が鋭く、周囲で秘密に計画されていることをすぐに察することが多い。だが、自分自身の行動はいつも「空回り」と称している。
自分が通う、弓張学園の校長である鳥谷紗希の実娘で、紗希が中村家に嫁いでいたときに生まれたため、元の氏名は「中村真琴」。紗希の離婚時に親権を引き取られて「鳥谷真琴」になったが、異母弟として中村家で一緒に育った圭は夏目家に預けられ、引き離されることになった。さらに紗希が学園のことなどにかかりきりで、非常に冷たい交流しかなかったため、母を嫌っている。そのため鳥谷の実家を出て、従姉妹の鳥谷静流がオーナーとして営む喫茶店「キマイラ」でアルバイトしており、そこの2階で下宿生活して、生活費や学費まで自分で稼いでいる(ゆえに倹約家でもある)。ただ「夏目圭として幸せにやっている」圭と直接接するようになったため、過去ほどには母のことを憎んでいないが、依然として紗希とは親子らしい会話は全くせず、「櫻達の足跡」の事件時にも、学園の売名のために美術部を利用されたと思い、紗希のことを人間らしい感情がない人物のように考えて警戒している。
美術部部長として、2年生がおらず、部員の少ない美術部を何とか存続させようと頑張っている。直哉の絵に強い思い入れがあり、自分たちが1年生の時には、強引に直哉を美術部に入れようとして、彼を美術室に拉致したほど。その後、彼が絵を描かなくなった原因を何となく察したが、それでも直哉に再び絵を描いて欲しいと願っている。そのため、部員でもないのに美術室に入り浸っている直哉を黙認する一方、部の活動に何かと直哉を巻き込もうとする。また元中村家の人間として、直哉や夏目家と中村家の関係などをある程度知っている。
以前は油絵も描いていたが、現在はキマイラのオーナーである静流の影響などにより、陶芸を中心に部活動を行っている。また「つきのうさぎ」のブランド名と「白州 兎子しらす うさぎこ」の名で、コーヒーカップなどの生活雑貨を作り、キマイラ店頭などでの販売や通信販売をして、生活費や学費の足しにしている。それらの品の見た目、生活雑貨としての機能性、利便性などを含めた完成度は直哉も絶賛するほど高く、通信販売でもすぐ売り切れになるという。さらに、キマイラで出すメニューを自分で考えて作ったり、飴を焼くための板金から自分で作ったりするなど多芸だが、真琴自身は「器用貧乏」と言っている。
VI章では、月刊の美術雑誌アートスクールの編集者として、「櫻達の足跡」に起こった事件を取材するため東京から弓張に再訪し、直哉と再会。世界的な芸術家となった稟よりも、未だに直哉のほうが天才だと信じており、「櫻達の足跡」の事件後に直哉が何かをするつもりでいる事に素早く気付き、協力もしている。
氷川 里奈ひかわ りな
声:藤森ゆき奈
T153 B92/W58/H86 9月4日生まれ。
弓張学園1年生。稟が弓張市を去った後に、直哉と出会った幼なじみ。比較的おとなしいが、言うことはしっかり言う性格で、優美などの発言にツッコミを入れることが多い。普段は社交的な常識人だが、直哉や優美の前ではおどけた態度を見せることもある。レズビアンを公言する優美から溺愛されており、里奈も優美は親友と思っているが、里奈本人の性的嗜好はいたってノーマル。
直哉と初めて出会った幼い頃、彼に絵の弟子入りを頼んだが、直哉が断ったため、直哉の“精神的な妹”を自称するようになる。以後は妹後輩として、直哉とは幼なじみかつ友人として、付かず離れずな距離を保っている。その間(弓張学園入学前)に、直哉のマンションに遊びに行ったことなどがあり、直哉の友人である圭とも出会っている。また直哉も、里奈の妹であるルリヲに会うなどしている。
弓張学園入学後、優美に連れられ、新入部員として弓張学園美術部に入部する。公募展などには興味がなく出展していないが、以前から直哉や圭も評価するほど、絵のレベルは非常に高い。糸杉に強い思い入れがあり、夏休みでの「櫻達の足跡」完成後は主に、学園の屋上からの風景画を描いており、再び桜が咲く季節になったら、屋上から見える桜と糸杉の森を描きたいと言っている。
太陽光に弱い体質のため、いつも日傘を持っており、私服の時は、太陽光を反射する白い服ばかり着ている。太陽光に弱いのは、かつて病気のために飲んでいた薬(劇中ではUFT サンフラルSと表記されている)の副作用で日光過敏症なため。その後の手術により里奈の病気は治癒したようで、病院通いや薬を服用しているような様子は特に見受けられないが、依然として太陽光を避けており、体力もあまりない。
VI章では、優美と共に東京に出てルームシェアしているらしいが、2人がどのような関係で、何をしているかなどは不明。また枕のゲーム『after and another』には、東京の喫茶店でアルバイトをしていて「妹カレー」なるものを考案した氷川里奈というキャラクターが、セリフはないが登場しており、外見も本作の里奈に似ている。時系列的には本作I〜V章の数年後、VI章の数年前にあたるが、本作の里奈と同一人物と解釈すべきかは不明瞭[17]

サブキャラクター

弓張学園美術部関係者

夏目 圭なつめ けい
声:藤神司朗
T159
弓張学園3年生。藍の弟であり雫の兄。直哉、真琴、稟のクラスメイト。美術部員。小柄な体格と美少女顔が特徴であり、藍、雫と3人あわせて「夏目家の美人3姉妹」と言われることがあるほど。また、毎年春の美術部の新入生勧誘や学園祭で女装させられ、「幻の美少女」と噂になっている。
直哉の親友で、中学からの腐れ縁。性格は極めて脳天気で、絵のこと以外についてはとにかく頭が悪いが、その画力は「絶対的美術の素養に恵まれている」と直哉も認めるほどであり、時には寝食を忘れて絵に没頭する。絵画公募展などでの単純な受賞数だけなら、直哉よりも多い。偏差値が比較的高い弓張学園にも、美術の才能を認められ、特別推薦で入学している。
直哉が絵を辞めると言ったときは憤慨し、その後理由も何となく察したが、それでも再び絵を描いて欲しいと願っている。直哉が絵を描いていない間もずっと彼の事を「ライバル」と言い続け、直哉に追いつき、再び描いてもらうために自分も絵を描いていると言っており、直哉と共に、草薙健一郎を超える芸術家になるのを目標としている。また、色々なことで夏目家を助けてくれた直哉を、ヒーローのようにも思っている。
健一郎とは面識がないが彼も憧れの存在であり、かつて健一郎がニューヨークにいたとき使っていたヴェスパ150stdを愛車にして、通学などに使っている。
周囲にはほとんど話していないが、真琴とは異母姉弟で、中村家で一緒に暮らしていた時期がある。その頃は姉弟とも中村家の人間に冷遇され、2人は陰気な話ばかりしていたというが、よく2人で一緒に絵を描いていた。紗希が離婚したとき、圭は夏目家に預けられ、中村姓から夏目姓になった(そのため圭にとって藍や雫は、中村の血を引く近親者ではあるが、母が同じ姉妹ではない[18])。学園では真琴とは、クラスメイトかつ同じ美術部員という形で接している。
川内野 優美かわちの ゆうみ
声:大花どん
T154 B81/W59/H80 7月5日生まれ。
弓張学園1年生。美術部に入部するが、天文部も掛け持ちしている。
男性に対しては容赦がない男嫌いで、毒舌だけでなく肉体的攻撃まで仕掛けることもよくある。一方でレズビアンを公言しており、幼なじみの里奈へ異常なほどの愛情を注いでいるほか、他の美少女の百合関係や水着姿を妄想などするだけで、興奮して鼻血を出す事もある百合脳であり、下ネタを連発する事も多い。里奈に親われている直哉を邪険にしているが、その人となりや、かつて彼が里奈にしてくれたことをよく理解しており、男の中でも直哉のことは本気で嫌っているわけではなく、直哉に興味を抱いてかなり彼の絵のことを調べている。ただ、里奈など周囲からの好意に対する直哉の鈍感さなどには苛立たせられている。
幼い里奈と一緒にいたときに直哉とも出会っており、直哉も幼なじみにあたる。だが当時の優美はずっと男勝りで髪も短かったため、直哉は優美のことを男の子だと勘違いしていた。そのため弓張学園で久しぶりに再会した時、優美は直哉のことに比較的早く気が付いた一方、直哉は優美のことにしばらく気付かなかった。
明石 亘あかし わたる
声:中里圭太
T185。
先代の美術部部長。明石三兄妹の長男。ふざけた性格で、何を言われてものらりくらりとかわしているが、計算高く鋭い洞察力を持つ。留年して学校に残っていると思われていたが、実際には一時期休学して、卒業を先延ばししていた。
建築に興味があり、1年生の頃に弓張学園教会の建築に感銘を受け、その頃教会の正田神父と、熱心に教会の建築について話している。その後正田神父に頼み込み、草薙健一郎が残した「櫻達の足跡」の設計図のコピーをもらっている。それから小牧と小沙智、そして2人を救ってくれた正田神父を喜ばせたいと思い、「櫻達の足跡」の再現を考え、数年がかりで準備を進めていた。その準備のため、停学になるほどの騒ぎを何度か起こし、卒業まで保留していた。
また以前フリッドマンより、葛(雫)を匿う事になった直哉を監視する仕事を引き受けたが、それが切っ掛けで「櫻七相図」の制作に協力した。この時「櫻七相図」制作のため直哉が行った手法が、明石に「櫻達の足跡」制作手法のヒントを与える事になった。
VI章では片貝が語るところによると、アダルトビデオや低予算映画の監督になっているとの事。
タキザワ・トーマス・ネーゲル・ジュンペー
声:野☆球
フランスからの交換留学生。方言の混じった日本語を、なぜか英語混じりで流暢に話す。エロいことに全てをかけるような性格で問題を起こすが、それでも絵の才能はあり、美術部に入部することになる。だが、入部しても女生徒の体を嘗め回すように見ているだけで、ほとんど活動らしい活動はしていない。
VI章では、ブルバギに所属して活動している。
若田 清二郎わかた せいじろう
声:真木将人
弓張学園の非常勤美術講師で、美術部の名目上の顧問(非常勤講師は顧問になれないという学園規定のため)。ちゃらんぽらんな性格で、美術部の人間にも、美術を教えている様子は見受けられないが、実際には生真面目な教師だという。「冷やさなければならない特殊な画材」を保存するためという名目で、私物の冷蔵庫を持ち込んでいるが、実際にはそんな特殊すぎる画材は使っておらず、冷蔵庫の中には若田用の豚丼が入っている。さらにはガスコンロなどまで持ち込んでおり、直哉、購買のおやっさんと3人で結託して、自分たちの昼食作りに使わせている。
かつて弓張学園の学生でもあり、当時顧問だった健一郎の教え子で、さらに健一郎と同じ大学にも通った。そのため健一郎に呼ばれ、夏目屋敷に出入りしていた事もある。
VI章では、直哉と入れ違いで弓張学園から別の学校に異動しており、電話番号も変わっていたため、直哉からは連絡が取れなかった。だがその後、久しぶりに若田の方から直哉に電話をかけてきて、結婚を考えていることなどを告げている。この時、IV章で健一郎が若田に語った人生観なども、意識してか無意識にか、健一郎が言った事とは教えずに語っている。

弓張学園学生

明石 小牧あかし こまき
声:雪村とあ
亘の妹で、小沙智の双子の姉。学園の生徒会長であると同時に、弓張学園敷地内にある弓張教会の日曜学校などで、子供達を相手にしたシスター役なども臨時で務める。穏和でおとなしい性格。真琴の友人。
かつて千年桜を見た事があると言い張り(ちょうど稟が千年桜を咲かせた時期にあたる)、周囲から嘘つき呼ばわりされたが、そこを正田神父に救って貰ったため、正田のことを非常に慕っている。
明石 小沙智あかし こさち
声:歩サラ
亘の妹で、小牧の双子の妹。生徒会副会長で、小牧と一緒に弓張教会のシスター役も務める。姉よりもきつい性格。学園でよく騒ぎを起こしている亘のことを嫌っており、亘や、友人である真琴が所属する美術部のことも苦々しく思っている。
小牧を救ってくれた正田神父の事を非常に慕っている。
弘瀬 琢磨ひろせ たくま
声:やじまのぼる
天文部に所属し、直哉や圭たちとは顔見知り。弓張学園始まって以来の天才といわれている。 の処女作『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』の主人公であり、時系列的には『H2O』の主な舞台である沢衣村から最初に去った後にあたる。
成績が良すぎて真面目すぎるということにより直哉から「とても変態」と言われているが、「せめて普通の変態にしてくれ」と返している。
中里
直哉の同級生。直哉には「男子生徒A」 とモブ扱いされている。
一宮
直哉の同級生。直哉には「男子生徒B」 とモブ扱いされている。
片貝 巧実
声:葵海人
直哉の同級生。直哉には「男子生徒C」 とモブ扱いされている。
だがVI章にも登場し、互いに弓張に残った者同士として、時々直哉と酒を飲んでいる。ボイスがあるのはVI章のみ。
東浪見
直哉の同級生。直哉には「男子生徒D」 とモブ扱いされている。

主人公の関係者

草薙 健一郎くさなぎ けんいちろう
声:牛蛙キタロウ
直哉の父。序章開始時点で故人。
「横たわる櫻」という絵画にて、世界的最高峰の絵画公募展である、ムーア展で日本人初の最高金賞プラティヌ・エポラールを獲得し、世界的な画家として有名になる。その一方で「商業美術家」「山師」などと呼ばれるほど金に汚かったため悪評も多いが、それでも画家としての名声や評価は揺らいでいない。空虚感の込められた絵を、非常に長い筆で、強い腕力により支えつつ柔らかく描く事を画風とする。
弓張学園美術部のOB。また、鳥谷紗希と同じ美大に通い、彼女とは友人、あるいは恋人だった時期があるが、自由奔放すぎるため愛想を尽かされたという。卒業後は海外を転々とした後に帰国して、腐れ縁のような状態が続いていた紗希の口利きにより、弓張学園の非常勤美術講師となる。その時に、弓張の学生だった水菜と出会い、水菜の冷めたように真理を見る目、水菜が話す詩や哲学などの話から、彼女に興味を持つ。やがて水菜を取り巻く環境の事を知り、彼女を救う事を決意する。
金に汚かったのは水菜と、その後に出会った雫を救うための金を工面するためで、国外では主にニューヨークチェルシーを中心に活動していた。だが、ムーア展で受賞して世界的に認められるようになったのは、皮肉にも水菜の死期だった。有名人になってからは、女関係が派手などのゴシップが絶えず、「女であいつを悪く言うヤツはいない」と直哉が評したほどモテたが、実際には水菜と出会ってからはずっと水菜一筋を貫き通しており、彼女の死後も再婚を考えた事はない。
直哉には幼い頃から、絵の英才教育を施しており、自分が活動するニューヨークで育て、そちらの学校に進学させる予定だった。だが妻の水菜が体調不良で帰国し、その後を追って直哉も帰国すると、水菜をひとりにさせないため、仕事でニューヨークを離れられない自分の代わりに、直哉を日本に留まらせている。
序章が始まる約6年前、水菜の様態を見るため日本に一時帰国していたとき、偶然見つけた稟の落描きを見てその美術の才能に驚愕し、短期間だが彼女を“弟子”にして芸術論などを教えている。また雫(葛)とも出会い、その後中村家から匿うため、雫を弓張市からニューヨークに連れて行って、共に生活するようになる。
序章が始まる約1年前に、病気のため死期が近くなった状態で帰国し、そのまま入院。その時、雫の身柄を直哉に預けた。そして、雫を救うために直哉が描いた「櫻七相図」の6枚を見て満足し充実感を覚え、その数ヶ月後(序章開始直前)に死去した。
草薙 水菜くさなぎ みずな / 中村 水菜なかむら みずな
声:かわしまりの
健一郎の妻で、直哉の母。旧姓は中村。健一郎よりも早くに死去している(稟が弓張市にいたころだが、稟と直哉が親しくなったときには入院していたため、稟とは会ったことがない)。健一郎との結婚前を描いたIV章で登場しているため、作中ではほぼ「中村水菜」の名で出ている。
夏目屋敷で、藍と共に暮らしていた時期があり、藍からは「水菜姉様」と呼ばれ、非常に慕われていた。その頃は弓張学園に通っており、秀才として有名だったが、体育と音楽の授業は嫌いだったため、よく屋上でサボっていた。そこでよく、非常勤講師だった健一郎と顔を合わせるようになる。学園で宮沢賢治の詩集『春と修羅』を読んでいたとき、宮沢賢治研究の知識もないのに、詩にゴッホの影響があるのを健一郎が言い当てたこと、また健一郎が話す国外の話が好きで、彼に興味を持つようになる。
その一方で水菜は「中村家の血を薄めないため」という理由により、埋木舎と呼ばれていた屋敷(後の夏目屋敷)に閉じ込められ、中村章一の妾として犯されており、さらに学生でなくなった時には、章一の子を孕ませられることになっていた。水菜本人は、将来は自分と同じ運命となる藍だけでも救いたいと思い、将来は弁護士になろうと必死に勉強していた。
そんな境遇を知った健一郎に救われ、駆け落ちのように逃亡して健一郎と結婚、その後直哉を出産する。水菜は中村家からは「借金」として扱われ、健一郎は水菜のための金策に翻弄する事になる。
健一郎と結婚後、彼や直哉と共に日本と海外を往復していたが、ニューヨークにいたとき、体調不良となる。健一郎には仕事のためニューヨークに残るように告げ、自分は帰国。その後、義理の祖母であり水菜の保護者でもあった夏目琴子の死後、水菜を追うように帰国してきた直哉と共に弓張市のマンションで暮らしていたが、入院し、復調すること無く死去した。また彼女の死が健一郎に「横たわる櫻」を、直哉に「櫻日狂想」を描かせる切っ掛けとなった。
なお夏目家に引き取られ、藍の姉ということになっているため、旧姓は「夏目水菜」と直哉が言う場面があるが、藍との正確な血縁関係や(互いに中村の血を引いているはずのため、近親者ではある)、水菜が一時的にも夏目姓になったのか、すぐ草薙に籍を入れたのかなどは不明。
夏目 琴子なつめ ことこ
声:沢野るい
健一郎の祖母で、直哉の曾祖母。序章開始時点で故人。IV章の回想シーンの時点では98歳だがそれでも矍鑠としており、夏目一家というヤクザの現役女組長として君臨している。
水菜と藍が住まわせられていた屋敷(後の夏目屋敷)を、健一郎の機転と絵の力、そして組の力によって藍ごと乗っ取った後、その屋敷で暮らすようになる。さらにこの事件を切っ掛けに中村家との抗争を再燃させ、中村家の力を大きく衰退させた。
健一郎や直哉など男には厳しかったというが、藍や雫などには非常に優しく、よくなつかれていた。また琴子は水菜の真の強さを見抜き、彼女の事も気に入っていたという。
直哉が夏目屋敷で暮らしていた4歳までは存命で、直哉や雫も琴子のことを記憶している。III章 A Nice Derangement of Epitaphsの回想シーンによると、103歳で死去したとのこと。
マーティ・フリッドマン
声:やじまのぼる
ムーア財団の上級キュレーターで、健一郎の遺産管財人。生前の健一郎がアメリカで出会った人物で、時にビジネスパートナー、時に敵対者として、長い付き合いをしている。日本語を流暢に話し、日本の美術文化にも非常に詳しい。
マサチューセッツ州アマーストの出身で、Umass卒業後、金融業界に身を投じたあと、ムーア財団に入る。そのため当初は美術の専門家ではなかったが、審美眼は高い。「金になることでしか動かない」「美術も、金になるから扱っているだけ」と本人は言っており、実際金の事にはがめつい。健一郎が病気のため帰国し、直哉の元に雫(葛)がやってきたときに日本に現れ、直哉が雫を助けるために「櫻七相図」を描く手助けをしたが、その取り引きのマージンでしっかり稼いでいる。さらに人を煙に巻くように嘘を言う事もあるが、健一郎は「金にならないことも良くやっていた」「根は良いヤツなんだろう」と表している。また「埋もれている、優れた才能を持つ芸術家を見いだしたい」という思いもある模様。ムーア展では、エラン・オタリを受賞した圭の才能を授賞式で賛美した後、圭が搬送された病院の電話番号を藍に知らせ、「Damn it!」と吐き捨てた。
また健一郎から、稟の隠された才能について聞いており、直哉と圭がノミネートされた会場に、特別に見学者として稟を招いている。その後、稟が絵の才能を復活させたときは、公募期間が終わっていたにもかかわらず稟の作品をムーア展の選考にねじ込ませた結果、彼女がプラティヌ・エポラールを受賞することになる。それから、稟が海外で活動できるように取りはからった。

ヒロインの関係者

すい
声:鈴谷まや
神出鬼没の謎の少女。非常にすばしっこい上、常人離れしたジャンプ力などがある。エキセントリックな言動が多く、本気とも冗談とも取れないような性的発言をするところは雫に似ている。
「櫻達の足跡」の制作作業中、明石が一時倒れ、真琴達美術部員が到着する前にも現れて、正確無比に直哉の作業を手伝っている。
正体は、失った母親を蘇らすため稟が咲かせようとした千年桜を、雫が伯奇の力で吞み込んだ後、強すぎる稟の思いが雫の身体に留まっていられず、母の代わりに稟が連れ回していた球体関節人形の姿をもとに出現した存在。そのため雫の性格の一部と、稟が持っていた尋常ならざる絵画能力や記憶の一部などを受け継いでいる。「吹」の名は、稟の実母に由来する。
当初は雫にしか見る事ができない存在だったが、雫と共にニューヨークにいた健一郎も、何となくその存在を感じ取る事ができるようになった。その後、直哉が預かっていた、稟のアルバムに挟まっていた千年桜の花びらを、直哉が稟の家の跡地に蒔いた事がきっかけで実体化し、千年桜の花びらに触れた直哉や、千年桜をモチーフにしたとされる「櫻達の足跡」を作ったり見たりした事がある人間に認識できるようになった。一方、「櫻達の足跡」を見たことがない人間には認識できない。
V章で起こった事件を切っ掛けに、雫が感情の制御が出来なくなったため、吹は姿を消し、その記憶や能力は御桜稟の中に戻った。
御桜 雄三みさくら ゆうぞう
御桜稟の父。かつて画商として仕事をする傍ら、自らも絵を描いていた。
病弱だった母を稟から引き離し、その直後に母は死去。さらに稟を強引に弓張市から自分の実家に引っ越させたため、稟から恨まれている。
だが実際には、火災により稟の母はそれ以前に死んでいた。その母に見立てた人形を稟が連れ回していたため、稟が心を病んでしまったと思ったため稟と人形を引き離し、またその記憶が蘇らないための措置だった。
自分自身は弓張市に残っており、III章によると、直哉と同じマンションの、かつての自宅の跡地が見える、別の部屋に住んでいる。
御桜 吹みさくら すい
声:萌花ちょこ
御桜稟の母。自宅の火災で、約6年前に死去。だが稟はその後、母を人形に見立て、車椅子に乗せて“散歩”させるという逃避状態にあった。
稟の父は、そんな状態の稟と人形を引き離し、さらに稟の記憶が蘇るのを防ぐため、弓張市から稟を引っ越させ、母は自分が引き離した後、病気で死んだと稟に告げている。また直哉も、稟から手紙が来ても返事を書かないなど、距離を取って母の記憶が蘇らないようにしていた。
直哉たちの前に現れた謎の少女「吹」の名は彼女に由来する。だが直哉は御桜吹のことを「稟のお母さん」と呼んでおり、稟も母の記憶を失っていたため、「吹」の名の由来をずっと思い出せなかった。
鳥谷 紗希とりたに さき / 中村 紗希なかむら さき
声:桜川未央
弓張学園校長で、真琴の実母。結婚し、真琴を生んだときの姓は「中村」で、III章の回想シーンおよびIV章ではその名で出ているが、離婚したため他の場面では旧姓の「鳥谷」になっている。
草薙健一郎と同じ美大の出身で、専攻は日本画であり、「狩山 青鷺かりやま せいろ」の名でいくつかの作品を残している。健一郎とは友人で、一時期恋人だった事もあるが、健一郎によると、自由奔放すぎる健一郎に愛想を尽かしたという。卒業後、美術館のキュレーターにならないかと誘われるが、その時には結婚が決まっていたため、断っている。
鳥谷家は当時名の知れた貿易会社だったため、政略結婚のような形で中村家に嫁くことになり、中村姓になった後、中村家が経営する弓張学園の学年主任となる。その時にも、健一郎とは腐れ縁のような関係が続いていて、健一郎を弓張学園の非常勤美術講師として雇い入れるために口利きしている。
II章では、健一郎が勝手に教会の改修を行ったため、自分が健一郎を解雇したと語っているが、辞表も受け取っており、「櫻達の足跡」公開際には、健一郎は自主退職していたものとして扱われた。だが健一郎が弓張学院を去った実質的な理由は、彼が水菜を救うため、当時学園を経営していた中村家と争ったためである影響が大きいことがIV章で明かされている(教会の改装時期と、健一郎たちと中村家の抗争の時系列については記述が曖昧)。
III章の回想シーンでは、中村家と対立する夏目家の藍であっても、普通に受け入れられるよう弓張学園を変える決意を、藍本人に語っている(当時、紗希はまだ中村姓で、弓張学園教頭)。実際、自分が弓張学園校長になってからは、後に“弓張のカミソリ鳥谷”と言われるようになるほどの辣腕を振るい、弓張学園から中村家の経営者を一掃して複数オーナー制とし、事実上弓張学園を乗っ取って、章一と離婚した。だがその結果、鳥谷家の実家は中村家の目の敵にされて没落し、紗希の兄が小さい店をやっているだけになったという。しかし藍を学生として受け入れ、さらにその後彼女を教師として採用したため、藍には非常に感謝されている。
このように教育者として誇りをもつ一方、実の子に対しては感情を素直に示せないなど不器用さが目立ち、自ら「母親としては失格」と言っている。離婚時に実娘である真琴の親権は引き取ったが、紗希の実子ではない圭は、夏目家に預けた。そのため、弟である圭を引き離されたと思った真琴からは恨まれることになり、母子の交流もほとんどなく、紗希も弁明していないため、真琴からは嫌われている。だが実際には圭や、圭を生んだ(生ませられた)霧乃のことは決して憎んでおらず、逆に2人の境遇に同情して、色々と便宜を図っている。
VI章でも校長として在任しており、直哉を非常勤講師として雇い入れるために口利きし、彼の上司となっている。また、姉妹校の女子校で発生したトラブルを解決させるため、藍を一時的にその学校に派遣している。その後、藍との間で交わした、問題が解決して藍が戻ってきたら直哉を正規雇用するという約束を守った。
中村 章一なかむら しょういち
真琴と圭、さらに雫の実父で、紗希の元夫であり(正妻だった紗希との間の子は真琴のみ)、弓張学園の元理事。中村製薬の会長。中村家当主として、弓張市で大きな力を持っており、非常に傲慢。
中村家の血と伯奇の伝承、それによる中村家の勃興を信じており、埋木舎(後の夏目屋敷)に水菜や藍を囲って、さらに水菜などを犯していた。だが草薙健一郎と夏目琴子および夏目組の力によって、水菜や藍ごと屋敷を奪われ、さらに夏目組との抗争などによって、中村家の力を大きく衰退させた。
そうやって衰退した中村家の力を取り戻すため、伯奇の力を持った雫(葛)の身柄を狙っていた。
鳥谷 静流とりたに しずる
真琴の従姉妹。鳥谷紗希にとっては姪にあたる。真琴の両親が離婚し、真琴が母の実家である鳥谷家で住むようになってからの一番の理解者。コーヒー修行のため海外に出てから帰国し、弓張市の喫茶店「キマイラ」のオーナーとなって、後に真琴をその店でアルバイトさせ、下宿させている。だが放浪癖があり、コーヒー豆などの素材や、真琴が陶芸で使う釉薬などを手に入れるため旅に出ていることが多く、さらに極度の方向音痴のため、店にはなかなか戻ってこない。
陶芸を行っており、「雪景鵲図花瓶」という骨董品風の花瓶を作った事がある。真琴も、静流の影響で陶芸をするようになった。
恩田 霧乃おんだ きりの
声:こたつみやこ
圭と寧の実母。中村家の関係会社で働いていたところ、章一に目を付けられて犯され、圭を生まされたあと、圭を取り上げられる。
その後、圭には近づかないと確約させられるものの、紗希の援助によって別の街に移り住み新たな生活を始める。またもう一人の子として、娘の寧を生む。
だがさらなるトラブルに遭い、シングルマザーとして傷心のまま弓張市に舞い戻ってしまう。そこで偶然キマイラの近くにいたところ、ビラ配りをしていた真琴にコーヒー無料券をもらって、その美味さに心を癒やされ、キマイラの常連となる。
本人は何も話さなかったが、顔立ちなどが寧だけではなく息子の圭にも似ていたため、真琴や直哉に、圭の実母だと気付かれる。
恩田 寧おんだ ねい
声:藤神司朗
霧乃の娘で、圭の異父妹。だが圭と寧は、互いに存在を知らない。
非常におとなしく、無口な性格。本間麗華の子によるイジメに遭い、将来障害が残る可能性があるほどの大怪我を負う。そのリハビリのため弓張総合病院にいたところ、正田神父に会うため病院に来た直哉と偶然出会う。その時、直哉本人が自分の怪我でリハビリしていた経験があったことなどから、直哉と打ち解けて会話するようになる。
VI章では弓張学園1年生となっており、障害もなく健康体のように見える[19]。この時寧は、桜子やルリヲたちによる美術部体験会が行われている様子を知り、もし正式に美術部ができるのなら入りたいと直哉に話している。
本間 麗華ほんま れいか
旧姓は中村で、中村章一の妹。中村家の人間として根拠のない肥大化したプライドを持ち、以前から鳥谷家出身の紗希と、その娘である真琴をいびっていた。その後、弓張学園から中村家を追い出したうえ、“金になる”絵を描いてくれる圭を中村家から奪ったため、紗希達を更に憎むようになる。
モンスターペアレントとして有名で、とてつもなく自己中心的な性格。自分の子が寧をいじめて大怪我させた際、自分の子もその時に受けた僅かな怪我をネタに脅迫し、多額の賠償を霧乃に要求する。さらに自分の子供が弓張学園の日曜学校でケンカを起こしたとき、子供を叱った真琴を平手打ちしたという。
その後、過去に圭が描いた絵などを狙って、霧乃や真琴を利用しようとする。
末竹すえたけ
本間麗華に雇われている専属顧問弁護士の女性。だが、麗華の無茶な要求に振り回されて疲弊している。
一方美術品コレクターとして、白州兎子の作った「四つの星の花瓶」を高く評価しており、手に入れたがっている。
氷川 ルリヲひかわ ルリヲ
声:桜川未央
氷川里奈の妹。里奈と優美という姉同士の仲が良いこともあって、ルリヲと、里奈の妹である鈴菜という妹同士でも仲が良い。だがルリヲの性格は里奈とは全く異なっており、ルリヲがいい加減で適当なことを言っては、鈴菜にたしなめられる事が多く、里奈と優美の関係性とは全く逆。
直哉と里奈が出会った後、ルリヲも直哉と顔見知りとなり、直哉のことを「草薙ちゃん」と気軽に呼ぶようになって、鈴菜と共に美術部の活動などに顔を出したことがある。
VI章では成長し、次年度からの弓張学園への入学が決定している状態で直哉と再会して、また気軽に接している。その後桜子に、過去の美術部についてなどを話している。
川内野 鈴菜かわちの すずな
声:きのみ聖
川内野優美の妹。お嬢様のような言葉遣いをする、おしとやかで常識人かつ、しっかり者な少女。ルリヲの友人だが、時にルリヲや、更に姉である優美の母親のように振る舞うこともある。
VI章では成長し、次年度からの弓張学園への入学が決定している状態で直哉と再会。性格はほとんど変わっていないが、直哉の、周囲の女子からの好意に対するあまりの鈍感ぶりに「お姉様が(里奈からなどの好意に気付いていなかった)草薙様を見てイライラしていた気持ちもわかりますわね」「草薙様は、一度お姉様に刺されていたら良かった思いますわ」などと、物騒な事も言っている。
丘沢おかざわ
かつて優美と同じ学校に通っていた、彼女の男友達のうちのひとり。優美が他の男子とケンカになったとき、優美を守るためナイフまで持ち出して、停学になっている。
学校卒業の日、優美は里奈のことが好きなことを知りつつ優美に告白して振られ「お前とはずっと友達だよ」と優美に言われている。その後、県内トップクラスの学校に進学したという。
III章 ZYPRESSENで直哉と里奈がつきあい始めた後、優美と再会している。

弓張学園関係者

正田 明まさだ あきら
弓張学園内にある教会神父。春休み前に倒れ、弓張総合病院に入院している。高齢なこともあり、本来なら代わりの神父が派遣されてくるのだが、明石姉妹の強い希望と校長の口添えにより、先送りにされている。
かつて弓張学園で非常勤講師をしていた草薙健一郎と面識があり、その時に教会の改装について健一郎と話しており、健一郎のデザインの元に正田が希望していた改装が行われた。
その後健一郎が辞職(実質的解雇)されたため、内装の改装と共に描かれる予定だった、外装にあたる壁画「櫻達の足跡」が完成する事はなかった。正田は健一郎に、いつかこの仕事をやり遂げるために戻って来ると聞かされていたが、皮肉にも正田は、死期が近くなって入院した健一郎と、病院で再会する事になった。
正田は「櫻達の足跡」の図面を健一郎より手渡されており、自分に会いに来た直哉に渡している。またそれ以前、教会の建築についてよく話すようになった明石亘に頼み込まれて、彼にもその図面を見せてコピーを渡しており、明石が「櫻達の足跡」を作り上げようと思う事になった。
村山むらやま
VI章で登場。弓張学園の理事のひとりで、ゼネコンからの出資者。ブルバギを使って「櫻達の足跡」の改変を主導する。その時、かつて「櫻達の足跡」を完成させた直哉が妨害してくるのではないかと圧力をかけ、警戒する。
井上いのうえ
VI章で登場。弓張学園の理事のひとりで、弓張総合病院からの出資者。村山が勝手に主導して行った「櫻達の足跡」の改変を快く思っていなかった。そのため直哉主導による、さらなる仕掛けを認めて協力する。

その他の人物

長山 香奈ながやま かな
声:小倉結衣
弓張学園の近くにある、桜ヶ丘学園の女学生。「櫻達の足跡」「櫻七相図」が公開された後、直哉の周囲にストーカーのように現れ、直哉が長らく絵を描いていなかった理由、「櫻達の足跡」「櫻七相図」のことなどについて詮索してくる。
本人は直哉や、弓張を去る前の稟とは小・中と同じ学校で、何度もクラスメイトだったと主張していたが、当時は太っておりメガネをかけていたうえ、直哉とも稟ともほとんど会話がなかったため、2人ともなかなか思い出せなかった。
絵を描いているが、直哉の「櫻日狂想」を見たことにより、自分に天才のような才能がない事を自覚させられた一方で、アーティストとして成功することを諦められず、そのためには手段を選ばない。その手段のひとつとして注目を集めるため、地下アイドルとしても活動している。ゆえに女優として成功しており、なおかつ直哉の側にいる夏目雫を嫌っている。
その一方「櫻達の足跡」の枝のタッチが草薙健一郎のものとも草薙直哉のものとも異なる事(実際、枝は明石が健一郎のタッチを再現したもの)、「櫻七相図」も健一郎ではなく直哉が描いた事を疑うなど、美術の審美眼は優れている。だが本人は、価値もないのに世の中に認められる「クソみたいなジャンク」までわかってしまうため、苦痛も感じている。
直哉に対しては、憧れ、嫉妬、自分にとっての邪魔者などといったものが入り交じった、複雑な感情を抱いている。そのため、直哉の腕を壊した者を恨んだり、直哉が絵を再び描き始めたと喜ぶように見せたり、絵を描く直哉は自分が成功する上での“邪魔者”と呼ばわるなど、時々で矛盾するような態度を見せている。
VI章では、ブルバギに所属して活動している。
柊 ノノ未ひいらぎ ののみ
声:秋野花
居酒屋などが多い、弓張市の泪川なみだがわドヤ街にて、かつて草薙健一郎がよく通っていたという居酒屋にて「バイト」をしていると自称する少女。だがどう見ても子供で、アルバイトできるような年齢ではない。
VI章では弓張学園の学生として登場。さらに、直哉がよく行くようになったその居酒屋で実際にアルバイトしている(その店で10年以上働いていると語っている)が、そんなバイトをしている事が知られると退学になると秘密にしており、学園で彼女に気付いた直哉にも口止めしている。学園ではメガネをかけているが、度が入っているのか変装用なのかは不明。
母親は別の店(スナック)をやっている。
村田 清彦
現代ポップアートの旗手と言われる。V章で直哉、圭と共に、ムーア展にノミネートされ、会場で直哉と話した画家のうちのひとり。エラン・フォクを受賞する。ニューヨーク近代美術館ロサンゼルス現代美術館に作品が展示されているほどの人物。前年度に、芸術選奨文部科学大臣賞も受賞している。以前、健一郎にはニューヨークで世話になったらしい。
坂本 彰三
V章で直哉、圭と共に、ムーア展にノミネートされ、会場で直哉と話した画家のうちのひとり。村田清彦の知人。海外を中心に活動しており、フランスの芸術誌にて“世界で最も影響力のある100人”2001年度版に選ばれたことがある。
宮崎 破戒
V章でムーア展の受賞作会場にて直哉、村田、坂本が会話をしてくるときに出てくる画家の名。生まれは日本だが、幼少期からイギリスで過ごし、ロンドンで活躍してきた。以前ムーア展にてアルジャン・ドファンという賞を獲得したことがあり、草薙健一郎と並び称される人物。

伝承の人物

中村 義貞なかむら よしさだ
声:きのみ聖
里奈、優美の夢に出てくる、鎌倉時代頃の武家の子。当時の中村家当主である時綱の嫡男。当時の伯奇に惹かれ、彼女を連れて逃げようとするが、追っ手に殺されてしまう。その夢の中では、優美が義貞になっている。
伯奇はくき
声:雪村とあ
里奈、優美の夢に出てくる、鎌倉時代頃の伯奇。義貞の影響で心を持つようになり、伯奇としての力を失っていく。義貞が死んだ後、自分が吞み込んできた夢を吐き出して命を終えた。その夢の中では、里奈が伯奇になっている。

VI章からの登場人物

咲崎 桜子さきざき さくらこ
声:歩サラ
弓張学園2年生で風紀委員。 陸上部に所属していたが、足を故障したため引退し、目標を失っていた。喫煙室ではなく、屋上でよくタバコを吸っている直哉を注意しにやって来るうち、直哉が自分と同じく目標を見失っているように感じて興味を持つ。また直哉と草薙健一郎、御桜稟の関係や、かつての美術部などについて尋ねるよう他の生徒に頼まれるが、直哉に誤魔化されている。
そんな中に街中で、直哉がルリヲ、鈴菜と偶然再会して話しているところに遭遇し、直哉や稟が共に美術部にいたことを知る。その後、改めて直哉に美術部について改めて問いただすが、明らかに直哉が話したがらないことについては追及しないデリカシーもある。
美術の成績も良かったため、奈津子に相談されて美術部再設立を考えるようになる。
栗山 奈津子くりやま なつこ
声:鈴谷まや
弓張学園学生。非常におとなしく内気な性格であるうえ絵が上手いため、美術の授業中も頼まれると、つい人の絵まで仕上げてしまう。直哉に好意を持っており、対面しただけでどきどきして、はっきりものを言えなくなってしまうことがある。
「うなぎ」という名のイタリアン・グレーハウンドを飼っており、その散歩中、朝の運動でサーフィンをしていた直哉と出会い、「ドキドキするような事をはじめてみるのもいいんじゃないか?」「やりたい事はちゃんと声を出した方がいい」と言われ、美術部の再度立ち上げを、桜子と共に直哉に相談する。

  1. ^ a b c d e f g h i j TECH GIAN 2014年6月号 pp.56-66.
  2. ^ a b c d エンディングスタッフロール
  3. ^ サクラノ詩 --概要--”. 枕. 2015年6月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g PUSH!! 2014年8月号 pp.46-47.
  5. ^ TECH GIAN 2004年5月号 p.209.
  6. ^ PUSH!! 2004年4月号 p.32.
  7. ^ サクラノ詩 第一章 〜春ノ雪〜”. 枕. 2008年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月19日閲覧。
  8. ^ しゅぷれ〜むキャンディ『予約キャンペーン情報』”. 枕. 2014年9月19日閲覧。
  9. ^ TECH GIAN 2014年6月号 p.12. p.62
  10. ^ ビジュアルアーカイブ, p. 31.
  11. ^ ビジュアルアーカイブ, p. 61.
  12. ^ サクラノ刻”. 枕. 2022年4月13日閲覧。
  13. ^ 枕が放つあの大人気作の続編『サクラノ刻』体験版レビュー!! 美少女ゲーム史に名を残すだろう素晴らしい作品なので前作を含めて是非ともプレイしておこう!!”. www.bugbug.news (2023年5月7日). 2024年1月15日閲覧。
  14. ^ サクラノ詩 --人物--”. 枕. 2015年2月11日閲覧。
  15. ^ 制服や背景が弓張学園と同じ。
  16. ^ 『サクラノ詩』の表記だと稟は母親の死後に沢衣村に来たように解釈できるが、『H2O』では沢衣村で母親と同居しているかのような発言をしている。
  17. ^ 広瀬琢磨が大学生時代の話のため時系列は想定できるが、そもそも『√after and another』で里奈が登場するのは、あくまで『H2O』後日談のアナザーストーリーであり、『H2O』本編の続きとすべきかも曖昧。
  18. ^ 少なくとも、圭と雫の父が中村章一であることだけは劇中に記述されている。藍の父も章一かは不明。
  19. ^ この時直哉は、寧に「どこかで見た事がある」「誰かに似ている」感覚を覚えているが、寧が成長していて直哉が思い出せなかったのか、寧の面影に圭と似ているところを無意識に見つけたためかは不明。なお寧がII章に登場するのは、III章で真琴ルートに入ることが確定したときのみ。
  20. ^ III章 ZYPRESSENでは、優美は公民館でこの絵を見たともある。
  21. ^ 製品情報
  22. ^ オダワラハコネ、枕(原作)、2006、「奥付」、『サクラノ詩 -The tear flows because of tenderness.-』、角川書店〈角川コミックス・エース〉 ISBN 4-04-713835-5 p. 186
  23. ^ 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト サクラノ詩 -The tear flows because of tenderness.-”. 角川書店. 2014年9月19日閲覧。
  24. ^ 株式会社双葉社 サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- 公式ビジュアルアーカイヴ(サクラウタ サクラノモリノウエヲマウ コウシキビジュアルアーカイヴ). 双葉社. ISBN 978-4-575-31251-5. https://www.futabasha.co.jp/book/97845753125150000000?type=1 2017年4月30日閲覧。 
  25. ^ 萌えゲーアワード 2015年度 受賞作品一覧”. 萌えゲーアワード. 2016年5月20日閲覧。
  26. ^ 2015年10月発売タイトル月間賞投票”. 萌えゲーアワード. 2016年2月18日閲覧。
  27. ^ 美少女ゲーム大賞2015|総合部門” (2016年2月2日). 2019年6月9日閲覧。
  28. ^ 美少女ゲーム大賞2015|シナリオ部門” (2016年2月2日). 2019年6月9日閲覧。






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