アレロパシーとは? わかりやすく解説

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アレロパシー【allelopathy】

読み方:あれろぱしー

他感作用


アレロパシー

英訳・(英)同義/類義語:allelopathy

植物成長の場を確保するために、根やなどから他の植物の生長抑制する物質分泌する現象。例:セイタカアワダチソウクスノキ

アレロパシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/27 02:22 UTC 版)

アレロパシー英語: Allelopathy)とは、ある植物が他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果の総称。邦訳では「他感作用」という。ギリシア語αλληλων(allēlōn 互いに)+παθος(pathos 感受。あるものに降りかかるもの)からなる合成語である。1937年ドイツ植物学者であるハンス・モーリッシュにより提唱された[1]


  1. ^ a b c d e f g h i j k 義晴, 藤井「4. 植物のアレロパシー」『化学と生物』第28巻第7号、1990年、 471-478頁、 doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.28.4712022年7月18日閲覧。
  2. ^ 藤井義晴『アレロパシー検定法の確立と作用物質の機能』(論文)、京都大学〈農学博士 乙第7890号〉、1992年。doi:10.11501/3061475
  3. ^ 鄭紹輝, 田中利依, 有馬進「ヘアリーベッチのアレロパシーによる雑草抑制効果」『Coastal bioenvironment』第7巻、佐賀大学海浜台地生物環境研究センター、2006年、 9-14頁、 ISSN 13487175NAID 110004735066


「アレロパシー」の続きの解説一覧

アレロパシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:22 UTC 版)

ヒガンバナ」の記事における「アレロパシー」の解説

ヒガンバナ含有されるリコリンは、アレロパシーの作用有し、他の植物の成長阻害する

※この「アレロパシー」の解説は、「ヒガンバナ」の解説の一部です。
「アレロパシー」を含む「ヒガンバナ」の記事については、「ヒガンバナ」の概要を参照ください。


アレロパシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 20:23 UTC 版)

セイタカアワダチソウ」の記事における「アレロパシー」の解説

アレロパシーを有しており、根から周囲植物の成長抑制する化学物質を出す。これはcis-DME(シス-デヒドロマトリカリエステル、methyl dec-2-en-4,6,8-triynoate)という名称で知られアルケン及びアルキンカルボン酸エステルである。 セイタカアワダチソウは、千葉大学教授沼田眞によって日本初のアレロパシーの実験使われ日本植物初めてアレロパシーが認められたことで、日本のアレロパシーの代表的植物として名高く、cis-DMEの働き1977年昭和52年)に沼田によって解明された。沼田眞は、ドイツハンス・モーリッシュ1937年提唱したアレロパシーを千葉のセイタカアワダチソウ実証し1977年論文植物群落他感作用」において「アレロパシー」を「他感作用」の名称で日本初め紹介し、その概念広めた日本植生生態学の父である。 沼田は、セイタカアワダチソウから発見された「cis-DME」(根の乾物中に2.5 %存在)が、セイタカアワダチソウ生えている千葉の土壌にも5 ppm存在し、しかもすぐに土壌微生物分解されることなく地中留まり続ける、アレロパシー物質であることを解明。cis-DMEは、濃度10 ppm超えるとイネ・ブタクサ・ススキの生育地上部地下部共に顕著に抑制する。ただし、これらの種子発芽障害は起こさなかった。一方で、cis-DMEは濃度10 ppm超えると、セイタカアワダチソウ自身種子対する強い発芽障害起こすこのような背景から、それまでセイタカアワダチソウ存在しなかった(cis-DMEに汚染されていなかった)戦後の日本セイタカアワダチソウ急激に広がった沼田論文中で結論付けた日本休耕地侵入したセイタカアワダチソウススキによって抑えられる運命にあることは、沼田一般向けに出版した書籍図説 日本植生』でも触れられている(沼田調査した千葉市耕作放棄地では、耕作放棄されてから3 - 4年一面覆ったセイタカアワダチソウが、3年ススキ劣勢となってしまった)。ただし、乾燥した場所ではセイタカアワダチソウがすぐにススキ抑えられるのに対し湿った場所ではセイタカアワダチソウ優占長く保たれる。これは浸出したcis-DMEの作用よるもの沼田考えている。いずれにしても草原セイタカアワダチソウススキなどの多年生草本優占する状態は長続きせず、遷移においては草原最終段階であり、撹乱火入れ草刈りなどの人為的撹乱)が起こらなかった場合は普通10年程度アカマツシラカンバなどの先駆者侵入して草原から低木林遷移する

※この「アレロパシー」の解説は、「セイタカアワダチソウ」の解説の一部です。
「アレロパシー」を含む「セイタカアワダチソウ」の記事については、「セイタカアワダチソウ」の概要を参照ください。

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