XIRR 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
説明
定期的でないキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。一連の定期的なキャッシュ フローに対する内部利益率を計算する場合は、IRR 関数を使います。
書式
XIRR(範囲, 日付, [推定値])
- 範囲 必ず指定します。収支明細表の日付に対応する一連のキャッシュ フローを指定します。最初の支払いは投資の最初に発生する原価や支払いに対応し、省略できます。最初のキャッシュ フローが原価や支払いの場合、負の値を指定する必要があります。それ以降の支払いは、1 年の日数を 365 日として割り引かれます。値には、正の値と負の値が少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。
- 日付 必ず指定します。キャッシュ フローの支払いに対応する一連の支払日を指定します。指定順序は自由です。日付は、DATE 関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果を指定します。たとえば、2008 年 5 月 23 日を入力する場合は、DATE (2008,5,23) を使用します。日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
- 推定値 省略可能です。XIRR 関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。
解説
- Microsoft Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900 年 1 月 1 日がシリアル値 1 として保存されます。2008 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 39,448 日後に当たるので、シリアル値は 39,448 になります。
- 日付に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- 内部利益率を計算するには、正の値と負の値がキャッシュ フローに少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。そうでない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
- 日付に無効な数値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
- 日付に投資の開始日より前の日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
- 範囲と日付に含まれる値の個数が異なる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
- ほとんどの場合、XIRR 関数の計算で推定値を指定する必要はありません。推定値を省略すると、0.1 (10%) が指定されたと見なされます。
- XIRR 関数は、正味現在価値を返す XNPV 関数と相互に関連しています。IRR 関数の計算結果は、XNPV 関数の計算結果が 0 (ゼロ) であるときの利益率となります。
- XIRR 関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。推定値を初期値とし、計算結果の誤差が 0.000001% になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。反復計算を 100 回行っても、次の数式で表される結果が得られない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
ここで
使用例
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
- Ctrl キーを押しらながら C キーを押します。
- 空のブックまたはワークシートを作成します。
- ワークシートでセル A1 を選択し、Ctrl キーを押しながら V キーを押します。Excel Web App を使用している場合は、使用例のセルごとにコピーと貼り付けを繰り返します。
メモ 結果をパーセントとして表示するには、セルを選択し、[ホーム] タブの [数値] で、[表示形式] の横の矢印をクリックして、[パーセンテージ] をクリックします。
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