推定値(推計値)
推定値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 06:44 UTC 版)
自国財と外国財の代替の弾力性は即ち、「貿易の価格に対する弾力性」とも解釈できる。CGEモデルでは、同質財の貿易モデルよりも現実的な(より値が小さい)「貿易の価格に対する弾力性」が得られる。論文によって「貿易の価格に対する弾力性」が大きく異なり、そのおおよその大きさについて経済学者間でコンセンサスは得られていない。2019年時点で入手可能なアーミントン弾力性の3,524の推定値を見ると、出版バイアスを補正すると、中央値が3.8で、2.5から5.1の範囲に分布していることがわかった。 ロバート・フィーンストラらのカリフォルニア大学デービス校の研究チームは、入れ子型CES効用関数(上層に外国財アグリゲーターと自国財アグリゲーターのCES関数、下層にそれぞれ外国財のバラエティのCES関数と自国財バラエティのCES関数)を仮定し、それぞれの層の代替の弾力性のパラメーターを推定している。そして、「外国財のバラエティ同士」は「外国財と自国財」よりも2倍代替性が高い(つまりより同質的である)ことを示している。
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推定値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 00:47 UTC 版)
「グルーベル=ロイド指数」の記事における「推定値」の解説
産業をどのように定義するかでGL指数の大きさは変わってくる。大分類の産業を用いると、大分類内の別の財の貿易も産業内貿易として計算されるため、産業内貿易の程度は大きくなる。小分類を用いるとより多くの品目の貿易が産業間貿易として計算されるため、産業内貿易の程度は小さくなる。2009年に出版された研究では、2006年時点の各国のそれ以外の国全体との産業内貿易指数が以下のように計算されている。小分類の5桁品目データで大分類の3桁品目データよりもGL指数が大きいことがわかる。 Brülhart (2009, 表1) のGL指数国3桁品目データ5桁品目データアメリカ 0.50 0.31 中国 0.31 0.18 ドイツ 0.57 0.42 日本 0.39 0.24 フランス 0.60 0.42 イギリス 0.53 0.36 また、5桁品目データに基づくと、高所得国のGL指数は平均して0.32で低所得国のGL指数は平均して0.07であることが示されている。高所得国では他国からの差別化を輸入する水平的な産業内貿易が起こっていることが考えられる。また、中間財の貿易などの垂直的な産業内貿易も高所得国の製造業で起こっていることが考えられる。
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