IRR 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
説明
一連の定期的なキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。個人年金などの投資では、キャッシュ フローの差し引きが 0 である必要はありません。ただし、キャッシュ フローとは、月や年などのような一定期間をおいて、必ず発生するものでなければなりません。内部利益率とは、一定の期間ごとに発生する支払い (負の数) と収益 (正の数) からなる投資効率を表す利率のことです。
書式
IRR(範囲, [推定値])
- 範囲 必ず指定します。数値を含む配列またはセル参照を指定します。これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い (負の値) と収益 (正の値) に対応します。
- 内部利益率を計算するには、正の値と負の値が範囲に少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。
- 範囲に入力されている値の順序は、キャッシュ フローの順序であると見なされます。支払額と収益額を入力するときは、その順序と符号に注意してください。(支払額は負の値、収益額は正の値)。
- 範囲に文字列、論理値、または空白セルが含まれる場合、これらは無視されます。
- 推定値 省略可能です。IRR 関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。
解説
IRR 関数は、正味現在価値を返す NPV 関数と相互に関連しています。IRR 関数の計算結果は、NPV 関数の計算結果が 0 (ゼロ) であるときの内部利益率となります。次の数式は、NPV 関数と IRR 関数との関係を示しています。
NPV(IRR(B1:B6),B1:B6)
= 3.60E-08 (IRR 関数の精度の範囲では、3.60E-08 という値は実際上の 0 に相当します)
使用例
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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