WebKit時代
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「Chromium」の記事における「WebKit時代」の解説
Google Chromeが最初に提供されたのは2008年の9月で、それに伴う形でChromiumのソースコードの配布も始められ、そこからビルドができるようになっていた。最初のコードはWindowsにMac OS X、さらにはLinux向けのビルドが含まれていたが、後者の環境では開発の初期的な段階で完全に機能を果たすためには不足があった。Chromium 1.0は2008年12月にリリースされ、同時にChromeもWindows版のみベータの文字列が外された。 2009年1月、devバージョンのChromium 2.0が提供され、ブックマークマネージャの搭載、グラデーションやマスクといった非標準のCSS機能に対応させた。 2009年5月には最初のLinux版としてアルファ版Chromiumが公開された。このアルファ版についてRyan Paulは「機能はまだなく、多くのレンダリングにバグがあるものの、明確に正しい方向へ進んでいる」と発言した。同年6月にLinuxとMac OS X向けに最初のChromeの開発版が提供されたが、Adobe Flashの再生やプライバシーや既定の検索エンジンの変更、印刷機能やお気に入りの機能には対応していなかった。7月にはLinux版においてテーマ(外装部分)がGNOMEのデスクトップ環境で利用されるGTK+を採用した。 Chromium 3.0は2009年5月28日に内部バージョン3.0.182.2としてリリースされた。2009年9月にはJavaScriptエンジンの高速化、ユーザーが自由に変更できるテーマの新設、Omnibox(アドレスバー)の改善、「新しいタブ」ページのデザイン変更が行われた。 Chromium 4.0は2009年9月22日にリリースされた。拡張機能の対応、ブックマークの同期機能が搭載され、Max OS XおよびLinux版のChromeのベータ版と共に搭載された。2010年4月末で全てのプラットフォームにおけるChrome/Chromium 4.0の市場浸透率が6.73%あると報告されている。 Chromium 5.0は2010年1月26日に5.0.306.0としてリリースされた。OMG! Ubuntu!によればLinuxのブラウザにおけるChrome/Chromiumの利用率は36.53%であり、その他はFirefoxが55.42%、Operaは2.82%であった。 Chromium 6.0は2010年5月に6.0.397.0としてリリースされた。Chromium 6ではユーザインターフェイスの簡素化に注目し、統一された設定メニュー、ホームページボタンの非表示(設定から表示変更可能)"goボタン"の削除、"リロード"と"中止"ボタンの統合、ブックマークバーの非アクティブ化、完全なPDFリーダー機能の内蔵、フリーのVP8ビデオ圧縮技術、HTML5ビデオで利用されるWebMコーデック、URLバーのスマート化が図られた。Chrome 6は安定版とベータ版の二つのバージョン (6.0.472.43) が2010年9月2日に公開された。また、セキュリティ問題やユーザインタフェースの微々な修正、オートフィルの改善、拡張及びオートフィルデータの同期機能の追加とともに速度と安定性を改善させた。 Chromium 7.0は2010年8月17日に7.0.497.0としてリリースされた。HTML5のパフォーマンスをChromium 6.0比で2倍にした。また、ハードウェアアクセラレーション機能も追加され、複雑なグラフィックでは225倍もの速度向上が見られた。その他、インスタント検索の統合やJavaScriptのパフォーマンスを3%向上させた。 Chromium 8は2010年10月7日と7.0のリリースから7週半程度で公開された。最初のバージョンは8.0.549.0であった。このバージョンではGoogle Chrome OSとの統合の強化に重点が置かれ、クラウドコンピューティング機能の搭載が行われた。これらはバックグラウンドでウェブアプリケーションを実行させることでシステムの起動時などでもそれが利用できる機能やリモートホスト(他のコンピューターから集中的にコンピューターを設定管理できる機能)、クラウド印刷機能が導入された。 Chromium 9.0は2010年10月23日と8.0のわずか16日後にバージョン9.0.562.0として公開された。このバージョンではなりすましたウェブサイトへ遷移する際にインフォメーションバーで告知する機能が導入された。Chrome 9をレビューしたWolfgang GruenerはChrome 9の最初のビルドのファイルサイズが圧縮された状態で28.2MBあり、これがChrome 3と比べて倍になったことについて「目立ったのは容量がより膨れあがったこと」と発言した。また、Gruenerはメジャーバージョンのナンバリングをうわべで気ままにつけることに批評し、「進行がとある基準より進んでいても、バージョンのナンバリングは度を超している。Googleは今年の終わりには7か8のバージョンを重ねるだろう。いくつかの戦略の利点について疑問を感じる。」と発言した。 Chromium 10.0は2010年12月3日にバージョン10.0.602.0として公開された。 2011年10月19日にChromium 17.0にバージョンアップされ17.0.913.0として公開された。 Chromium 18.0は、2011年12月6日にバージョン18.0.964.0として公開された。
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