ルノー
フランスのメーカー。1899年にルイとマルセルとフェルナンのルノー兄弟が設立。初期の都市間レースの時代から活躍し、1906年の第1回のフランスGPでも優勝を飾った。その後はモータースポーツから手を引き、第2次世界大戦後もラリーに出場する程度だったが、70年代に入るとカムバック。まず、F2やスポーツカーレースに参戦し、その後、ターボエンジンを搭載したスポーツ・プロトタイプで78年のルマンを制した。さらに77年からターボマシンでF1にも挑戦、のちのターボ時代の先兵となったが成績はふるわず、85年末に一度撤退を強いられた。しかし、自然吸気のV10エンジンを開発して89年に復帰すると、ウィリアムズやルノーにエンジンを供給。2チーム合わせて11個のタイトルを獲得する成功を収めたあと、97年に撤退したが、2000年に再びベネトンにエンジン供給を開始、02年からはチームを買収してルノーチームとして参戦している。また、1990年代後半にはツーリングカーレースにも参戦し、97年のBTCCを制した。F1のほかF3へのエンジン供給、フォーミュラマシンや市販の小型スポーツカーによるワンメイクレースの主催など幅広い活動を行っている。
ルノー
現・日野自動車工業の前身である日野ヂーゼルエ業が、1953年4月から発売したフランス・ルノー社の日本組立て車。現地モデル名はルノー4CVで、日本での型式名をR6012といった。エンジンは662-2型直列4気筒OHVの748cc。これをリヤに搭載し後輪を駆動した。サスペンションは前ダブルウイッシュボーン/コイル、後スイングアクスル/トーションバー。価格は83万円だった。車名は創設者のルイ・ルノーから。
54年型モデルから、6本ヒゲのグリルが3本に変わり、丸と菱形を組み合わせたエンブレムを付け、車幅灯を4角形に改めた。1月発表のPA55では、内装にも大きな変更があった。スタンダードの内張り生地がビニールレザーになり、リヤシートのバッティングがラバークッションからフォームラバーに変わった。デラックスではリヤシート左右にひじ掛けを新設し、天井に防音フェルトを張りつめ、灰皿が前1個、後ろ2個となった。シートスライド装置も新設した。このモデルからバンパーステップを延長したことで、全長が3610mmから3845mmに延びた。当時の法規が全長3.8mを境に最高速度が10km/h異なったための措置だった。
55年11月、PA56に進化。インスツルメントパネルが変わり、メーターがステアリングホイール前に移動、ラジオの取付け部分を設けた。エンジンルーム内にあったフィラーキャップをボディ外側に出し、オプションでカギ付きキャップを発売(800円)、翌年のPA57から特徴的な3本グリルが左右でつながった。デラックスではフロント右フェンダーにミラーが付き(当時はミラーの装着義務はなかった)、スタンダードも含めて車幅灯が丸型になった。エンジン始動をイグニッションキー式に改めた。
57年10月、全部品を国産化、PA58型になった。リヤウインドウを拡大、大型ルームミラーを装着。リヤシートの床面を下げ、居住性の向上もはかった。59年10月発表のPA60型では、全長が3845mmから3685mmに短縮。マフラーが右から左に移った。タイヤサイズを5.00-15-2から5.60-15-4に変更。その後、61年9月にエンブレムを赤から金色に変え、サイドマーカーもリデザインしたが、次のPA63型が最終モデルとなった。63年8月、生産停止。
Renault
ルノー
(Renault から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 09:15 UTC 版)
ルノー(Groupe Renault フランス語: [ɡʁup ʁəno]、法律上: Renault S.A.)は、フランスの多国籍自動車メーカー。イル=ド=フランス地域圏オー=ド=セーヌ県ブローニュ=ビヤンクールに本社を置く。
注釈
- ^ フェルディナント・ポルシェの設計という俗説は誤り[要出典]。
出典
- ^ “Our plants, labs, design and engineering center - Renault Group”. www.renaultgroup.com. 2021年10月1日閲覧。
- ^ “Renault chairman: Could seek 4-5 billion euros worth of bank loans”. Reuters. (2020年4月10日)
- ^ “French carmaker Renault names Luca de Meo as new CEO”. Reuters. (2020年1月28日)
- ^ a b “Facts and figures 2020”. Renault. pp. 6, 7. 2021年5月15日閲覧。
- ^ a b c d e “2020 consolidated financial statements”. Renault. pp. 3, 5–6. 2021年5月15日閲覧。
- ^ “Stockholder Structure”. Groupe Renault. 2019年7月27日閲覧。
- ^ “2017年世界新車販売…VW2年連続首位、日産三菱ルノー3社連合2位浮上、トヨタ6年ぶり3位[新聞ウォッチ]”. レスポンス. 2018年1月31日閲覧。
- ^ “ルノーと日産、15%の株式相互保有など新たなアライアンス契約で最終契約締結を完了”. Car Watch. 2023年7月26日閲覧。
- ^ ルノー・ジャパン「ルノーの歴史」
- ^ 『アライアンス 2022: 年間100億ユーロのシナジー創出を目指し年間販売台数1,400万台、売上高合計2,400億ドルを見込む』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2017年9月15日 。2020年5月10日閲覧。
- ^ 『ルノー・日産自動車・三菱自動車、「Microsoft Azure」をベースとした「アライアンス インテリジェント クラウド」を立ち上げ』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2019年3月20日 。2020年5月10日閲覧。
- ^ 『20世紀全記録 クロニック』小松左京、堺屋太一、立花隆企画委員。講談社、1987年9月21日、p308。
- ^ “仏ルノー、コロナ危機で配当見送り 役員報酬25%カット”. 時事通信. (2020年4月10日). オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブ。 2020年5月14日閲覧。
- ^ “仏ルノー、20年の赤字1兆円 コロナ響き過去最悪”. 時事通信 (2021年2月19日). 2021年2月18日閲覧。
- ^ “吉利とルノーが合弁合意 中韓でハイブリッド車”. 日本経済新聞. (2021年8月9日) 2023年9月7日閲覧。
- ^ “トヨタもマツダもロシア撤退「設備は置いていきますから…」の裏側”. Motor-Fan[モーターファン]. 2022年10月9日閲覧。
- ^ “ルノー、本国に次ぐ市場のロシアから全面撤退…株売却契約には6年以内に買い戻す権利”. 読売新聞 (2022年5月16日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ 「仏ルノーと米グーグル、自動車ソフトで提携拡大へ」『Reuters』、2022年11月8日。2022年11月9日閲覧。
- ^ Guyancourt, Renault Design (Groupe Renault)
- ^ “ルノー「ルノー・スポール」が「アルピーヌ」にブランド名を変更”. carview! (2021年5月12日). 2021年5月12日閲覧。
- ^ 三栄書房「ラリー&クラシックス Vol.4」より抜粋、参考。
- ^ 動画ポータル等にアップされている当時の放映VTRより確認。[出典無効]
- ^ https://www.youtube.com/watch?v=YEjmnRmm5po
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