RPGツクール for mobile
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「RPGツクール」の記事における「RPGツクール for mobile」の解説
2006年4月17日・Windows2000以降(開発環境)、iアプリ対応携帯電話(900iシリーズ以降)専用(公開されたデータを遊ぶ環境)。 エンターブレインのFOMA携帯電話公式サイト『ツクールモバイル@RPG』にゲームを公開するためのRPGツクール。通称は『ツクールモバイル』または略して『ツクモバ』。 公式サイト『ツクールモバイル@RPG』も同じ通称で呼ばれた。Windowsの開発環境は無料でダウンロードできた。しかし完成した作品の配布は上記の携帯サイト以外では出来ず、携帯電話での自由な配布はできなかった。また、開発環境のWindows上での作品の動作は、個人でのテストプレイ目的に限って許可されており、作成したデータをダウンロード可能な形で公開することは規約で禁止されていた。2007年5月に『ツクールモバイル@RPG』のサービスが終了したことにより、配布終了となり、現在はダウンロードできない。 『ツクールモバイル@RPG』は『RPGツクール for mobile』作品を専用に扱い、なおかつこのサイトが『RPGツクール for mobile』作品を公開できる唯一の場所であった。一般の人が作品を公開するには、電子メールでエンターブレインの編集部に投稿を行い、このサイトでの採用を待つしか方法がなかった。選考に漏れた作品には公開の機会が全く与えられなかった。 『ツクールモバイル@RPG』では連載作品と投稿作品を公開していた。連載作品は、過去コンテストパークで受賞したことがある著名なツクラーを中心にした作者が主に担当し(他に桝田省治のような著名な作者も担当した)、作品には『ぼくのすむまち』、『まぼろし姫』などがあった。毎週1作ずつ、新作が公開されていく形式だった。各作品は全6回の連載であり(『まぼろし姫』のみ全3回)、公開と同時に連載が開始した作品は連載を終わらせることが出来たが、それ以外の作品の多くは、数回の連載で終了した。連載が完了しなかった作品の一部は現在ファミ通.com 無料ゲーム内でダウンロードが可能である。 投稿作品は、毎月ごとに投稿作品のうち受賞作品を発表していた。受賞作品にはそれぞれ金賞30、銀賞10、銅賞5、努力賞3ポイントが手に入り(他に、あと一歩賞などの名前でポイントが与えられることもあった)、10ポイント貯めることで一万円が賞金として贈られた。配布の形態上、受賞しなかった作品は公開の機会が全く与えられないことから、応募作品は比較的何らかの賞に受賞しやすい傾向であった。サービス終了時、10ポイントに満たないポイントを獲得していた投稿者には、千円分のクオカードが贈られた。 サイトの登録には月額300円が必要であり、この金額を払えば公開作品は全てプレイすることが可能であった。逆に、たとえ作品を投稿し採用された本人であっても、携帯電話上でプレイするには対応した携帯電話を所持しておりサイトに登録して月額を支払う必要があったため、採用されたのに実機でプレイできないプレイヤーが続出していた。 DoJaプロファイルはDoJa 3.5仕様を採用しており、作品の容量制限はスクラッチパッド上限の400KBであった。 仲間は最大3人、一人が持てる道具は8個まで、といった、ファミコン版『ドラゴンクエストII』に似たシステムを採用している。容量制限などによる、数々の仕様上の制約がある。例えば「1つのマップに登録できるタイル(マップパターン)は32種類まで(PC用『ツクール』では256〜1024種類かそれ以上使用可能な場合が多く、それに比べると極端に少ない)」「仲間が死亡した時に蘇生をさせるためのイベントコマンドがなく、プレイヤーに自主的に教会や蘇生魔法で回復してもらうしかない」「戦闘時のBGMを変更することが出来ず、ボス戦でも同じBGMにせざるを得ない」などである。一方、他の『RPGツクール』には搭載されていない仕様もあった。「魔法やアイテムのターゲットにドラクエシリーズ風の『敵種別』でのグループ指定が可能」「道具として使うと魔法と同等の効果のある武器や防具を作れる」などである。これらの機能を他のツクール作品で実現するにはRGSSを採用したツクール作品で実装するなどしかない。
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