OS/2とは? わかりやすく解説

OS/2

Microsoft社とIBM社が共同開発したパソコン用32ビットオペレーティングシステム。32bit化、マルチタスキング化ではWindows先んじていた。Intel社の80386上のCPU動作する途中Microsoftが、自社OSであるWindowsNT開発専念するためにIBMとの提携解消したことにより、以後IBM単独開発続けている。

関連用語


OS/2 Warp

読み方オーエスツー ワープ
【英】OS/2

OS/2 Warpとは、IBMMicrosoft共同開発した、シングルユーザーマルチタスク仕様OSの名称である。

MS-DOS後継OSとして1987年4月発売され初代バージョン1.0)では、単に「OS/2」という名称だったものが、1995年3月発売バージョン3から「Warp」というサブネームが付くようになった

OS/2 Warpでは、先進的な技術早期から取り入れられていた。32ビット化やプリエンプティブマルチタスクオブジェクト指向GUIなどをいち早く採用した他、LANマネージャマルチウィンドウ搭載した。ただ、OS/2専用開発されアプリケーション多くない

OS/2は開発当初MS-DOSを継ぐ次世代標準OSとして期待されていた。しかし後にMicrosoftはOS/2の開発から撤退し独自にOS現在のWindows)の開発始めたIBM単独でOS/2の開発続行し1991年10月にはOS/2 Server 2.0発表するなどして形勢維持努めたが、MicrosoftWindows 3.0成功したことをきっかけにOS/2の優位性揺らぎ始めた。そして、1992年発売されWindows 3.1によって、パソコンOS標準としての地位を完全に奪われることなった

OS/2 Warpは、主に企業業務システムサーバー用のOSとして用いられる。その強力なネットワーク機能堅牢性には定評がある。同IBMのメインフレームシステムとの親和性が高いこともあって、金融業界などでは枯れたOSとしてよく利用されている。ちなみにWindows 3.1用のアプリケーションソフト動作させることもできる

IBMは、OS/2 WarpのPowerPC版も開発していたが、その開発プロジェクト1995年凍結された。1996年12月発売されたバージョン4(OS/2 Warp 4)が最新版となっている。その後パッケージソフトウェアでの店頭販売終了日本IBMからライセンス購入する形態販売され2006年12月31日をもってOS/2 Warpに関するすべての活動終了した


参照リンク
IBM - OS/2 Warp - (英語)

OS‐2

分子式C59H97N21O21S2
その他の名称OS-2
体系名:Ac-L-Ala-L-Cys-L-Thr-L-Glu-L-Arg-L-Asp-L-Ala-L-Leu-L-His-L-Asn-L-Leu-L-Cys-Gly-Gly-NH2


硫黄モノオキシド


OS/2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 18:25 UTC 版)

OS/2オーエス・ツー)は、1987年にIBMマイクロソフトが発売したパーソナルコンピュータ(パソコン)用の16ビットおよび32ビットオペレーティングシステム (OS) である。OS/2はMS-DOSおよびPC DOSの後継として両社によって共同開発された。


  1. ^ 栗原潔 (2007年1月10日). “さらばOS/2について”. 栗原潔のテクノロジー時評Ver2. ITmedia. 2014年9月15日閲覧。
  2. ^ OS/2 Timeline”. OS/2 Museum. 2016年12月19日閲覧。
  3. ^ “PC Magazine (archives scanned by Google)” (PDF). PC Magazine. https://www.google.co.uk/search?q=pc+mag&source=lnms&tbm=bks&sa=X&ved=0ahUKEwjdj9SX-f_QAhVKlxoKHf3NAd0Q_AUICSgC&biw=1385&bih=1255 2016年12月19日閲覧。. 
  4. ^ a b c d 『日経パソコン』 1991年10月28日号、pp.173-179。
  5. ^ 「OS/2がやってきた」『ASCII』 1988年9月号、p.184。
  6. ^ “世界のOSたち - DOSの次世代を築けなかった「OS/2」 (2) IBMとMicrosoftの確執” (日本語). マイナビニュース. https://news.mynavi.jp/article/20120803-os2/2 2018年10月21日閲覧。 
  7. ^ 米IBM、「OS/2 Warp 4」を発表”. pc.watch.impress.co.jp. 2022年3月10日閲覧。 “'96/9/25(現地時間) 発表  米IBMは25日(現地時間)、開発コードMerlinと呼ばれていたパソコン用のオペレーティングシステム「OS/2 Warp 4」のリリースを発表した。”
  8. ^ 日本IBM、ネットワーク対応を強化したOS/2 Warp4日本語版を発売”. pc.watch.impress.co.jp. 2022年3月10日閲覧。 “ 日本アイ・ビー・エム株式会社は、ネットワーク対応を強化した32ビットOS「OS/2 Warp4日本語版」を12月12日に発売する。”
  9. ^ OS/2 Warp4 および OS/2 Warp Server for e-business のプログラム・サポート終了の発表 - 日本IBM
  10. ^ 日本IBM、OS/2のすべての活動を終了 - PC Watch
  11. ^ a b 「OS/2」を2017年によみがえらせた「ArcaOS 5.0 Blue Lion」”. ZDNet Japan (2017年6月15日). 2020年4月8日閲覧。
  12. ^ Blue Lion
  13. ^ Rosenthal, Lewis (2022年2月25日). “ArcaOS Desktop updated to 1.0.15” (英語). Arca Noae. 2022年3月10日閲覧。
  14. ^ COMPANY NEWS; Compaq's OS/2 (1988/2/17) - The New York Times
  15. ^ OEM MS OS/2: 1987-1990 - OS/2 Museum



OS/2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/28 05:16 UTC 版)

拡張ファイル属性」の記事における「OS/2」の解説

OS/2バージョン1.2以降HPFS拡張属性考慮して設計された。また、DOSFATファイルシステム改造して拡張属性サポートしたFATパーティション用い他のOS互換性を保つため、OS/2属性ルートディレクトリ上の一つファイルEA DATA. SF」に保存される拡張属性サポートするOSディスク管理する場合通常このファイルアクセス不能になる。ただし、DOSのようなOSだと簡単に操作できてしまう。拡張属性があるファイルディレクトリは、この「EA DATA. SFファイル内部一つまたはそれ以上クラスタ消費する最初に使われる論理クラスタ番号は、ファイルディレクトリ所有するディレクトリエントリに保存される。これは元々は未使用であった2バイト中にある。この2バイトFAT32ファイルシステム上で別の目的使われる。従ってOS/2拡張属性FAT32保存することが出来ない。 OS/2バージョン2.0以降一部機能、すなわちワークプレース・シェル等は幾つかの標準化され拡張属性(EAとも呼ぶ)を利用する。これには、ファイルタイプ識別コメントアイコンファイルのキーワードといった目的がある。 インタラプタ言語REXX書かれプログラムは、より高速実行行なうために、パース済みコード拡張属性保存する

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OS/2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 02:46 UTC 版)

Doomの公式版」の記事における「OS/2」の解説

Doomは、本作シムシティ移植するためにIBM雇われ独立請負業者であるジム・トーマスによってOS/2に移植された。成功したバージョン1994年にOS/2 PMウィンドウ実行されデモンストレーションされ、最終バージョンである2.19 beta1997年リリースされた。

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OS/2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 07:20 UTC 版)

EXEフォーマット」の記事における「OS/2」の解説

32ビット Linear Executable OS/2 2.0導入されASCIIコードの "LX" で識別できる。OS/2 2.0後継でのみ実行可能。 また、DOSエクステンダ一部でも利用された。 16/32ビット混在 Linear Executable OS/2 2.0導入されASCIIコードの "LE" で識別できる。このフォーマットWindows 3.x、OS/2、Windows 9xVxDドライバとして使われた。また、DOSエクステンダ一部でも利用された。

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OS/2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 16:31 UTC 版)

Control-Alt-Delete」の記事における「OS/2」の解説

OS/2では、このキーボードストローク・コンビネーションは、OS/2のキーボードデバイスドライバによって認識され、セッションマネージャプロセスに通知される。OS/2バージョン2以降通常のセッションマネージャプロセスでは、親ワークプレイス・シェル・プロセスが "The system is rebooting" とウィンドウ表示して、ソフトリブートが行われる。このとき、もう一度 Control-⎇ Alt-Delete を押すと、セッションマネージャプロセスを待たず直ちにソフトリブートが実行されるいずれのケースでも、システムはページキャッシュをフラッシュし、全てのディスク綺麗にアンマウントする。しかし、全ての実行中のプロセス綺麗に終了されるわけではないドキュメント保存されない)。

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OS/2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 06:31 UTC 版)

DOSプロンプト」の記事における「OS/2」の解説

OS/2 1.xの「DOS互換ボックス」では、1.0では全画面表示のみ、1.1以降では全画面表示またはOS/2プレゼンテーションマネージャー(PM)上のウィンドウ表示を選ぶことができたが、「DOSプロンプト」と同様のものがあった。 OS/2 2.0以降の「MVDM(Multi Virtual DOS Machine)」では、全画面表示またはOS/2ワークプレースシェル(WPS)上のウィンドウ表示で、「DOSプロンプト」と同様のものがあった。 OS/2 1.0からある「OS/2コマンドプロンプト」は、cmd.exe 同様の端末ウィンドウ兼コマンドラインシェルである。

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