MASCHERA 〜堕天した獣の慟哭〜
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「俺の妹がこんなに可愛いわけがないの作中作」の記事における「MASCHERA 〜堕天した獣の慟哭〜」の解説
作中において木曜日の夕方5時30分に放送されているという設定のテレビアニメ作品で、ジャンルはダークヒーローサスペンス。タイトルの読みは「マスケラ だてんしたけもののどうこく」。『メルル』と同じ時間帯で競合する裏番組で、第2期まで製作された。物語は、1999年7月に現れた現世と地獄を繋ぐ門「闇の渦(ダーク・ボルテクス)」の出現によって奇怪な現象が発生するようになった東京を舞台に、恋人を殺された主人公の来栖真夜(くるす しんや)がルシファーと名乗る悪魔と契約し「ディアブロ能力者」漆黒(シッコク)となる所から始まる。主人公は九尾鞭を武器に使い魔を従えて戦うという設定で、表題のマスケラとは主人公が被っている仮面を指す。第1期は物語の黒幕である夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)との戦いで締めくくられ、第2期の結末では主人公と同じ姿をした敵との戦いが描かれた。 本編作中における視聴率は高く、重厚で耽美な設定とシリアスなストーリー、多数の美男子キャラクターたちの魅力などを評価されて女性ファンからの人気も集めているが、一方難解な用語や設定を「オサレ系厨二病アニメ」と評されることもある。なお、この作品のファンである黒猫が本編初登場時に着ていたゴスロリ衣装は、本作の登場人物である夜魔の女王のコスプレで、また夜魔の女王の正体は黒い猫の姿をした悪魔であると設定されている。 DVDの売れ行きに関しては芳しくなく、ワゴンセールの対象になっている。物語は第2期第12話の最終回をもって完結したとされるが、黒猫によれば「ファンは(続編の制作を)まだ誰も諦めてはいない」とされ、打ち切られたかのような表現に対して黒猫が声を荒らげて憤慨する場面がある。 本編アニメ版での劇中キャラクターデザインは石井久美。本編アニメ版の監督である神戸洋行の案も反映させた上でデザインされており、原作の絵柄とは異なる作風となっている。 本編と同じ作者によるライトノベル『ねこシス』にもタイトルこそ明言されないものの、白い仮面(マスケラ)を被り「能力(ディアブロ)」を操り、九尾鞭を武器とし使い魔を従えるアンチヒーローが活躍する、夕方5時30分のアニメについての言及がある。『ねこシス』の登場人物である東雲千夜子からは、第1期最終回の放送を前に陰鬱な展開で追い詰められた主人公の逆転手段や、複数いるヒロインとの関係の行方などにファンの関心が集まっていたことが語られている。
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