オーマジオウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:02 UTC 版)
現代(2018年)から50年後の2068年の世界で君臨する「魔王にして時の王者」。力と恐怖によって人々を苦しめ、希望のない世界を創り出した。未来の常磐ソウゴがオーマジオウドライバーで変身した姿であり、レジスタンス勢力からは「最低最悪の魔王」と呼ばれている。変身前は初老の姿で単独で2068年の世界を支配しているため、周囲には特に配下の姿はなく、一人で王座に鎮座している。 外見は現代(2018年)のソウゴが変身するジオウに似ているが、全体的に黄金の装飾が追加され、複眼も禍々しい形状に変化している。 EP01での戦闘においてはライドウォッチなどのアイテムや武器は一切使用せずに、念じるだけで炎や爆発を起こす、手を振りかざしただけで念動力で向かってきた大量のミサイルを空中で静止させる、襲いかかってくる大量のタイムマジーンを手を触れずに衝撃波で投げ飛ばす、最後には念じただけでレジスタンスの人間、ミサイル、タイムマジーンなどの物体を黒い塵にして消し去ってしまうなど人知を超越した力を持っており、ツクヨミやゲイツがいたレジスタンスを壊滅させた。全てのライドウォッチを持っているため、全ライダーの力を使うことが可能で、オーマジオウドライバーにはライドウォッチを装着するスロットはオミットされているが、右胸のオーナメントスロットによって同時に6個のライドウォッチを起動することが可能で、手に取ったライドウォッチを起動するだけでオリジナルとなる仮面ライダーやジオウのアーマータイムを上回る強大な力を発動し、ディケイドの力により未来に送られた過去の自分であるソウゴと対峙した際は、ジオウディケイドアーマーがライドヘイセイバーより発した必殺技を対応するライドウォッチの力を使用して相殺してしまったが、倒そうとはしなかった。さらにグランドジオウになったソウゴすらも撃退する力を見せ、グランドジオウ同様平成ライダーを召喚可能であり、グランドジオウが召喚したドライブを逆に操った。 その力の強大さから、オーマジオウ以外の新しい時の王者を擁立しようと暗躍しているタイムジャッカーからも「化物じみた強さ」だと恐れられている。 自分こそが最高最善の魔王であり、人類を救ってきたと豪語する。 カラーリングはゴールド・マットブラック。額には「カメン」の文字とその周囲に顔の表面に「王」という文字が溝のディテールとなって刷り込まれ、複眼には赤く先端が尖った「ライダー」の文字、エングレーピングや鋭利な爪がデザインされている。背中には時計の短針と長針をモチーフにした白いプレートアパラージタが装着されている。 「オーマジオウ」のオーマは「魔王(マオウ)」のアナグラムである。 当初は、奥野本人が50年後の姿を演じるには無理があることから、変身前は登場させない予定だったが、ジオウのスーツアクターを務めている高岩が担当することとなった。 白倉は、オーマジオウは平成ライダーの墓を守る墓守としており、ちゃんとしたピリオドを打って平成ライダーを封印し、過去のものにして彼らが暴れ出さないよう50年間見張りについていたと語っている。 デザインコンセプトは「王様」で、最初から敢えて最後の敵を登場させることで、自分自身が最後の敵であるという顛末をどう展開させていくかという緊張感を持たせるために制作された。単純にジオウの最終フォームとして先にデザインされ、見た目は上品でスタイリッシュな方向性ではなく、過剰な装飾で権力を誇示するというオーダーでデザインされた。身体のメリディアンサッシュは東南アジアの王族の人などが襷掛けしているものを時計のバンドに置き換えて取り入れ、胸部のブランクウォッチは王族が権力を象徴する意匠として勲章をバッジのようにつけているイメージ。権力や強さを持っているイメージから時計の針をマントに見立てて背負わせ、長針と短針であるため、左右非対称となっている。 撮影用スーツはアップ・アクション兼用の1着が制作された。背面の時計の針はスーツの時計バンド部に固定されており、CGで動きが表現されている。 本作品の最終回までの劇中(前述参照)、ならびに関連する商品展開においては「オーマジオウ」が「仮面ライダー」の名を冠することはなかったが、2019年2月23日に発売された、バトルスピリッツと仮面ライダーシリーズがコラボした商品である『仮面ライダー 〜欲望と切札と王の誕生〜』ではXXレアとして収録されており、「仮面ライダー」の名を冠した「仮面ライダーオーマジオウ」の名称が使用されており、S.H.Figuartsでも同様の名称が使用されている。
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