開戦までの両国の関係とは? わかりやすく解説

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開戦までの両国の関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:52 UTC 版)

独ソ戦」の記事における「開戦までの両国の関係」の解説

独ソ不可侵条約」も参照 第一次世界大戦後世界孤児であったドイツソ連1922年ラパッロ条約により国交回復させた。当時ドイツヴェルサイユ条約により、過大な賠償金負担苦しみ軍備10万人に制限されていた。経済世界的に不況で、ドイツには資源乏しかった一方ソ連共産主義国家として孤立しシベリア出兵など列強各国政府から軍事干渉受けたドイツには資源と場所が皆無だったソ連資源と場所は恵まれていたが、技術乏しかった互いに世界から孤立していたが為に利害一致しドイツソ連手を結んでしばし蜜月時を刻む1933年ヒトラー政権握ったヒトラーはじめとするナチ党国家社会主義ドイツ労働者党)は反共唱えており、ソ連ナチスを「ファシスト」と呼んで批判していた。双方独裁者お互いを「人類の敵」「悪魔」などと罵り合った一方互い利害のために利用することもあった。スペイン内戦では、代理戦争という形で両国対決したまた、赤軍大粛清一因に、SD親衛隊情報部長官ラインハルト・ハイドリヒ謀略があったともされるその後一方スターリンは、イギリスドイツ対す宥和政策をみてイギリスドイツが対ソ包囲網結んでいるのではないかとの懸念から、また、他方ヒトラー二正面作戦避けることを目論んで1939年8月独ソ不可侵条約を結ぶこととなる。 この間ソ連は、ドイツに対してヴェルサイユ条約禁止する軍用機戦車部隊技術提携バルト海沿岸の港の使用イギリス空爆のためのレーダー技術の提供などを行い、更にソ連亡命してきたドイツ共産主義者強制送還までさせてヒトラー便宜図っていた。またソ連から資源ドイツへ輸出されており、戦争開始数時間前まで鉄道による輸送続いていた。ドイツヨアヒム・フォン・リッベントロップ外相ソ連とより強力な連携を取るべきと考え日独伊ソ連加えた四国同盟構想していた。 しかしヒトラーバトル・オブ・ブリテン失敗によって戦争前途行き詰まり感じており、「ソ連粉砕されれば、英国最後望み打破される」とし、さらに東方生存圏獲得のためソ連侵攻考えようになった1940年7月中旬には「ヨーロッパ大陸最後戦争」である独ソ戦開始意思国防軍首脳告げ侵攻計画の策定命令したこの後表面両国関係は穏やかであったが、ソ連からの物資滞りなく流入していたにもかかわらずドイツ支払い不自然なほどに引き延ばされたり、工作機械ソ連への引き渡し当局によって妨害されたりもした。 一方でソ連軍備増強行っていた。開戦前夜1941年3月から4月にかけ、機械化歩兵20師団編成し暗号系統変更したドイツ国防軍情報部はこれを開戦準備受け止めている。また、欧米でも比類のない大規模な航空機工場存在しており、練度の面でも高いものがあるとドイツ空軍技術視察団報告している。ヒトラーは後に「この報告最終的にソ連即時攻撃決心させる要因になった。」と述懐している。 1940年12月ヒトラーは対ソ侵攻作戦バルバロッサ作戦作戦準備正式に指令したソ連にはドイツ戦争準備告げ情報が、イギリス政府や軍の情報部などから様々な形集まった。しかし、スターリンはじめとするソ連上層部は、これらの情報欺瞞情報であるとして退けたドイツ軍への挑発につながるため、独ソ国境での防衛準備目立って行われなかった。

※この「開戦までの両国の関係」の解説は、「独ソ戦」の解説の一部です。
「開戦までの両国の関係」を含む「独ソ戦」の記事については、「独ソ戦」の概要を参照ください。

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