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そっき‐ろく〔ソクキ‐〕【速記録】

読み方:そっきろく

速記術書き取ったあと普通の文字直したもの。演説談話などの忠実な記録


速記録

作者松本清張

収載図書失踪果て
出版社角川書店
刊行年月1987.10
シリーズ名角川文庫


速記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 13:51 UTC 版)

蛮勇演説」の記事における「速記録」の解説

国務大臣子爵樺山資紀君) 国体に対してどれほど……国権汚したことがあるか。 そういうこんにち事業見ずにしておいて、いたずらにただ目前の事を以って1億2000使用したと言うは(問題外と呼ぶ者あり)、本大臣において意外千万のことである。そういう事以ってこんにち海軍大臣不信用だと言っては、かくては却って事の事実損ない、事のすなわち虚妄の事を連ねて海軍大臣不信用であると言うのは、自ら不信用を招くの所以ではないのか。分かった話であるじゃろう。そこでさこんにちこの新事業新事業2件を削除せられたという如きは、この如き事件より起これり、この如き事由によって削除するということなれば、本大臣において遺憾千万である。 この何回の役を経過して来た海軍であって、今までこの国権汚し海軍の名誉を損じた事があるか。却って国権拡張し海軍の名誉を施した事は幾度かあるだろう。4000人民もそのくらいの事はご記憶であるだろう。先日井上角五郎君が4000人民8000の目があると言うた。4000人民こんにち幾分不具の人があると見ても、1000万人の目はあるだろう。その目を以って見たなれば、こんにち海軍を今の如き事に見ている人があるであろうか(あるあると呼ぶ者あり)。 この如くこんにちこの海軍のみならず、すなわち現政府である。現政府はこの如く内外国家多難艱難切り抜けてこんにちまで来た政府である。薩長政府とか何政府とか言ってもこんにち国のこの安寧保ち4000生霊関係せず、安全を保ったということは、誰の功力である(笑い声起こる)。甚だ……お笑いになるようの事ではございますまい。どれほど倒れかつ廃疾になり、実に泉下に対して我輩死んだ時には面目がない。それによって今のすなわちこの軍艦製造費、この製鋼設立の件について、この如き理由より削除したという事なれば、本大臣において決して……不満足に考える。他に理由があればよろしい。よくお分かりなりましたろう。 ○議長中島信行君) 海軍大臣にちょっと申しますが。 ○海軍大臣子爵樺山資紀君) 趣意の起こるところをただいま申したのである。 ○議長中島信行君) 海軍大臣申します。 〔この時議長号鈴を鳴らす〕 ○海軍大臣樺山資紀君) 諸君よ、諸君よ。 〔この時議長号鈴を鳴らす〕 〔議長命令従わぬかと呼ぶ者あり〕 〔無礼千万と呼ぶ者あり〕 〔海軍大臣退場命ぜよと呼ぶ者あり〕 〔帝国議会をなんと思うと呼ぶ者あり〕 〔退場せよと呼ぶ者あり議場喧騒す〕 〔議長また号鈴を鳴らす〕 〔海軍大臣演壇降りる〕 ○議長中島信行君) 静かに。 — 衆議院第2回本会議第20号

※この「速記録」の解説は、「蛮勇演説」の解説の一部です。
「速記録」を含む「蛮勇演説」の記事については、「蛮勇演説」の概要を参照ください。

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