菩薩五十二位とは? わかりやすく解説

菩薩五十二位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 12:41 UTC 版)

菩薩」の記事における「菩薩五十二位」の解説

華厳経』及び『菩薩瓔珞本業經』では、菩薩境涯、あるいは修行階位は、上から妙覚等覚十地十廻向十行十住十信52の位にまで分けて52位を採用することが多い。 妙覚みょうかく菩薩修行階位である52位の最後の位で、等覚位の菩薩が、さらに一品いっぽん)の無明断じてこの位に入る。なお一切煩悩断じ尽くした位で、仏・如来同一視される等覚とうかく菩薩修行階位である52位の中、51位であり菩薩極位で、その智徳が略円満の仏、妙覚等しくなったという意味で等覚という。 十地(じっち、じゅうぢ) 菩薩修行階位である52位の中、第4150位まで。上から法雲・善想・不動遠行現前・難勝・焔光・発光離垢歓喜10位。仏智生成し、よく住持して動かずあらゆる衆生荷負し教下利益することが、大地万物載せ、これを潤益するからに似ているから「地」と名づく。 十廻向(じゅうえこう) 菩薩修行位階である52位の中、第3140位まで。上から入法界無量廻向無縛無著解脱廻向真如相廻向・等随順一切衆生廻向随順一切堅固善根廻向無尽功徳蔵廻向至一切処廻向等一切諸仏廻向不壊一切廻向救護衆生衆生廻向10位。十行終わって更に今迄修した自利・利他あらゆる行を、一切衆生為に廻施すると共に、この功徳以って仏果振り向けて、悟境に到達せんとする位。 十行じゅうぎょう菩薩修行位階である52位の中、第2130位まで。上から真実・善法・尊重・無著・善現・離癡乱行無尽無瞋根・饒益・観喜の10位。菩薩が、十住位の終に仏子たる印可得た後、更に進んで利他修行を完うせん為に衆生済度することに努める位。布施持戒忍辱精進禅定方便願・力・智の十波羅密のこと。 十住じゅうじゅう菩薩修行位階である52位の中、第1120位まで。上から灌頂法王子・童真・不退正信具足方便・生貴・修行・治地・発心の10位。十信位を経て心が真諦しんたい)の理に安住する、という意味で「住」と名づく。あるいは菩薩十地十住という説もある。 十信じゅうしん菩薩修行位階である52位の中、第1~10位まで。上から願心戒心廻向心不退心定心慧心精進心念心信心10位。仏の教法信じて疑心のない位。 なお、十信を外凡、十住十廻向までを内凡あるいは三賢称し十信十廻向までを凡と総称する。また十地等覚を因、妙覚を果と称し十地妙覚までを聖と総称し、凡と相対する

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