腫瘍壊死因子

デジタル大辞泉

しゅようえし‐いんし〔シユヤウヱシ‐〕【腫瘍^▽壊死因子】

読み方：しゅようえしいんし

腫瘍細胞を壊死させる作用をもつ物質。サイトカインの一種。マクロファージから分泌されるTNF-α、T細胞から分泌されるTNF-βなどがある。TNF（tumor necrosis factor）。

エイズ関連用語集

腫瘍壊死因子

Tumor Necrosis Factor

【概要】 サイトカインの一つ。活性化マクロファージが分泌し腫瘍壊死作用がある。TNF-αは悪疫質誘発因子であるカケクチン(cachectin)と同一物質であることがわかった。　

【詳しく】 TNF-αはインターロイキン１やプロスタグランジンE2などの産生を促し、発熱などの炎症反応を呼び起こす。過剰産生は膠原病やマラリアやエイズなどの病態の進行に関係すると言われている。サリドマイドはTNF-αの作用を阻害するはたらきがある。なお、リンパ球由来の同様な物質をTNF-βという。

《参照》 サイトカイン、 マクロファージ、 インターロイキン１、 サリドマイド

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腫瘍壊死因子

【仮名】しゅようえしいんし
【原文】tumor necrosis factor

抗原（免疫系が特異的な免疫反応を起こすきっかけとなる物質）との反応や感染によって白血球が生産するようになる蛋白の一種。腫瘍壊死因子は製造ラボでの合成も可能である。人の免疫系の働きを促進することもあれば、一部の種類の腫瘍細胞では壊死（細胞の死）を引き起こすこともある。腫瘍壊死因子は、一部の種類のがんに対する治療の分野で研究されている。サイトカインの一種である。「tnf」とも呼ばれる。

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腫瘍壊死因子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/23 00:07 UTC 版)

腫瘍壊死因子（しゅようえしいんし、英: Tumor Necrosis Factor, TNF）とは、サイトカインの1種であり、狭義にはTNFはTNF-α、TNF-β（リンホトキシン（LT）-α）およびLT-βの3種類である。TNF-αは主にマクロファージにより産生されており、固形がんに対して出血性の壊死を生じさせるサイトカインとして発見された。腫瘍壊死因子と言えば一般にTNF-αを指していることが多い。これらの分子は同じの受容体を介して作用し、類似した生理作用を有する。広義にTNFファミリーと称する場合にはFasリガンドやCD40リガンド等の少なくとも19種類以上の分子が含まれる。本稿では狭義のTNFについて述べる。

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「腫瘍壊死因子」の例文・使い方・用例・文例

• 腫瘍壊死因子（TNF）活動を防ぐ薬品群