胥吏とは? わかりやすく解説

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しょ‐り【×胥吏】

読み方:しょり

下級役人小役人小吏


胥吏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/01/19 03:09 UTC 版)

胥吏(しょり)とは、旧体制下の中国や朝鮮において、庶民でありながらも役人の仕事をする者を規定した用語である。正規の高等官僚としての官人と対応し、両者を併せ、「官人」の「」と「胥吏」の「」で官吏と呼ばれる。


  1. ^ 平凡社編『朝鮮を知る事典』平凡社、1986年
  2. ^ 胥吏 コトバンク 世界大百科事典


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胥吏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:21 UTC 版)

北宋」の記事における「胥吏」の解説

北宋科挙官僚主導権確立されと共に、胥吏の存在もまた確立され時代であった現代日本語では「官吏」と一くくりにされる言葉であるが、宋以後中国では官とは科挙通過した官僚指し、吏および胥吏とはその官僚の下にあって諸事に当たる実務者集団を指す。 胥吏は元々は官僚仕事を行う際に、その下で動く者たちを民間から募集した徭役一種として始まったのであるこのうち法律徴税など専門性の高い者はその技術徒弟制度によって受け継がせ、その役職占有するようになっていった。南宋代の記録であるが福州(福建省)では官が15人ほどに対して胥吏の数は466人とあり、胥吏無くして行政機能しない状態であった。 この胥吏は徭役が元であるから基本的に無給であり、収入手数料称した官僚からの詐取民衆からの搾取によっていた。搾取はかなり悪辣なものでありたびたび問題にされていたが、こと実務に関して親子代々行っている胥吏に対して3年程度別部署へ移る官では胥吏に頼らなければ職務実行することは出来ず、完全に胥吏のいいなりであった。また胥吏は自らの地位を守るために官に対して収益一部渡しており、「三年知府十万雪花銀」(3年知府をやれば、10万貯まると言われるような状態であった。 この状態に王安石は「胥吏に給料支給する代わりに収奪止めさせる」倉法という法を実行し、官と吏との合一図ろうとした。しかしこれは士大夫自尊心を傷つける結果となり、大きな反対受けて頓挫した以後、清の終わりに至るまでこの胥吏体制続いていくことになる。

※この「胥吏」の解説は、「北宋」の解説の一部です。
「胥吏」を含む「北宋」の記事については、「北宋」の概要を参照ください。

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