美術作家として
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2000年(平成12年)チェコ滞在中、チェコ・スロバキア出身の映画監督でありシュルレアリストのヤン•シュヴァンクマイエルと知り合う。先人エルンストに影響を受けた者同士として共鳴し合い、以後親交を深めていく。 2003年(平成15年)このころより、白黒のコラージュを本格的に開始する。イタリア滞在時に収集した古書を素材に『幻獣圖絵』、『眼球國譚』、『博物誌』の連作シリーズを制作。翌2004年(平成16年)初個展「幻獣圖會」(新潟絵屋)を開催。序文『浮力場の鳥獣戯画』を種村季弘が担当、同氏の絶筆となる。 2008年(平成20年)1月、仙台にダダカンを訪ね「ダダカン裸儀」を撮影、同年9月に鬼放展ーダダカン2008・糸井貫二の人と作品」を企画、自らもオマージュ作品を出品する。 2008年よりカラーコラージュ連作に着手し《怪物のユートピア》シリーズを、翌2009年(平成21年)には《時の万華鏡》シリーズを制作する。極彩色の画面を持つカラーコラージュの素材として、浮世絵や明治・大正時代の引札、和本という日本独自の紙媒体が取り入れられた。これらは上原の父が蒐集していたものであり、幼少期よりの身近なイメージであった。2010年(平成22年)カラーの大判コラージュ連作の制作を開始。 フランス新古典主義の画家ドミニク・アングルと、19世紀のドイツの生物学者であるエルンスト・ヘッケルの図解とを組み合わせた《アングルとヘッケルのための変奏曲とフーガ》をシリーズとして制作。ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』へのオマージュとして《不思議の国のゼブラ》を制作する。 2014年(平成26年)より、その作風を一新させ、抽象表現への追求を本格的に開始。ダダやシュルレアリスムから影響を受けて生まれたアメリカ抽象表現主義のアクション・ペインティングを展開させたシリーズとして、オートマティズム(自動筆記)やデカルコマニー、フロッタージュ、ロト・デッサン、バーント・ドローイングといった様々な技術を駆使する。エルンストや瀧口修造といった、自らが敬愛する者たちの造形技法を受け継ぎながらも、和紙と墨を主に、また蒟蒻や畳、木片や素手といったオリジナルの筆記具を用いる造形実験的な抽象画としての《水墨抽象》シリーズを生み出した。 繰り返し行われている行為としての制作により、年間で2万枚以上の作品が無作為に生まれている。
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美術作家として
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アクリル樹脂を利用し金魚を描いた作品が有名で、木曽檜枡に金魚を描いたアクリル樹脂作品『金魚酒』が代表作である。アクリル樹脂は「超難黄変エポキシ樹脂」、金魚を描く際の色付けは「アクリル絵具」を使用し、制作する。この『金魚酒』は、基本的に一合枡と五勺枡で制作されており、本人も「完成度がもっとも高い作品の一つ。そして、いままで僕を経済的にも、精神的にも養ってくれた、最も思い入れのある作品シリーズ。」と公言している。 また、アクリル樹脂作品が有名であるが、彫刻や立体造形、絵画等も制作する。尚、金魚に対し非常に拘りがあるため、現在では金魚を用いた作品以外、制作していない。
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